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ギルドスレッド

審問室

浴衣感想

 いつだって礼拝殿は変わらず愛らしい。積み重ねられた歴史と技術によって創造された肉体は、異端審問官として人体と密接に関わってきた私でも惚れ惚れする程だ。きめ細やかな皮膚。柔らかな肉。しなやかな筋。調和のとれた骨格。全てが最上級だ。触れすとも分かるが、触れればより強く実感できる。それら全てが計算し尽くされた最高の状態で組み合わさっているのだ。これを完璧と言わずして何と言おうか。
 礼拝殿は何を身に着けても愛らしいだろう。ああ、だが、しかし。今回の装いを目にした以上、考えを改めねばならないだろう。矢張り、良いものを引き立てるのは良いものだ。最高をより上の状態に引き上げる……る?最高の上は何だ。至高……?いや同じだよな。では……うん……うううん?

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/17795

 んんんん、分からん!分からんのでなにはともあれ本題に入る。入ろう。入らねば。ほら見給え、素敵な浴衣だろう。な!
 まず目を引くのは鮮やかな赤。しかしやたら滅多に派手なばかりという訳ではない。調和の取れた上品な赤だ。シンプルな帯との組み合わせも流石と言った所だろうか。……そういえば、このような明るい色合いの装いの礼拝殿を見るのはこれが初めてだろうか。なんだかドキドキしてしまうな、ふふ。
 そして、生地に散った細かな模様は花弁が散るようでもあり、煌めく鱗のようでもある。ゆるやかに、やわらかに拡がる生地は他にはない質感だ。これは……そうか。まるで金魚のようだ。優雅に、儚げに泳ぐ美しい色彩。成程、礼拝殿にぴったりだな。
 ああ、それにしても。浴衣から除く細い手足のなんと愛らしいことか。私のような無骨なものが触れてしまえば折れて崩れてしまいそうなのに、その手はこちらへ差し伸ばされている。分かるか。これが礼拝殿の慈悲深さだ。素晴らしいだろう。素晴らしいだろう。

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