ミルヴィの部屋の隣に小さな部屋が追加されている。
地上からの日当たりも良く、森林を思わせる木造で作られた暖かみのある造りの部屋に、小さな可愛いらしいサイズの一通りの家具が備えられている。
木造の扉にはプレートが掛けられ「ナールの部屋」と書かれていた。

ふぅ…(手を叩いて息を吐き)完了っと。これでいつでも大丈夫だね。
っといけねぇいけねぇ、これ忘れるトコだった(木の幹を模したような手製の箱を部屋のテーブルの上に置いた)これで大丈夫だね。

わぁ、わぁぁ…！！（きょろきょろ）
すごいっ！えっ、あれ、部屋間違ってないよねっ！？
おちつくし、あったかいし、すてきだし…うわわわわ！
これ…これボクの部屋ー？！

…は！まさかこれはゆめ！まぼろし！？

バカ言ってンじゃないよ。
本物サ、ちょいと突貫工事で作ったからまだまだ粗いが満足してくれたンなら良かったヨ。
ん、家具はこんなモンかねぇ？(部屋を見回しながら(＊アンタの好きなモンあるって事にしといてね)
フフ、欲しいモンあったら後で一緒に街へ買いに行こっか？(目を細めて優しく微笑む)

これで粗いの？？？
全っ然そんなことないのにー！すっごくいいよ！
えー！うわー、これ一人で使っていいの！？（ベッドに飛び込んでごろごろ）
えっ！！（がばっ）
ミリーとお買い物！行きたい！
欲しいもの…（きょろきょろ）特に思いつかない！けど！

ふふっ。
急いで作ったモンでね。
使ってイイんだよ、そりゃアンタのモンだ(隣に腰掛けてごろごろする様子を眺めながら)
そうだネェ、ナールっぽいマットや寝間着でも買いに行くかい？
あ、玩具もイイな、記念に欲しいモン買ってやるから、今度時間空いたら行こうぜ。

急いでてもミリーはすごいね！
作ったっ？えっ、お部屋を？
えへへ、ボクの一人部屋なんて初めて！頑張って綺麗につかう！
ボクっぽい…どんぐりの柄のがいーなっ
玩具！絵本しか見たことない！
ほんとに？？いいのっ？甘えちゃうよ？やったー！いく！いきます！ついてくーー！

ふふっ、ありがと
あ、たまにはアタシの部屋に来たっていーんだからね?
どんぐりかぁ…可愛いねぇ！
よしっ！そうと決まったら買うモン決めておかなくっちゃね！
いーんだよ甘えたってサ、子供は甘えるのがお仕事サ
絵本かぁ、詩は書けるけどアタシも絵はまだまだだからネェ
しかし今の街は物騒だ、今度一緒に仕事行くことあれば一緒に行こ？

わーい！ミリーの部屋かぁ、どんなのだろ…
シンプルで、楽器とか衣装が飾られてたりっ？実はぬいぐるみとか可愛いもので溢れてたり！？
食べるのも好きだから！どんぐり！
甘えるのが仕事…素敵な言葉だ！
詩？すごい！どんなの作ってるのっ？
うん！一緒に出かけられるの嬉しい！
えへへ、同じ仕事に行けるといいなぁ

ふふっ、どうだろね？
飾っちゃいるけど仕事着になるからね、そんなに面白いモンでもないヨ
楽器は一通りあるかなぁ…お気に入りはこれだけど(今持ってるギターを見せる)
可愛いモンはないネ、てか可愛いのはアンタで十分さ、後は大きい枕位しかネェな
ふふっ、どんぐりたくさん買っておかなくちゃネェ(クスクスと顎に手をあてて楽しそうに)
そうさ、だから沢山甘えな？
ぅーん……どんなの？と言われると照れ臭いけど昔の物語読んで詩に書き直したりとかかな？
アタシの部屋に適当に書きなぐったモンあるからそれでも見るとイイよ
ふふっ、イベントやらの行楽仕事あったらイケるね。

やっぱり飾ってるんだ！…お気に入りって事は付き合いも長かったり？
！？
さらっと可愛いって！…えへへへへ
秋になったらそこらに落ちてるよっ？
甘えるのー…うーん…（考え、ぎゅうと抱きつこうと）
見たいっ！お部屋行ったら見る！
そーいえば今度なんかあるみたいだよっ？藤ってお花見るのとかお団子とか！

ん、そしたら今度見せてやるよ
んー…そうだねェ、貴族様んトコから逃げてラサに流れた頃だからもう5年くらいになる
実際可愛いからね、アンタは(ニコニコ笑ってうりうりと撫でる仕草をして)
秋か、夏を越えてからだねェ
へへっ、おいでおいで(受け止めて、抱き上げぎゅっと)
イイよ、ちょっと照れ臭いけどネ
あぁ、確かそんな予定の知らせが来てたねェ
よっし！一種に行こうぜ？アンタと行くなら楽しそうだ。

