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ギルドスレッド

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『PPP四周年記念』おにく塗れのゲロビ、素晴らしく美味

 何故に現実(こう)陥(な)ってしまったのか、ルシア・アイリス・アップルトンには理解出来なかった、テーブルに積み上げられた肉(もの)は想像以上に生々しく、この臭いは何処から来ているのだろうかと呆然、口を閉ざすしかない。ぶくぶくと膨れて爆ぜた生クリームは滑稽な七色で、嗚呼、即席お茶会でも始まったのだろう――おにくとおにくが混濁(あ)わさったら、そりゃもうおにくに決まってますね――相席していた誰かさんがニマニマ貌を向けてきた、如何反応を返したら良いのかと迷っていたら傍ら、可愛らしいポットが紅茶(ティー)を注(は)き散らしていた。
 もしかして素敵なステーキ・ソースの真似事なのだろうか。空からずどーんしたのはハギスどものこぼれ落ちに違いない。容赦なくただれ出した肉汁(もの)が楽し気に衣服(ころも)を揚げていく――早く食べないと冷めちゃいますよ。勿体ないですね――フォークとナイフを差し出されて若干の躊躇い、この物質(かたまり)を喰らえと※※ちゃんは謂うのか。ええい、ゆるふわと週刊誌(ほん)を片付けて、ぱくん……。
 はじけた美味(あじ)は頭の中で反響し、新たな式(すう)を閃かせた。魔を揮うならば先ず『魔』を啜れ、ずぶずぶと暗黒物質(ダーク・マター)に融ける貌(さま)は夢心地か悪夢気分か。絡め取られたキャラメルに足先を突っ込んで、もう逃れる術(こと)は出来ない。おしゃれに纏った生ハムと踊ろう、らんらら、らんらら、アドレナリン大放出――全部を開放してしまえば良い。きっとこの食欲はルシアの『もの』でして!
 I♥※※盛大にぶち撒けろ、轟音と共に肉らしさMAXだ。明日もにくを食みましょうね、何故かって記念は永久なのですから! 誰かさんの歓喜がよろけた、嗚々、ホイップ・クリームがゲーミング・ビームを模倣していく。

 光に呑まれたオマエの癖、箱に意識を忘れたのか。
 ――おにく銜えておそらみる。

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