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セシリア・アーデットの蒼那による3人ピンナップクリスマス2018(横)
イラストSS
木漏れ日の庭園。
大木に守られるように佇む小さなコテージに集まるのは仲良しの三人組だ。
「輝かんばかりのこの夜に――!」
そんなシャイネンナハトのあいさつと共に。
「さあ並べるよ!」
まずセシリアが運んだのは大皿のミートソーススパゲッティ。薄切りのハードチーズと新鮮なミニトマトがアクセントになっている。
そして暖かなミートパテ。これはかりっとしたレッドペッパーとバルサミコビネガーでいただこう。
あとは新鮮なブロッコリーをバジルソースと絡めた前菜。
「そうね」
ユウが運んだのは定番のピッツァマルゲリータ。パリっとした生地にトマトソースとバジルの香り。とろけたモッツァレラチーズが食欲をそそる。
それからまだほんのり暖かなパン。オーブンで活躍してくれた火精をねぎらって。ほんの少しだけおすそ分けもしてあげた。
「うん」
ティアが運んだのは葉物と黒オリーブに薄切りターキーのオードブルサラダ。香り良い果実酢ドレッシングをあえて。
ほかにも。たっぷり。
――テーブルの上をたくさんのご馳走が彩っている。
窓の外に降り積もる雪も、部屋の暖かさと。
「ふふ、やぱっりイベント事は見てるより参加して楽しまないとね!」
元気いっぱいのセシリアには敵わない。
「さあ二人共腕によりをかけたから遠慮せず食べてよ!」
準備に配膳で一仕事といった感じだが、もちろん料理は食べねば始まらない。
まずはサラダを取り分けて。レタスにオリーブ。それからターキーが灯りにきらきらと輝いた。
「さあ盛り上げて行くよ!」
一見おっとり柔和に見えるセシリアだが、強気な上にお世話好き。
「あ~、セシリアのスイッチが入ったわね……」
ほんの少しあきれ声のユウだが、表情は柔らかい。
「はぁ、ほらそんなに張り切って途中で力尽きても知らないわよ?」
慣れ親しんだ間柄の、いつものやり取りだ。
流れる優しく楽しい時間の中で。
「ティアも付き合わせて悪いわね?」
「ううん」
ユウは少々複雑な事情を抱えたティアの表情を伺ってみる。
いつもの感じ。大丈夫そうだ。
「まあ悪いけど付き合って上げてね」
「楽しい事好きだし気にしてないよ」
言うなりむぎゅっと。
「むしろこういう時に抱き着けそうだし」
ユウのしなやかな肢体に顔をうずめればやわらかくて、いい香りがした。
さて。飲み物を用意したなら。
三人は椅子に座って――
ひときわ楽しい時間が始まろうとしている。
※担当GM『pipi』