扉を開けると中は小さな楽器の工房になっている。
様々な手作りの楽器、とくにヴァイオリン等の弦楽器を中心に置いてあるようだ。

手前の机スペースには小瓶やガラス玉など、魔法に関連したグッズがオマケ程度に置かれている。どれも楽器をつくる合間に店主が作ったものらしい。

小さなカウンターもあって、ゆっくり話をしながらお茶もできるようだ。
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「さぁ、ゆっくりして行ってください。あ、でも喧嘩や悪口はやめて下さいね…この子達、とても繊細なものなので…。」

【買出し中のため不在です】(と書かれたメモが置いてある)

（ふらりと少し怪しげな青年が入り込む。ゆらゆらと店内をさ迷った視線がメモに気づき、一つ瞬いて）
…あれれ、留守なのかー
それは、なんというか、困らないけど
間が悪いなぁ、これはなー

（カウンターの向こうからフワリ、と音もなく近寄り）
こんばんは。お客さんかな？ルシアーなら今此処には居ないよ。

（目を見張り、首をこてり、）
…おやぁ？これはびっくりだ
いたんだなー
ごめんね、気づかなかったよ

ルシアーっていうの？ここの主人かな？
君は誰だい？不思議なおちびさん（にひひっ）

僕はさっき調律が終わって起きたところだからね、大丈夫だよ。(ふぁ、とあくびを零しながら、寝ていたのだろうどこか眠そうに答え)

ルシアー・ヴェルンヘル…彼がここのオーナーにして皆の生みの親。
僕はレーヴ、ヨロシクね？(彫刻のように綺麗な顔で笑いながらフワリとお辞儀し)

調律師って事かな？
若いのにすごいなー…いい耳を持ってるんだー
……あぁ、もしかして、起こしてしまった？悪いねぇ
（悪いと思ってるのか思ってないのかよく分からない口調）

ふぅん、そうなんだー…会ってみたかったなぁ
（くるりと目を回し、おどける）
レヴたんかー、オレっちはエクリプス
礼儀正しいな、それに（創り物めいていると聞こえるか聞こえないかという声で独り言ち、）
うんうん、よろしくなー

(少しキョトン、とした表情を見せたが直ぐに目を細めて笑いながら)うん、そういう事にしとくよ。(不思議な事を呟き)大丈夫、ちょうど目が覚めたとこだったし。

直ぐには帰ってくると思うけれど、ルシアーは年の割に直ぐ迷子になるし…寄り道しちゃう人だから待つのはお勧めしないかも。(肩をすくめて)
ふふっ、こちらこそ宜しく…エクリプスは面白いね。何をしてる人なの?(星を砕いて煌めかせたような瞳で仮面の下にある瞳を見つめながら)

そういう事？違ったのかー？
（今度はこちらがきょとんと、）
そっか、ならいいんだ
眠りは妨げるものじゃないからねぇ、気分よく寝ている時はなおさら

なんだか子供みたいな人だなぁ…もしかして君と同い年くらいだったりして？
（くすり、含み笑い）
オレっちは単なる凡人だぞー？
レヴたんは綺麗だな、この世の綺麗なものを神様はそこに詰め込んだのかい？
（見返しながら、なんでもないように、）
単なる旅人だからなー、そーだなー
…探し物ー？かな？

ふふふっ、どうなんだろうね。(少しはぐらかす様な言い回しで。)
そうだね…ふふっ、でも目が覚めてよかった…素敵なお客さんが来てるんだもの。僕このカウンターでお話するの好きなんだ。(ニコーと笑い)

んー、見た目は若いけど…年齢はおじいちゃんだから。(ちょっとノーテンキな人なの)
そうなの?何処かは分かんないけど謎めいてる雰囲気?ある気がして。(分かんないけどね)ふふっ、ありがとう。綺麗って言われるのは嬉しいかな。
探し物…?(首を傾げながら聞き)

（煙に巻かれ、追求は首を振って諦める）
へぇ、そう言ってもらえるのは嬉しいやー
そうなんだ？じゃあ、普段からこうやってるの？
（窓口に？と、）

……もしかして、幻想種かい？
彼らはなんだか時の感覚が違うからねぇ
ミステリアスな男？わーいオレっちイケてる？
うん、こんな瞳初めて見たよ
カラスにつつかれないようにねー？
（アドバイスになっていないアドバイス）
うん、華を探してるんだ
世界にたった一つの華を

僕は唯この声を奏でるだけだの存在だから…起きてる時に誰かが来たらこうやってお話してるんだ。(窓口の受付をしてる訳では無いの、と付け足し)

うん、そうなの。不思議だよね…歳を取らないと言うのは…。(まるで時が止まっているよう、と呟き)
ミステリアス…?うんうん、よくわかんないけどイケてるンじゃないかな。(ミステリアスと言うよりは何処かひょうきんで面白い感じだけど…と言い)
そう…?うん、あの鳥は怖いね…1度追いかけられたことがあるよ…(眉を寄せて苦笑し)

華…華かぁ。華って綺麗だもんね……沢山咲いてて…。その華…どうするの…?

調律師でもあり、唄い手？多彩だなぁ
聴いてみたいな、君のコエ
（にひひひっ）
また来ても会えるわけじゃないのかー

一応とってるんだよー
（わかりにくいだけ、）
なははー、そうだろー
わーい褒められてるぞー
…あるのかー、もう既に
とられなくて良かったな

色々な花があるよねー
（にへらっと、わざと文字が違う）
…食べるよー、ぱくってね？

いずれ、何処か街を歩けば聞くこともあるかもね…?(いずれね…)
そうだね、今はご主人が別の子を扱ってるから…その時はここに居るよ、きっとね。

そうなんだね。エクリプスは幻想種の事よく知ってるんだね？
うん、僕の大事なものだから…。取られたら大変。

食べるの…?(どういう事?と興味津々。カウンターに前のめりになって聞く)

ふぅん？
（分かってないが分かったフリ）
別の子？不思議な言い方するなぁ
お供ってことかなー？

んん、普通だよこれくらいならー
そうだね、とられたら勿体ない
見えなくなるしねー

（思った以上の反応に目を丸く、）
食べるよー？
僕にとって花は食べるものだからねー
花も華もむしゃむしゃ食べるさ
意外と美味しいんだよー