PandoraPartyProject

ギルドスレッド

移動城ダイアナ

カクモノシルスモノ

誰だ。入居希望者?
ほう、よく来た。
ここは移動城ダイアナ。
魔女に打ち捨てられた寂しいすみかだ。
お前が寂しい城を慰めてくれると言うなら是非もない。
歓迎しよう。

●お相手:ミスティルテイン

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(玄関を入ってすぐにして、小柄な少年が仁王立ちしている)入居希望者の名前を聞こうか。なに、サインなど求めはしない。ちなみにピリカラはピリカラという。(表情薄くも嬉しげな様子で胸を張った)
どうも、お邪魔します。
(掠れたような声音は平坦。赤髪を雑に編んだ女は、少年へと軽く頭を下げた)
ミスティルテイン。好きに呼ぶと良い。……ちゃんと契約しなくて大丈夫なの。世間にはわるいひとも居るよ。
(心配)(自分の怪しさは棚に上げる)
みすてぃる……ミスティルテイン。(一度目は拙く、やり直しは流暢に名前を紡ぐ)
む……そうだった。怪しいものには注意しないといけない。忘れていた。だがピリカラは悪いひととそうでないひとの区別がつかない。悪いひとであれば先に言っておいてくれると助かる。
(あっている、と言うように一度頷いて見せ)
宜しく、から君。
ぼくはわるい幻想種ではないので安心すると良い。……けれど、自己申告制なのか。そうか。保護者みたいなひとは居るの。
カラ、と呼ぶのはお前が初めてだ。
保護者……のようなものは生憎と現在蒸発中だ。ピリカラが保護している者はいる。
まぁ、立ち話も疲れるから城を案内しながら話そう。ついてこい。(てくてくと薄暗がりの廊下を進んでいく)
そう。 ……ふうん。それが「魔女」?
(問いを重ねながら後に続く。眼鏡の奥の瞳が、興味深げに周囲を探った)
その通り。恩などこれっぽっちも感じていないが。
(やや窮屈な廊下は、まっすぐ続いているが所々に物が散乱しているせいで歩みはまっすぐにならない)
(やがて一つの扉の前に立つと、開けた個室の中から微かにアンモニア臭が鼻につく)
(完璧に清潔とは言い難い)トイレだ。
ふうん。 恩以外は感じているの。
(素っ気ない相槌がもう一度。揚げ足取りのような言葉を返して、足元に目を向ける。蹴り飛ばさないよう避けながら、辿り着いた個室を背中越しに覗き)
トイレだね。
(トイレだ)
から君はトイレ推しなのか。
むっ。(そう返されるのは予想外だったようで、唸りを上げて少し考える)
……多少の感謝はなくもない。この城を置いていったこととか、便利な体をくれたこととか。別にピリカラが望んだわけではないのだがなっ。

