（ドラム缶にくべられた薪が静かに燃えている）

ひゃ～～～～～～～～！！疲れた～～～～～～～！！！
決戦ってやっぱり重症になりますねぇ～～～～～～～！！！！

お疲れ様です、千尋さん。……何か買ってきましょうか？飲み物とか。

俺の方は強い奴らが相手じゃなかったですから、何とかなりましたけど。

お、悪ぃなあ狛斗。そんじゃスポーツドリンクでも買ってきてくれや。

つってもできる事をやったんならいんじゃね？
俺だって一発殴れれば上等くらいの気持ちで行ってるぜ。
一発に割と色々懸けるけどよ。

買ってきましたよ、ペカリと……後、ついでにアイスも。
バニラかチョコ、どっちが良いです？

千尋さんは立派ですよ、俺にはあんな厳しい戦場に参加しようとする覚悟もありませんし……尊敬します。

おっ、ペカリいいじゃんペカリ。ワクエリアスより好きだぜペカリ。
アイスは俺はバニラかなー。

やっぱ尊敬しちゃう？オーラ出ちゃってるもんな俺。
っつても、カムイグラの騒動にはとんと縁がねえんだけどよ。

ふうん、ここに例の男がねえ？
廃墟に住むなんて物好きなヤツもいたもんだ。
（きょろきょろ見回しながら入ってくる）

じゃあペカリとバニラで、俺はチョコの方を貰います。
（千尋に袋ごとそれを手渡した）

俺達の身体は一つしかありませんしね、関われる物事にも限界はあるでしょうし今はこの力が必要とされる時に動ければ良いんじゃないですか？
っと、どうやら、客人が来たみたいですが……。

あっ！リズリーさんいらっしゃい！今日も素敵なワイルドさですね！
俺です俺！素敵な水着に賞を与えた俺です！覚えてます？

オゥ！狛斗！リズリーさんにお茶出せや！
あっ、リズリーさん何か食べます？ゆっくりしてってください！ﾌﾞﾍﾍ

あ、うん。ありがとう。お構いなく……っていやいや、何でそんなにへりくだってるのさ。
そう言われるようなことしたかねえ……？

あ、そうそう。水着に賞を貰ったのはもちろん覚えてるよ！
温かい海ってのが新鮮でさ、年甲斐もなくはしゃいだ結果コンテスト参加までしちまって正直恥ずかしかったけど、世辞でも評価して貰えたのは嬉しかったよ。

あ、はい。解りました。
（奥に引っ込んで、お茶を用意してから出て来た）

どうぞ、粗茶ですが……ええと、お茶請けは煎餅があったんでこれで良いですかね？
（リズリーの前にそっと持ち運んできた物を置いた）

千尋さんのお知り合いですか、俺は白波　狛斗です、宜しくお願いします。

何言ってんすか！素敵な水着姿見せてくれたでしょう？
グラビアの中の存在が今ここにいるってだけでプライスレスの価値ですって！
ちょっと拝んでいいすか？

あと俺は世辞でああいった賞とか選ばねえですから、ええ。
そこだけは信用してくれていいすよ。

おう狛斗ご苦労！
オメーも座ってゆっくりしてきな。ありがとよ。

あ、ああー……なるほどね。何となく言ってることはわかったよ。
拝む？だめだだめだ！こっちが恥ずかしいったら。
まあでも、そういうことなら褒め言葉はありがたく受け取っとくことにするよ。ありがとね。
（頬を掻いて）

おっと悪いね、手土産も無しに押しかけたのに茶まで出して貰って。
あたしはローレットのリズリー・クレイグだ。よろしく頼むよ、狛斗。