えへへ、こーやって約束が増えるのなんだか嬉しい！
五年！じゃあ、かなり長いんだね！…貴族様から逃げたって？（首こてん）
うわわっ（撫でられきゃっきゃと）むーんっ、ミリーは綺麗だもんなぁ
でも絶対可愛いとこありそう！ギャップでイチコロな男が多そう！
うんっ、だからボクの持ってるどんぐりは去年の秋のものなんだよ！今年も拾いに行かなきゃ！
…なんだかミリーってお姉さんみたいだ！（ぎゅう）
照れるのっ？…うっわぁ！照れたミリー見たい！わぁ！
うんうん、なんだっけ、まだ先の締め切りだったけど！
ほんとに！？いく！行きたい！
やった、ミリーとお花見だ！

ふふっ、それじゃ約束が溜まって大変な事にならねェうちにちょいちょいっと片付けないとネ？
ま、5つん時に親が消えて色々あったからねェ、親父は本当の親じゃなくて母さんは旅人だったって聞いたからその辺もあるのかな……今となっては知らねェけどサ
ありがと、綺麗って言われるのは嬉しいヨ
可愛いは…どうかなァ？仕事ならその「顔」になってやれるけど
素はこんなにガサツだからネ、そんなのがイイってオトコがいるんだか…
そしたら沢山拾っておかなくっちゃな！
ハハッ、アタシも可愛い妹ができたみてェだよ(ぽんぽんと頭をなてで抱いてからベッドに下ろし)
慣れてっけどやっぱり恥ずかしいモンは恥ずかしいンだよ…！(俯いて目を反らし)
ハハッ、じゃー２つあっからどっちに行くか決めとかねェとな！

うっ、それは確かに！
…ミリー、それで寂しくなかった？
本当だもんっ
お仕事…踊り子と、楽器！のほかにあるのっ？
いるよ！絶対にいるし、ガサツじゃないじゃんっ
さっぱりしてるんだよミリーは！
うん！！一年分拾っておかなきゃ！
ミリーは妹っていたの？ううん、妹じゃなくても兄弟とかー（ころころと転がってきゃっきゃ）
！！！　ミリーが照れてる！！！！
どっちがいいっ？いちご狩り＆イースターエッグと、藤花見＆お団子！

へっへっへー果たす事が沢山あると大変なんだよ？
片付けはぱっぱっと小まめにしておかないとね
……本音言うとちょっとだけ寂しい、かな？
でも今は平気さ　ふふっ(目を細めて柔らかく微笑みながら掌で頭をポンポン、と)
ふっふっふー、でも秘密だ、女には秘密があるモンなんだよ
…ぅ、もー、恥ずかしいだろ！
さっぱりもするサ、じめじめすンのは一人の時で十分だしネ！
いなかったなぁ…けど色んなトコ渡り歩いてるうちにそこの小さい子供の面倒見ることは多かったね、未熟者のアタシがやれる仕事ってそんなモンしかなかったしねェ(懐かしそうにナール様子を見て笑い)
て、照れてねェよ！なにいってんサこの子は…
んー…そうだねェ、ならいつかどんぐり拾い行く練習に一緒にイチゴ狩りとイースターエッグ探しにしよっか！

それは経験談っ？はーい！ちゃんとキレイにこのお部屋使う！よ！
そっか、ならいいんだ！（目を細める）
ミステリアスな女っ！
恥ずかしがらなくていーのにっ！（きゃっきゃ）
そっかそっかぁ…うんっ？なんでボクをそこで見るのー！？
えー！ほんとにっ？そー見えたのになぁ
うん！落ち葉の下とかにどんぐりは隠れてるから、探すならイースターエッグかなっ？

経験談サ、いーコだ、手伝ってあげるからしっかりやるんだヨ
ウン、ヘーキさ(ニコニコと笑って)
ふふー いいだろー？
もー！そう言われるとホント恥ずかしいからサ
んー なんでだろ？ わかンない、ふふ
ホントだよ！ホントホント
じゃ、イースターエッグにしよっか、今から楽しみだネ！

約束であっぷあっぷなったんだっ
んー？どんなミリーも素敵だよ！
えへへ、知ってる！
絶対分かってると思うんだ…！
そっかそっか！
うん、楽しみー！

あっ、今からミリーの部屋行ってもへーきっ？（ぴょんと飛びおり）

もう大変でネー? だから気を付けなきゃ！
もう…この子ってば…
ま、わかってるよ、でも恥ずかしいから秘密ネ♪
うん、無制限だから大丈夫かナ、ふふー

ん？　イイよー？　なら一緒いこっか。
（ナールを連れて自分の部屋へ行こうと）
　

はーい、気を付けます！
あはは！ほんとだもん！
むむー、そっか、わかった！

やったー！むふふん、ミリーのお部屋ー♪（大喜びでついていく）