PandoraPartyProject

ギルドスレッド

審問室

革張りのスツール

白い部屋の中心に置かれた、丸い、背もたれのない椅子。
脚は金属。座る部分には紫紺に染められた革が張られている。

(ミュル・アルドさんとお話する場。君は椅子に座っても良いし、座らなくてもよい。)

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異端審問かーん!(どどーん、襲撃者は無遠慮に現れた。)
えっ。わっ、ミュ、ミュル殿ッ!!不意打ち!
ええい!いらっしゃいだな!!
(慌てて床に置いてある本だの、カップラーメンの空き容器だのを片付け始める異端審問官。食事中だったようだ!)
(目が合えば慌てて周囲を片付けだす相手をみて)
……おとりこみちゅー、しつれいした。
(すすすすす、後退して)
まっ、待ちたまえ!待ってぇ!
せっかく来たのだからお茶でもどうかな!!
……はっ。飲食はできないのだったか……!
(悲痛な声に足を止めてひょっこり顔を出しながら)
肯定。待つ。
は、ははふ。良かった……。これでは何の為に読んだのか分からんからな!!!
まぁまぁまぁ、好きな所に座り給え。椅子でも、床でも。掃除はぬかりない。……さっきのは、少し散らかしただけだ。
ああ!安心するが良い。これはただの椅子だ。審問椅子ではないよ!
了解。座る。
(示された椅子にちょこん、と腰かけて)
質問。用件はなにか?
(期限良さげに部屋の中をウロウロと歩き回る。落ち着きのない犬のように)
ええと、ええとな。私達は街角で何度も顔を合わせているが、こうやってゆっくりと話す機会はなかっただろう!だからな、呼んだのだよ。
それで………ふむ、先ずは何を話そうか。
そうだな、調子はどうかな!!
調子?
(思わず復唱した。自分の視線の届く範囲で体を見渡して)
大丈夫だ、問題ない。
(ぐっとサムズアップ。)
そうか……そうか、それは良かった。(仮面の口元が軽い音を立てて開き、にたりと笑う。)
そうだ……。君はアンドロイドだったよな。調子が悪くなったらどうなる。その時はどうする。
興味が尽きないな…………変な意味ではないぞっ!
ん……思考、思考。
(こめかみに人差し指を当てて考えるようなポーズをとって)
回想。ここに来てから故障の類いはなかった。向こうの世界では技師がいて直してくれた。
……どうしよう。どうすれば。
(慌てているようで手をパタパタと振って)
何!アテが無かったのか!!
それは……それは大変だな。ううむ、技士か。私の専門は肉で出来た身体であるからなあ。(仮面を、もとい頭を抱える)

ううーん……そうだな、今度一緒に探してみようか?練達に縁のある技士や、技術が発達した世界出身の旅人はきっと探せば居ると思うのだよ!
そうだ。私がその辺りの勉強をしてみても良いな!そのうち、機械の身体の敵も出てくるだろうし。
思考。ワタシは廃棄されたところを召喚されたので、壊れたところで直す必要はないように思える。
異端審問官にめーわくはかけられない。とんでもない、結構です。大丈夫です。
…………。
……ふふふふふ、そうか。ミュル殿、聞き給え。(かがみ込み、顔をずいと寄せる。仮面越しに瞳を覗き込むように。)

覚えているかな?君が私に拷問しても良いと言ったこと。あれはとても……嬉しかった!
そんな稀有な者は中々いない。君は純粋だ。きっと私を疑っていないのだろう。ああ……素晴らしいな。そして、とても……いや、何でもない。
兎も角、君に壊れて貰っては困るのだよ。私が困る。迷惑などではない。これは私の欲望だ。
だから……気にすることはないよ。ふふ……くひひっ。
否定。“疑っていない”のではなく、“信じている”のだ。
良くも悪くも貴方ほど素直な人間はいないと思っている。それはワタシの中で信じるに値する人間像。
だから、疑っていないよりも遥かに難しい信じる道をワタシは選んだ。
よって、あなたの嬉しさという感情も、迷惑でないという言葉もワタシは信じる。
結論。……ありがとう
君はいけない子だな。……愚かな子だよ。
まあ、私を信じたいと言うなら好きにするが良いさ!それは君の自由だ。心までは縛らん。
まあその……どういたしまして、だな。うむ……。
いけない子。そうなのだろうか。そうなのかもしれない。
でも否定しないでくれる、受け入れてくれる、見守ってくれる。やっぱり異端審問官は信じるに値する人である。
(大きく頷く。自分は間違ってないのだと、自信をもって言える)
私はただ、君を誰かに壊されたくないだけさ。横取りされたくないだけなんだよ。……私が愉しむまでね。
そういった意味で、見守っているだけさ。否定しないのも、受け入れるのも…………ううん、これは……。
君を否定する理由も拒絶する意味もないから……かなあ?(仮面が傾ぐ。今まで考えたこともなかったのだ。)
否定する理由と拒絶する意味がない。それだけで十分である。
異端審問官がワタシを必要としてくれる。それだけでワタシは生きてていいの。
それだけでワタシは許されるの。
……引用?「あなたにわたしの全部をあげる。」
ん、ぐうぅぅ……!?
(狼狽える。後退る。仮面の下が熱を帯びる。不可解な展開。不可思議な反応であった。)
そ、そんな……大袈裟な!君は私が必要としなくたって生きていていいのだよ。許しも何も、必要ないだろう!
だから……そんな、そんなこと言うものじゃありませんっ!!
そっかー……、
でも、どうせなら、必要としてくれる人の側がいい。
無関心のモノよりも、歪でも感情を向けてくれる人の方がいい。

