私の特異運命座標になるまでの設定。
きっと大した話ではないわ。

■呪いの海月■
ジェーリーはクラゲの一族マーシュの長女として生まれる。
本来彼女は双子の片割れのはずであったが
片割れの魔力を食いつくし、死に追いやってしまった。
それが彼女の最初の罪。

一族は生命力、魔力の強い彼女の誕生を祝福した。
しかし双子だと思っていた彼女の母親は悲しみに暮れていた。
ジェーリーがあの子を殺した！あの子を殺した！あの子を殺した！！
母親にはそれだけが残ってしまった。

母親は精神的に病み、ジェーリーの子供部屋に火を放った。
一族は母親を怒鳴り散らかしながら部屋の炎を消火する。

だがそこで見た光景は
まだ生まれて間もないジェーリーが
自ら結界を張っていた姿だった。