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アパルトメント・レイニー

あきべや


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(かちゃり、鍵を開けて入ってくる)
ほいほい、とりあえずこんなもんでいいかい?(たっぷり毛布を抱えて来る)
はい…ありがとうございます…(こほん)
これだけあれば大丈夫です…(こほんこほん)
アタシは病気とかあんまりしない方だったからねぇ……ま、とりあえず寝ておきゃ良くなるだろ。ほらほら横になるなる。
(ベッドに毛布を敷いてぽふぽふ)
あ、他になんかいるかい?
(靴を脱ぎ、毛布に潜り込む)
大丈夫です…食事もちゃんと持って着たので…
(まとめて置いてある荷物を指差す)
用意万端だね。何が入ってるんだか。
そうかい、まぁ水とか何かあれば遠慮なく言うんだよ。眠れそうかい?
(ぽむぽむ撫でて熱を見る)
流石に中身は秘密です…
…多分ぐっすり寝れる…筈です、普段と寝ている環境が違うから、もしかしたら寝付きが悪いかもしれません…
(熱はそれなり、しばらくは下がりそうにない)
なーに、勝手に覗いたりしないさ。
おや、寝心地が良すぎるのか静かすぎるのか……子守歌がいるような歳にも見えないしねぇ
(いいこいいこ)
前者、ですね。いつもひと気のない路地裏を探して寝てましたから。
……何故、撫でているのですか?(少し照れ臭そうに)
んー? 眠れるまで少しは落ち着くかと思ってさ。
小さい子はこうしてるとすぐ寝ちまうんだけどねぇ
(んーっと首傾げつつなでなで)
確かに…心地よいですね…
慣れないですが、どこか懐かしい感じもします…
(大人しく撫でられながら)
ふふーん、お母さんかお姉さんかは聞かないでおいてあげるよ。
ゆっくりお休み。
(つん、と)
……はい、おやすみなさい…
(目を閉じる、寝付きの悪さは杞憂だった様で、すぐに眠りに落ちていった)
(それから数時間が経ち)
…ぅ…ぅ……うっ……ん…(悪夢にうなされ始める)
……(濡れタオル額にのせてから、あたまをポンポン)
……ぅ…たす…かっ……た……?…(すー、はー、すー、はー、少し落ち着いた様子)
……だい…じょうぶ……あとは…わたしひとり…で……いい…それがさいぜん……(もそもそ)
何か難しいこと言ってるねぇ……(ベッドの端に座って毛布を直し)
………てをよごす…のは……わたしだけ……それでいい…それがいい………それがわたしの……いるりゆう……(もぞ、もぞ)
んー……どんな手なんだか。いい夢でも見れればいいのに(にぎにぎ)
…っ(手を握られ、体がわずかに跳ねる)…(手を振りほどこうと力を加えている、しかし寝ている為殆ど動かない)
ここで寝てる時くらい気楽になりゃ良いのにねぇ(手を握ってよしよし)
(しばらく抵抗するも、次第に加えられる力は少なくなり)………なんで……わたし…は……わたしは……
なんで・・・か、見つかるといいね。そのうちさ(ベッドに腰かけよしよし)
………わたし……は…(撫でられているうちに寝言は落ち着いていき、穏やかな寝顔になった、ノンレム睡眠に移行したようだ)
……落ち着いたかな?(よしよし)ゆっくり寝てれば可愛いのに
(そして更に数時間後、目を覚ましゆっくりと起き上がる)
(…何だか不思議な夢を見た気がする、誰かがわたしの手をずっと握ってくれていた、それを何故かわたしは振り払おうとしていた…あれは誰だったのだろう?)(目をこすりながら辺りを見回す)
(…寝ていますね、黙って立ち去るのも悪いですし、何か書き置きしなくては…)
(そっとベットから出て、自分の荷物の中からメモ紙を探し始める)
………ん? もう起きたのかい?(ぼーっとしながら目を開ける)
(かきかき…はっ)
は、はい、今さっき起きた所です。
(メモ紙を丸めて荷物に押し込む)
ちょっと寝ただけで良くなったのかい?
何か食べる? トマトくらいしかないけど。
(ペタペタとおでこに手を当てにいく)
はい、多少は…まだ少し頭はぼんやりしますが…
…食べ物…構わないのですか…?
んーまぁこれくらいなら大丈夫か(おでこぺたぺた)

トマトならおたべー。というか、コレのほかは干し肉とか岩塩とかしか・・・(トマトをごそごそ取り出す)

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