だから、異端審問官がいい。
…………。
これを、受け取ってくれるか。
(ポケットから鍵を取り出し、無骨な手のひらに乗せて差し出す。一般的な、シリンダー錠用の鍵だ。)

あそこの鍵だ。何の変哲もない、ただの鍵だよ。(開け放たれた白い扉に向かって、軽く顎をしゃくる。)
この鍵があれば君はいつでも入れる。出るときは別だが……まあ、扉は基本的に開け放たれている!
(銀を受けとればじっと見つめ、くるくると回してみる。これは、此れを渡してくるということは……)
疑問、質問。ワタシは異端審問官に許されている?
(こてん、と首をかしげて訊ねた)
許す……そうだな。そういうことになるな。(深く頷く。)
尤も、受け取るかどうかは君次第だが!受け取った後もな。それは君のものになるから。
ただの鍵だが、私なりの……そう、けじめかな?
けじめ、……けじめ?
よくわからないが、くれるというなら貰おう。
善意を蹴るほどワタシは人道には外れていない。
……人間、ではないが。
要するに、自己満足さ。まあ、善意と解釈して貰っても構わんさ!
いや、君は人間だろう。少なくとも、私はそう思う。……まあ、君がどう思考するかによるが。
『人間の輪郭は曖昧の領域に在り、蠢く物体でも人類だと理解すべき。』
(何処からか引用した一文を呟くと、ひとり深く頷いた。)
推察。自己満足は善意によるものが多い。よって善意だとおもう。

思考、思考……
(ワタシは人間に憧れていた。人が好きだった。同じになりたかった。
でも、持ち主がただ笑いかけてくれる、それだけで幸せでもあった。
人と言われればそうなのだろう。けれど人間と言うにはあまりに……)
エラー、エラー、エラー。
んん……ッ!?
どっ、どうした?大丈夫か?お、おわ……困るぞ。君がどうかなってしまったら非常に困る!
どうすれば良い?私に出来ることはあるかっ!
(ひたすらエラーを口にするそれはそれ以外を言葉にできなくなってしまったようで、時間をおくことでようやく少しずつ落ち着いてきた)
……復旧。考えすぎて思考回路に異常が出た。ご心配をかけた。
これだから旧式(ワタシ)は
(どこで覚えたのかアメリカンな動作で『やれやれ』とこぼした)
お、おぉお……戻ったか。何かこんがらがらせてしまったかな。
まあ分かるよ。私も割と頭が不出来な方であるからな!……ん?違う?そういう事ではない?

いやしかし、その冗談は笑ってよいのかなかなか迷うな!
否定。ワタシが難しく考えすぎなのだ。きっと。
だから異端審問官のせいではない。断言する。

学習。『自虐ネタは存外ウケない』を学習した
(物凄く間が空いてしまった!申し訳ない!)

ふぅむ、気楽に考えれば良いのだ。……とは、言い難いな。人間で在るか否かは君の根本にまで影響しかねない事柄のようだ。
ならば、私が言えることは……(むむ、とひとつ呻いて思考する)
ううん……そうだな。少なくとも私は君を人間であると思っている、とだけ。
まあ人間で在ろうと無かろうと、私が出来るのは痛めつけることぐらいだからな。うふふふふ……!

自虐ネタはウケない……!(心当たりがあるのか、仮面の口元をおさえる。)
なんと。私も気を付けておこう!
了承。このセカイでワタシを人と言ってくれる。
あなたはそんな稀有でワタシにとってとてもありがたく、うれしい存在である。
……でも、痛いのはほどほどにしてほしい。です。

(こくり、うなずいて)
お互い気を付けよう。世間のはぐれものはつらい。
うふふふふ……ああ、ほどほどに。ほどほどにするとも。私は人も道具も粗末にはしないようにしている。大切に、大切に扱うとも。直ぐに終わってしまうと寂しいからな。
そしてなにより、私にとっても君はありがたく、うれしい存在だからな!稀有なもの同士仲良くしよう。
(そっと手を差し出した。)

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