イラストSS

「レンジーくん、レンジーくん！　見てこれ！　枕元にあった！　どう見てもプレゼントだよね！」
　シャイネンナハトのあくる朝、起きてきたかと思えば、マウは興奮冷めやらぬ様子でレンジーにみせてきたのは赤色のラッピングに覆われた箱。
「ふうむ、そうみたいだね」
　パジャマの上にカーディガンを羽織るレンジーはそのプレゼントとマウの様子を見て微笑みを浮かべた。
「さっそく開けてみるしかないっしょ！」
　オレンジ色のちゃんちゃんこに身を包んだマウはタコの枕型クッションを置いて座り込むと、鼻歌を歌いながら、びりびりとプレゼントの包装を開けていく。
「おぉ！　これあーしが欲しかった奴じゃん！」
　現れたプレゼントを見て目を輝かせて眺めるマウに対して、レンジーは愛しい我が子を見つめる親のように優しく見守っている。
　シャイネンナハトの朝、普段とは少しだけ違う、けれど普段と同じ穏やかで心地よい朝を、二人は過ごしている。
　本当の親子と何ら変わらない――いや、親子らしい大切な一日を。

　※担当GM『春野紅葉』