ドアを開けると「ちりんっ」とベルが鳴る。

壁一面に色とりどりの布とが掛けられている。
街道側にある大きな窓には、服と花が飾られている。

店内をぐるりと見渡し終わった頃に２階へと続く階段から店主であるバレンが降りてる。

「待たせたね。さぁ、ご注文をお伺いしようか...？」

俺に似合う服を一つ...(キメ顔で

んー、君にはメイド服が一番だよ？他に何があるんだい？

ほ、他って！？俺は男だ！！メイド服よりも執事服とか、タキシードとか！！！もっと他に！！

だから他ってなんだよ...。とにかく、君にはメイド服が一番なんだ。この話はこれで終わりだよ。

ちょ、ちょっとぉ？？？！！！！

どうやら新人が来るようだよ？ふふ...

ん、新人か...？そりゃ楽しみだな！

君、新人いびりはダメだからね？犯罪だよ？人としてやっちゃいけないことだよ？？

……初めまして……と、こんばんは……おれは……ノープルっていいます……宜しく……

し、しねぇししてねぇよっ！！！お前じゃあるまいし、

お？お前か！よろしくな！俺はパーシー=マクベスだ！.....格好は、その.......気にするな！

ふむ、来たね。僕はバレンだよ。よろしく？

はい……よろしく……それと……服、よく似合ってるよ……？

彼は僕の奴隷なんだよ。(パーシーを見ながら)...ふふ、まぁ、悪いやつじゃないさ。メイド服がよく似合って素敵だろ？

るっせー！！！ふざけんな！！こんなもの、こんなものー！！(脱ごうと

奴隷……はい……すごく素敵ですね……

ちょっと、勝手に脱がない！！！君には一番その格好が似合ってるんだから！

すまないね、新人君。うちの奴隷が....まぁ、彼は時々こうなるんだよ、

でも……バレンさんの言う通り……折角似合ってるのに……脱いじゃ勿体ないよ……？

ふー、困ったね…

……似合ってる服を着るのに性別は関係ない……でしょ……？

そうだよー、僕の見立ては完璧なんだ。

っふ.........(チョロい

んあ？？！！今笑ったか？！

いや、別に、

もういい！今日はもう俺は寝る！！じゃあーな！

るっせー！じゃあな、えーっと...ノープル

あ、はい……おやすみなさいパーシーさん

君ってほんと、つれないね.....そう思わないかい？(ノープルを見て

まあ……人それぞれだから……ツンデレなだけだったりするかも……だよ……？

なるほど....彼はツンデレなのか！ふふ、

ツンデレ女装メイド……(ネタとしては)悪くないかも……？

うん、いいと思う！(腹を抱えて)

この上なく暇だ.....パーシー！！！いるんだろう？出てこい！

へいへい、お呼びでしょうか。ご主人様ぁ.....

うん。。僕暇なんだけど！(にっこり）

だから...？ん......はい。(分厚い本を置く）

え....ちょっと酷くないかい？！

あぁぁぁあぁ〜...、暇だぁー...。なんで9月から誰も話さなくなんだよ....。

こんなんだから、新入りも話さなくなっちまうんだよ...、あーー。

じゃあ僕の新作でも試着してみるかい...？(ふふふ)

やめいっ！！！

……できた……。……（お手製のメイド服(ロングスカートとミニスカートの二着)を置きそっと逃走

わーい！僕に顔がついたよ！！いいでしょパーシー！！(パーシーの背中をバンバン叩こうと駆け寄る)

あぁよかったな、あと痛てぇから叩くのやめろ！！わかったから！！

お前今までここくんのサボってただろ、ノープルがなんか置いてってるぞ？うわっ埃被ってんじゃねーか！(メイド服の汚れを窓をあけてパタパタはたき)

わぁ！もしかしてそれパーシーのじゃない！！彼、センスいいじゃん♪ねえ、着てみなよってーー！！(ロングスカートの方を手のとりパーシーの体に当て)

や、やめろ！！ただでさえお前のメイド服を強制的に着させられてんのに、これ以上お前の玩具になってたまるかよっ！！しっしっあっち行け！！(頑張って払い除ける)

そんな！君ってやつは！！！