PandoraPartyProject

ギルドスレッド

野良猫の通り道

【1:1RP限定】奥の席

――チリンチリン。
ドアーを開ければ猫の鈴の様な音があなたを出迎えるだろう。
次いで、初老の男性……店主の優しげな笑みと、一歩遅れて少女の「いらっしゃいませー」と気怠げな声が聞こえるはず。

「お好きな席へどうぞ」

そう言われたあなたは、奥の席へ。
テーブル上に猫の形をしたクリップスタンドがあり、そこにはメニューが挟まれている。

✦――――――――― ✦ MENU ✦ ―――――――――✦
 飲み物                     
   紅茶 --- 100Gold (アイス / ホット)
   珈琲 --- 100Gold (アイス / ホット)
   緑茶 --- 100Gold (アイス / ホット)

 デザート
  チーズケーキ --- 250Gold
 シフォンケーキ --- 250Gold
   珈琲ゼリー --- 300Gold
✦――――――――――――――――――――――――✦

……実は、裏メニューが存在する、らしい。

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猫屋敷・音子との1:1RP限定スレです。早いもの勝ち。
入退出のタイミングはご自由にどうぞ。
(お返事が1周間以内にされない場合、終了とさせていただきます。)
お支払いはRPのみで大丈夫です。
また、店主とはお話できません、ご了承くださいませ。
RPスレですので、メタや背後露出は禁止させていただきます。
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いつも掃除しているので、そこまで汚れているわけではないんですが。
暇になるとどうしても、やっちゃいますよねぇ

(時間帯故か、立地故か。今は暇なようで独り言を言いながらテーブルの上を布巾で拭いている姿が見られます)
(扉を開き、滑り込む様に現れた黒衣が、一歩、二歩。)
(そして立ち止まれば、黒い視線を店内に奔らせ━━━)
──ん?
(静かに入ってきた人物に気が付き、テーブルを拭いている手を止める)
いらっしゃいませ。……誰かお探しですか?
(無言で視線を彷徨わせている姿を見て、首を傾げています)
(丁度声を掛けられた頃には、既に再び歩み出し。)
(給仕らしき女の横を抜ける間際、歪んだ声色が響き。)
…逆、だ━━邪魔を、する。
(そして恐らくは屋外からは伺えない奥の席に座る事も無く身を潜め。)
……逆?
(身を潜める姿を見て、まあ良いかと思い)
えーっと、とりあえず椅子に座りませんか?
なにかご事情があるご様子ですが、安心してください。
そこの席なら外から見えませんので。
あと、うちは喫茶店なので、なにか飲んでいかれませんか?
(給仕の言葉に答えるでもなし。)
(壁に背を預け、暫し。)

(ざかざかざか。)
(窓の外を数人の厳しい男達が駆け抜けていく。)
(その内の一人が店内を伺い、店主と女給に怒気を孕んだ視線を遣るも)
(仲間の声に舌打ちを残して離れて行き。)

(其の気配を察しふぅと息を吐けば。)
(ばつが悪い様子で、女給と机、椅子へと黒い双眸が流れ。)

…らしい、な。助かった。
喫茶…嗚呼、確かにそうか。ならば小休止させて、もらおう、か。

(そうしてゆっくりと椅子に腰掛けながら。)

おすすめ、は何だ。
(店内へと向けられる敵意を持った視線にも動じず、ただ目の前の来客の言葉を待っていた)

いえ、お役に立てたようで?
(うはは、と笑ってから問いかけに対し答えようと)
おすすめですかー。
店長の淹れる珈琲は格別の美味しさですよ。
紅茶と緑茶は私が淹れてます。
あ、甘いものはお好きですか?
メニューにないデザートとかもあるんですけど……。
(ほぼマシンガントークのように口を動かしながら、テーブルの上に置かれたメニュー表を相手に見えるよう手に持つ)
(物怖じしない女給。)
(案外慣れたものなのか、と…関心したのも束の間。)
(流れる様に開始された営業トークに僅かに身を引き、気圧された様子で)

