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桜杜

【雑談】桜神の社殿

桜杜の名前の由来になった桜神がまつられている和風の社殿とその周辺が舞台です。

※桜神について
桜神はツヴァイアーク家とツヴァイアーク領を守護する土地神です。
桜神は、『縁結び』と『延命長寿』の御利益がある神様として知られています。
真は桜神の眷属であり、桜神とは共存共栄の関係性です。
桜神は面白いことや楽しいこと、お祭りなどの賑やかなことが好きな方。
この桜神の社殿は、桜神とツヴァイアーク家と真の話し合いによる取り決めで、桜神の催事がない時は、どなたでも立ち寄れる場所となっております。

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(夜。
桜神の社殿の中に、真は入り込んでいた。
彼は、表の参道が見える窓辺の障子戸を開けて、時たま吹く風を浴びながら、何とはなしに月を見上げて壁を背にしてもたれかかり、気だるげに座っている。
片手に持った桜のお神酒が入った小盃を、クイッとあおる。
彼が空になった小盃を床へ置くと、代わりとばかりに、白桜色の燐光を淡く放つほっそりした手が伸びて小盃をさらう。
真は隣で静かに小盃にお神酒が注がれる音を聞き、それが一息に飲み干される音と声を聞いた。
真の足元に、空になったお神酒の一升瓶が転がってきた。真は長く伸びた前髪をかきあげて窓枠に頬杖をつき、悩ましげな顔で隣を見た。
たおなかな女性のようなヒトの姿をとった桜神が、頬をほんのり赤く染めて真にもたれかかり、夢見心地で小盃を手で弄んでいる。
桜神は真の視線に気がつくと、何かを探すように真の体をまさぐる。
真は桜神の手を掴み、小盃を取り上げた。
桜神は期待するように、真を見上げる。
真は目を瞑り、吐息を吐き出すように桜神から隠してひっそりとため息を吐いた。
真は桜神を押し倒した。桜神から短い悲鳴が上がる。パサリと広がる桜神の桜色の長い髪、ふわりと桜の薫香がして、桜神の目が驚きに見開かれる。
真は機嫌良く口許をゆるめて弧を描く。
そうして桜神の顔の横に、ドン! とギフトから出した酒瓶を置いた。
ぽかんと開く桜神の口。イタズラが成功したことでクスクスと楽しそうに笑う真。桜神は、酒を見た。真を見た。そして目をキラキラと耀かせると興奮した面持ちで真に抱きつき、今度は桜神が真を押し倒した。
真は桜神を受け止め、ごろりと体勢を変えて言った。ーー今夜はこの一本で最後だよ? と。
桜神は不満な表情して、真の胸に指で"の"の字を書く。曰く、ーーまた明日もお酒を持ってきてね? と。
ああ、と真は頷いた。桜神の手が真の肩を軽く押す。真の視界がグルリと回った。
気がつくと、桜神は真があげたお酒と一緒に姿を消していた。
桜神が残していった桜の花弁をひとひら、拾いあげる。真は桜神の御神体である万年桜がある方角を見て、ぽつりと吐き捨てた。

ーー……この、呑んだくれ。

夜風が桜の花弁を社殿に散らす。
真は再び、壁にもたれて月下の参道を眺め、眠れない夜をやり過ごそうと、物思いにふけることにした。)
(夕暮れ時。
真は帰宅する参拝客達とすれ違い、鳥居をくぐり、参道を通って、靴を脱いで社殿に上がる。
真は社殿の出入り口である障子戸を潜り、桜神の姿を探して視線をさ迷わせた)

今日はここには居ないか。

(社殿の縁側に移動して、欄干を背にしてあぐらをかいて座る。
今日はここにしよう。
ここなら、参道を通って桜神に参拝する参拝客がこちらからは見えるけれど、あちらからは物陰の死角になってこちらが見えないだろう。桜神に参拝することに気を取られている者は、こちらへ気付かず帰るハズだ)

ここは涼しくて気持ちいいね。少し、眠いや。(あくびをする)
……ぼんやりするのも悪くないかな。

(真は足を伸ばして、のんびりとする)
それじゃ、桜神。またね。

(見送る桜神に手を降り、ここから立ち去る)
 こんちはー。
(真は黒いヒールロングブーツを玄関先で脱いでギフト鞄に仕舞うと、神殿へ上がった)
 うわっ!? 思ったよりヒッデー有り様!!
 桜神と領民達め、ここで飲んだくれのどんちゃん騒ぎをしたね!? あー、これ誰のパンツだ。こいつはどこのどちらさんだ。まあ、いーけど。
 ねえ、桜神。酒瓶抱えて寝てないで起きて。この惨状の片付けをするよ。(ゆさゆさ)
 ねえ、桜神。ねえ、桜ちゃん。ねえってばー!
 どわぁああっ!?
(寝返りをうった桜神に、真は巻き込まれて押し倒される。桜の枝葉と花吹雪が、真を包み込んだ!)
 ちょっ、桜神さん!? どこまさぐってるの!? そこにお酒は無いよ!!? あっ、ちょっ、うわっ!?!! あ、やめっ、くっ、ふはははっ、ちょっと、くすぐったい!! だから、やめ……ぷっはははは! だからやめ……――やめれ。(マジギレ声)

 (すーっと表情が消える)あとでちゃーんとお酒を持ってきてあげるから、それで勘弁しておくれ。ね? ……ほんと、ほんと。(にこり)

 それじゃあ、年始最初のお片付け、始めよっか。
(社のまわりを竹箒で掃き清める)

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