闇医者がPhantom Nightの夜に色々しているお話。

（街がPhantom Nightで賑やぐ中、診療所にある鏡の前でうな垂れる男がひとり）

……。

https://rev1.reversion.jp/illust/illust/13186

………………orz

(落ち込んでいるらしい)

高そうな帽子に仕立ての良いスーツ。完璧に着こなす姿はまるで幹部のよう！
（通りすがりに発見し、興味津々にスパイのように覗き込む）
でもなぜ落ち込んでるんだろ？

(自分の黒く染まった髪を一房摘んでそれを眺めるとため息をついた)

……？
(ふと、気配を感じて顔を上げる。狼の瞳のようなアンティークゴールドの鋭い目がルチアーノの方へ向けられた)

金の瞳を持つ漆黒の狼。
コードネームは黒い盾……シュヴァルツシルト！
（バレても気にせず寧ろ鋭い瞳の格好良さにテンションを上げながら、
スケッチ画を描き始める）

それにしても、黒い髪だなんて。イメチェンですか？

……ルチアーノ。君か。
(不思議の国のアリスという物語にあんな感じの兎が出てこなかっただろうか。可愛いなぁ、と思いながら)

……いや、髪は…魔法の影響で……、……。(言葉を濁す)

はっ。こ、この姿はですね。
敵を油断させる為の仮の姿で。作戦です、作戦！
(照れ隠しに、ありもしない作戦をでっち上げる)

魔法。ハロウィンですね？
黒髪長髪も似合っているじゃないですか！
もしかしてそのお姿は、昔を模したものだったり？

…そうか、作戦か。(マフィアは大変だなぁ、とか考えている)

あー……その……、……ツァ、の…(ごにょ)

女子供のフリをすると、相手が油断してくれてですね？子供だけど。
……お小遣い、ちょーだい？（通用するか実践してみる）

ヴァーツラフ・ダルコビッチ・ブルブリスさん達とは関係ないのかな。
ツァというと……ピッツァ？
変装してピッツァを食べに行きたいとか！……なんて流石にないです？

……。
（サイフを取り出した所でヴァーツラフの名前を聞いて固まる）

（成程。とカマをかけてみる。自分の力も試してみようと）
今はハロウィン。魔法ですべての現実が、非現実になる不思議空間。
あなたは……ヴァーツラフお兄様。これまでの姿こそが、仮初の姿だったの。

ね。ヴァーツラフお兄様。
獣のような獰猛さに身を包みながらも、内に優しさを秘めた、優しいお兄様。

ヴァーツラフお兄様……、お小遣い、ちょーだい？

……。(ぽん、とルチアーノにお金を握らせようとしながら)

……あの節操無しになるのは、ちょっと。(スンッ……としたチベスナ顔だった)

わーい！ありがとう！
（嬉しそうにお金を握る。
でもこれは先生がいい人すぎるから成功できたんだよね。
詩音さんに絶対怒られるし、後でこっそり返しておこうっと！）

ん、ん。（チベスナ顔を見て思わず吹き出しそうになるのを我慢する）
節操無し？飄々としたワイルドな人だったのかも！（幹部に憧れる目）
どんな人だったか詳しく知りたいな！

……この髪と、目の色。……ヴァーツラフの、ものと同じだ。

外見は、そうみたいですね。カッコイイと思いますよ！

（こっそり貰ったお金を棚に置くと）
ハロウィンも終わりかあ。魔法を体験出来て楽しかったな。
夢から覚めたら日常なんだね。じゃ、またねー！（ぴょこぴょこ去っていきました）

……ああ、また遊びに来るといい。(手を振って見送る)