▼カウンターにほど近い、開放感のあるテラス席。
　暖かい時期の快晴の日に使われるここは、ちょっとした社交場のようになっている。

○お品書き
・カフェラテ　・カフェオレ　・ココア　・ミルク
・セイロン　・ダージリン　・ロイヤルミルクティー
・サンドイッチ　・カレーライス　・かぼちゃスープ
・砂糖菓子の茶葉ティー　　etc...

　三人制限のテラス高速RP用スレッドです。高速用のカウンター席への平行しての参加は可能ですが、高速用の店内席と平行しての参加はご遠慮ください。

（このテラス席でのんびり過ごす時間というのが、人形のお姫様はたいそう好きでした）
（季節の移り変わりを肌で感じられると知ってからは、いっそうのことです。）

……今日は、風がすこし冷たいかしら。
冬になったら、さすがにテラスに座っているのは寒いのかも。

（なんてひとりごとを漏らしながら）
（本日の注文であるロイヤルミルクティーを、じっと見つめておりました。）
（ロイヤル……すなわち高貴。お姫様を名乗る身として、ぜひ嗜まねばならない味と判断したのです。）

（けれども、ロイヤルミルクティーは、一体どう「ロイヤル」なのでしょう）
（お姫様は多様な味を理解できるようになりましたけれど）
（これぞお上品にして高貴な味！ と確信するほどの教養があるわけでも、ございません。）
（たしかになんだか、普通のミルクティーとは違った味わいですけれど。）

……つまり。高貴な味というのは、こういう味を言うのねっ。

（おひめさまの　かしこさが　ひとつ　あがりました！）
（……たぶん。）

（高貴なる、王室のミルクティー。王族。お姫様）

…………。

（なにしろ自分の名前ですから、ずうっと、こだわってきましたけれど）
（10月の末が近づくにつれて、そわそわしている自分もまたいるのでした。）
（「そわそわ」は、ええ、「きりきり」なんていう歯車の音として、実際に鳴り響いているのですけれど。）

……お洋服。
どんなものにするか、考えておかないと、ね。
（やがて軋む音は、高らかに歌うように）
（歯車の音楽を残し、お姫様はテラス席を後にするのでした。）