別に推しているわけではないが、一番大切な施設だと思ったので。
(外から歩いてきたのだし。と気を遣ったつもり)
……よかったら、どうぞ。(トイレを指し示す)
そう。……以外、と問うて感謝が出てくるんだね。
(硝子の奥の目が少し和んだ。次いで神妙になりもするけれど)
まあ、そうだね。大切だね。わかる。トイレには神が棲むと云う話を聞いたことがあるので、丁寧に掃除するときっと良い事があるよ。
遠慮します。
(丁重にお断りする)
世話になったのは事実だ。だが返す必要は感じていないので恩ではない。断じて。
(少し口を尖らせて)
神か。それは初耳だ。こんなところに住まう神は気の毒だな……もう少し清掃に力を入れることも検討しよう……。(本気でかわいそうな視線をトイレに送る)
そうか、では次だ。(扉を閉めて歩き出した)
複雑だね。
(口が尖っているのを見て、返す声が微かに笑う)
うん。きれいにすると日々が気持ちいいだろう。トイレに棲む神もきみが保護していることになるのかな。
(しかつめらしく頷いて見せた。後に続く)
神を抱え込めるほど大物であるつもりはない。ピリカラには信仰もないし。
ミスティルテインがそういうものを大切にするなら、トイレの巫女をしてもいいぞ。
(訪れた部屋はやや大きい。縦長のテーブルが中央に収まり、シミのこびりついたテーブルクロスが乗せられている)
(こじんまりしたキッチンは、最低限の調理器具だけ備えて部屋の隅に鎮座していた)
ダイニングだ。好きに使っていい。食事はいっしょに摂ることもあるだろうが、基本的に各人自由にさせている。
ピリカラの料理は評判が良くない。
ぼくも信じる神はないな。それよりもひとの営みが好きだよ。トイレに神が棲むというのも、そこに何かを見たひとの言だ。住まわせてくれるなら掃除はするけれど巫女は良い。
(ノーサンキューの構えを取る。生活感のあるダイニングを覗いて、瞬きをひとつ、ふたつ)
どう良くないのかが気になる。どんなのを作るの。
わかる気がする。
ピリカラは神の恵みを感じないが、神を信じるひとの営みは興味深い。
ミスティルテインの営みが掃除に熱心であることを願う。
(共感を得て、じっとミスティルテインの横顔を見た)
どんなもの。
今日の朝餉は周囲で摘んだ薬草毒草のサラダと、涙が出るほどの香辛料を煮たスープだ。口に合いそうか?(刺激の強いものを好むらしい)
心地よい住空間は豊かな人生の一助になる。そこそこ頑張ろう。
(そこそこ)(視線を感じて、ふいとそちらへ顔を向ける。厚い硝子の向こうで目が合った)
……。……それはぼくも厳しいな。
何。から君は、辛い――……辛いとはちがうのかな。なんだ。刺激物が好き?
舌というものを獲得するまで味覚を知らなかったのでな。
多少味が強いものを好む傾向はあるかも。(多少。)
ピリカラが作ったものを一緒に楽しんでくれる者は少ない。残念なことだ。
ミスティルテインは何を好む?
なるほど。多少。(多少)
今の所は、味覚というよりは触覚の面が強いのかな。感覚の違いは如何ともし難いね。住み分けは大切だ。
(問われて、少し首を傾いだ。唸る)
……ぼくは、そうだな。ご飯の嗜好はこれと言ってないけれど、珈琲が好きだ。
触覚。確かに。
ヒリヒリするものとかピリピリするものとか、舌が痺れる感じも好きだ。
コーヒー。コーヒーを上手く淹れる者もうちにはいるぞ。
ピリカラも好きだ。苦いからな。
さあ、次にいこう。(踵を返して歩き出す)
胃腸が心配になるけれど、種が違うとそうでも無いのかな……。
おや。それは良いな。楽しみにしよう。
(平坦な声が心なし弾んだ。足取りも軽く後に続く)
(しばらく行くと厳重な鉄の扉に辿り着く。あまり開けられた形跡はなく、床には埃が積もっていた)
(閉じたままの扉に立ち尽くして、中を透かすように見ながら言う)
……ここは機関室というらしい。ダイアナの心臓だ。
魔女が去ってからは誰も手を加えることができない。
立入禁止というわけではないが、城が恥ずかしがるのであまり開けないでやってくれ。
(行き着いた場所は、これまでの生活感ある場所とは毛色が違っていた。鉄の扉を見て、床を見て。前に立つ彼の頭を見る。倣うように扉へと視線を戻した)
機関室、
(繰り返す)
なるほど。憶えておこう。……このお城には、意志はあるの?
言葉は持たない。
話しかけると煙を吐いたり、蒸気を噴いたり、灯りを明滅させたりして応える。
ピリカラのいちばん始めの友人だ。
人見知りで恥ずかしがりだから仲良くなるのに時間はかかると思うが、気のいい城なのでよくしてやってくれ。
そう。
(返す言葉は相変わらず素っ気ない。只、得た答えを噛むような間を挟み)
それなら、仲良く出来るよう努めよう。万人と手を取り合えなくとも、隣人とは良き関係であると生き易い。
よい心がけだ。ピリカラもミスティルテインが悪いやつではなくて安心した。
(微かに、柔らかく笑う)
良き隣人のミスティルテインに部屋を与えよう。条件の希望はあるか?(歩き出す足取りは、軽い)
最初に言ったろう。ぼくはわるい幻想種ではない。
(戯けた仕草で肩をすくめて見せた。声には笑みが混ざる)
お眼鏡に叶ったようで何より。……そうだな。叶うなら高い場所が良い。窓が大きいと尚良い。
いい趣味をしている。空が近いのはいいことだ。
ならばとっておきのオススメに案内するぞ。
少々手狭だが、我慢してくれ。
ピリカラの部屋の次に見晴らしがいい部屋だ。
(城の外では、城が盛大に蒸気を噴き上げた)

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