あ、あぁ…う、む。
ならば、これ、と…その、でざートとやら、を。

(ごつごつとした傷だらけの指先でメニュー上の『緑茶』をなぞり。)
(指先で指された箇所を見て、嬉しそうに笑みを浮かべる)
おや、何やら最近緑茶が人気のようで、嬉しいです。
緑茶とデザートですね。
んー、緑茶に合わせるとしたらやはり和菓子系ですかねー
(メニューを復唱し、デザートの内容についてブツブツと呟きながら考える)
あ!緑茶は温かいのと冷たいの、どちらが良いですか?
(忘れてた、と言うように声を出し確認する)
(気持ちのいい笑顔。)
(勢いに圧されたとはいえ深く考えずに頼んでしまった事に)
(若干の申し訳なさを覚え。微かに眉間に皺を止せ。)

う、うむ。
温かいのを、頼む。

(せめてと、今度の注文は考えた後に。)
(相手のそんな様子に気が付かず、笑顔のまま)
はい、温かいのですね。では、少々お待ちくださいませ。
こちらお冷になります。
(お茶とデザートが来るまでの間にどうぞ、と言うように氷と水の入ったコップを置いていく。
 鼻歌交じりにカウンターの中へと戻っていき、店主へとオーダーの内容を伝える。
 自分は緑茶を、店主にはデザートの用意をお願いしている様子が見えるかもしれない)
(機嫌良さそうな背が奥に消えれば)
(腕を組み一息し、横目に店内を伺い。冷に視線を落し。)
(勢い任せに入った店だが雰囲気は悪くない、と…。)

…。

(不動の姿勢で静かに座していて。)
(しばらくすると、緑茶の入った湯呑と、白玉あんみつの入った器をお盆に載せ、運ぶ姿を現す。
 不動の姿勢のままな相手に少し驚くも、表情には出さずに)
おまたせしました、温かい緑茶と、お茶に合うデザートの白玉あんみつです。
(石動さんの前に渋い緑色の湯呑と透き通ったガラスの器に入った白玉あんみつを置く)
お口に合うと良いのですが。
(物の思いに耽るでもなく、時間が過ぎるに任せていれば。)
(…成る程。)
(黒い双眸が女給の隙の無い所作に鋭さを増し。)

あん、みつ━━━。

(茶は分る。似た様なモノを知っている。)
(だが今目の前にあるこのあんみつとやらの上に居る)
(白い球体は、何だ。)

聞くが、この、何だ…白玉、とやらは、何者だ。
(白玉とやらは、何者だ。と問われて微かに目を見開く。
 そして、ふふ……と小さく小さく笑いを漏らしていた)

すみません、失礼しました。(コホン、と態とらしく咳払いをして誤魔化す)
そんなに警戒せずとも、大丈夫ですよ。ちゃんと食べられるものですから。
白玉は、お団子です。白玉粉と米粉で作ったものですね。

あ、もしかして……お嫌い、だったりしますか?
(…涼やかに笑うものだ。)

いや、いい。俺の浅学、だ。
…団子、か、それならば…。

(問いには答えず、うむと頷けば。)
(手を震わせ箸を掴めば、幾らか失敗を重ねた後白玉を掴み。)

…んむ。

(もぐもぐと。)
(食べてくれた様子に一安心する)

──お味の方はどう、ですか?

(恐る恐ると言った様子で尋ねる。箸に慣れていない姿を見て、スプーンを用意し)

あ、よければスプーンお使いくださいな。

(備え付けの紙ナプキンを敷いてからコトリ、とテーブルにスプーンを置く。)
(口内に広がる、不思議な風味。)
(覚えのない味なのに妙な懐かしさを覚えたのは何故、か。)

(先程と違い聊か自信なさげな給仕に視線をやれば)
(ぎぎぎと鳴りそうな不恰好な微笑を造り。)

うま、い、気に入った。
白玉、と言ったか、こいつは、嗚呼…。

(箸を置き、ぐっと傷痕だらけの手を握り。開き。)

