PandoraPartyProject

ギルドスレッド

Doctor's Lab

【PPP3周年】或いは有り得た幻想が一

「――が何で分からない!――だろうが…!」
「――!! ――、壊 滅 さ せ る!!」

「――ッ!!」
 ――飛び起きる。
 このような悪夢を見るのも、もう幾度になるだろうか。
 最後に脳裏に残るのは決まって、全てを飲み込むその眩い光、そして――
 ――果てなき『悔恨』。

 ぼろぼろの包帯に包まれた、己の肉体を見る。
 過去の記憶はその殆どが失われている。だが、時折、その様な過去の残滓が――舞い戻って来る事がある。
 特にする事はない。だが、偶には街に出てみるのも悪くはない、そう思い――R.R.は、幻想の街へと、その歩みを向ける。

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 ――偶に、昔の『知識』が蘇る事がある。
 『混沌』たるこの新天地に到達する為、代償として失われた、記憶の数々。
 未練はない。何かを捨てなければ他を得られない事もまたある。だが、失われた知識が何なのか、好奇心が無いといえば――それもまた、嘘になる。

「――を頼む。全線が崩れるような事があれば、――様の元へ」
 それは、或いは遥か何代も前の過去の残滓。
 覚えているのは、守らなければならなかった事。そして、命を賭して――それを果たそうとした事。
 全ての策略謀術が破られた時。最後に使えるのは――己の命しかなかったのだ。

「――ッ」
 目が覚める。
 魔剣と融合し、それに『成って』から。人としての過去は薄れて行き、あいまいになったはず。
 それでも、見えた情景は、『人であった時のそれ』ですらないはずだ。

(「…何かと混線しているのだろうか。或いは――」)
 『事実』が確固としない以上、『推測』を幾ら重ねようがそれは確定に至らない。
 故に魔剣の男――シグ・ローデッドは考えるのを止め、新たな刺激を求め、幻想の街へと向かう。

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 ピリッと、電流のような違和感が走る。
 すれ違った者が、まるでずっと昔の友人、或いは仇敵だったかのような。
「…失礼だが、どこかで会った事はあるだろうか?」
「いくつか大戦の場で顔を見た事はあるが、それじゃないか?」
 包帯の男と、学者風の男はお互いに向き直る。
「いや何。まるで大昔から知っているような…そんな感じがしてな。
…失礼した。長生きしていると、或いは物忘れや勘違いも増えるのかも知れん」
「気にするな。…俺にも、あんたは完全に初見だとは思えなくてね」
 お互いの目を、覗き込む。

「…それは奇遇だな。またどこかで縁があれば、共に戦うとしよう」
「…ああ」
 それは、束の間の『幻想』。
 或いは有り得たかも知れない、『可能性』。
 幻想は現実にはなり得ず。だが然し、現実を変えうる可能性を秘める。
 故にこの邂逅が如何なる結果を招くのかは、まだ誰も知らないのであった――

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登場人物
【破滅を滅ぼす者】 R.R. (p3p000021)
【Knowl-Edge】 シグ・ローデッド (p3p000483)
PPP三周年記念創作立候補スレの立候補を見、ツイッターでの多少の打診を経て書かせて頂いた。

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