気遣い、痛み入、る。
いい店だな、此処は…もう少し流行っても、良さそうだ、が。なぁ?
(不格好ながらも、ちゃんとした微笑みと言葉にパアッと顔を輝かせて)

ああ、良かったです!
実はまだお店でしっかりとしたメニューで出して無いんです。
あなたが白玉を食べた初めてのお客さん、ですかね。

ふふふ。ありがとうございます、店長も喜ぶと思います。
私としては、今ぐらいが一番いいですね。あんまり忙しいと、ね。

(表情に隠しきれていない、働きたくないという思い。
 とは言え、このお店が嫌いなわけではなくむしろ逆で。
 気に入ってくれる方がいれば、それで良いんです。と一つ零した)
(余り向けられた覚えの無い表情と声色)
(どう返したものかと視線を彷徨わせ)

それは、ツイていた、な。
…今日は巡りの悪い日、というわけでも、なかったらしい。

(辿り着いたのは件の白い奴、そして再び給仕に戻せば。)

複雑と、顔に書いていある、ぞ。
まぁ、ハハ、これと思える場所があるのは。良い。
店員がそうなら、客も、気分良く過ごせるという、ものだ。
ふふー。最初は驚きましたけど、そう言っていただければ嬉しいですね。
匿った甲斐があったと言いますか。

(にやり、と意地悪な猫の様な笑みを浮かべながら言う)

おや、バレちゃいましたか?
そうですねー。私も、異世界に来てしまったときはどうしたもんかと思いましたが。
ここに住み込みで働かせてくれる店長には感謝感激雨霰、ですね。
今は、ここが私の居場所です。

ふふふー、嬉しいこと言ってくれますねー。
お兄さんも、気分良く過ごせていただけてますか? でしたらもっと嬉しいですね。

(ニカッと屈託の無い笑顔を浮かべる)
余り、驚いた様子では無かった、が。
肝が据わっているの、か…それで助かったのは、事実だ。
礼を言わねば、な、感謝する。

(ぎこちない微笑を返し。)

こんな巷だ、流れ者の一人二人、今更驚きも無いのだろうが。
今の状況を思え、ば…。
御前を迎え入れた店長の目に狂いは、無かった、という事か。

(そうして一寸考える様に視線が落ち、再び給仕の顔へと。)

…嗚呼、とても、いい。
この世界に墜ちてから、随分色々、と、思い出した。
肝が据わっている……と言いますか。あまり表情に出ないだけかと思います。
うはは、いえいえ。お役に立てましたらばよかったですよー。

(微笑みに、微笑みを返して)

おやや、そう言われるとちゃんとしなきゃって思っちゃいますね。
目に狂いが無かった!と言われるくらいには。

(視線が自身にきて、こちらも視線を返す)

思い出した、ですか?
もしかして……記憶喪失さん……とかですか?

(デリケートな話題だっただろうか……と思いつつも、尋ねてみる。)
(小気味の良い返答に愉快そうに笑んだ侭眼を伏せ)
(一息。黒い双眸が中空を見つめ。)

悪いな変に、気を使わせたか。

覚えはある。あり、過ぎるん、だ。
…だが忘れてい、た。
頬を撫でる風の、感触、陽の温かさ、誰かと語る他愛の無い。
そんな、如何でもいいような事、をな。

━━御前は、この世界を如何思、う?
(相手の様子に、ふむと頷き顎に手をやる)

感覚を思い出したって言うやつですかね?
忙しすぎて楽しむ心を忘れてたー、みたいな?

えっ? 私、ですか?

(どう思うと聞かれ、驚きに目を見開く。
ややあって、答えようとするが上手く言葉にならない様子で言葉を返す)

そうですねー……、まあ悪い世界じゃないと思いますよ。
なんだかんだでこんな私を慕ってくれる子とかもいますし。
来た時は勘弁してくれって思いましたけど、来ちゃったもんはしょうが無いです。

……うん、私はこの世界。嫌いじゃないですよ。

(言葉と共に晴れやかな笑顔を浮かべた)
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