PandoraPartyProject

ギルドスレッド

キャリー喫茶店

【個別RP】汚れ仕事は頼れる仲間と

▼運びにも汚れ仕事というものはある。
 大抵は危険な仕事であり、運び屋に護衛の荒事屋が付く場合もあるほどだ。その一方で仕事の報酬は高額。裏社会であってもハイリスク・ハイリターンの原則は守られるものだ。
 今回は隠密性が求められる内容らしいが、さて――?

※パーセル・ポストマンとエリニュスの個別スレ

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(指定された時刻の少し前。酒場の裏手にある薄暗い路地裏でパーセルは待っていた)
クッソ酒くせえ……。勘弁して欲しいぜ。
(酒場から漂う酒の匂いに顔をしかめて、匂いを打ち消そうと持ってきたコーヒーの入った魔法瓶で唇を濡らす)
(今回はシマにしている酒場を依頼の打ち合わせや待ち合わせ場所に指定することが多い依頼主だった。依頼を受けるたびに毎度のようにここを指定される)
さて、そろそろ来るはずなんだが……。
(誰が来るのだろう、と路地裏の先を見る)
(今回の運びは迂回ルートなども用いるため、街の中だけとは言ってもなかなかの距離になる。それだけに隠密性が求められるのだが――)
狩人風の女、ねえ。
(ウォーカーでごった返すこの街で、今更そんな風貌の女が注目されるわけがないのだが、それはそれとして心当たりのある特徴だった)
いや、まさかな……。
(掃除が行き届いている訳でも無い独特の饐えた匂い。裏路地を足早に歩きながらエリニュスは今回の依頼内容を思い返していた)
護衛が必要になる運び、ね。
ローレットを通している以上必要な仕事なのでしょうけれども……。
(実入りは良いし時間拘束も短い。依頼を受ける事に抵抗は無く、ただ情報屋の意味深な笑みだけが引っ掛かっていた。行けば判るという情報屋の台詞を思い出しながら、路地の角を曲がる)
(ツンと鼻を付く酒の匂い。酒場裏の指定された場所に到着し、同時に見知った顔を見つけ鉄面皮が僅かに驚きで歪む)
あぁ……そういう事ね。
(得心が行ったと言う風に言葉を漏らす。焦茶色の髪をした少年の呟きを聞きながら、近づき声を掛ける)
私としてもまさかで終わらせたかったわね。
……護衛のエリニュスよ、運び屋さんで良いのかしら?
(やはりか、と吐息した)
……運び屋のパーセルだ。外見の特徴を聞いてはいたが、本当にエリーの姐さんだとはな。
(少しきまりが悪そうに頭を掻く)
まあ……見ての通りだ。運びもやってて、たまにはこういう仕事もやる。悪いが店ではこのことは黙っといてくれや。
(見知った顔があまり出会いたくもない場所にある事実に嘆息する)
……こんな仕事で顔を合わせる事になるとは思っていなかったわね。
心配しなくても依頼である以上誰かに漏らしたりはしないわよ、それに――
(言い触らしたい内容でもないしという言葉は胸の中に留めて、移動経路を確認するように周囲を見渡す)
――何でもないわ、行きましょうか。運び屋さん?
(大きな斧槍を肩に預けながらパーセルに振り返る。驚きはしたものの仕事は仕事だ。彼にも踏み込まれたくない部分はあるのだろうと、詮索を避ける様に話題を切り替える)
んだよ。外の姐さんは思わせ振りだな。
(エリーの言葉に少し安心した様子で軽口を叩く)
あいよ。俺の立てたルートは事前に依頼主を介してそっちも聞いてると思う。
基本は人混みを利用した隠密だ。見つかり次第、路地裏の裏ルートを使って撒く。離れた後の合流は各チェックポイントで2時間。待ってても来なかったら依頼はそこまでだ。
(いいな? と、すでに伝わっているであろう情報の要点をかいつまんで確認を促す)
頼りにさせて貰うぜ、護衛さん。
私にも思う事位有るのよ、気にしなくてもいいわ。
(軽口に返事を返すと、続くパーセルの立てた作戦と情報屋から受けた説明を頭の中で照らし合わせる。齟齬がない事を確認し相槌を打つ)
そこまでは聞いているわね、護衛を雇う位だからもっと強行に出るものだと思っていたのよ。
(備えはしてあるけれど、と手に持った斧槍を持ち直す)
ま、私は運びのプロと言う訳でも無いのだし行動については任せるし異存もないわ。護衛としての仕事をこなすだけよ。
備えてありさえすればいざって時に良いだろうさ。武器も、護衛もな。本気の本気で運ぶんなら、エリーの姐さん以外にも雇って付けてただろうし。今回はそれなりに本気で、それなりに本気だとはよそに思われたくねえから俺たちなんだろうさ。
それに、隠密って点でもウォーカーが増えてからそういう大仰な武器を持っていても驚かれるこたぁなくなってきたから問題ないだろ。
(ポストマンバッグを掛け直す)
力強い言葉だね。知り合いが護衛なのは多少面食らったが、信頼できるって点ではこれ以上ないほど都合が良いぜ。行くか。
(先導するように路地裏からメインストリートへ向かう。メインストリートは昼間の一番人通りが多くなる時間帯だ。特に祭りがあるわけでもないのに賑やかで、カオスシードもウォーカーも多い、二人がいつも見ているであろう光景)
(ふむ、と頭を傾ける)
そうね、確かに私達二人なら何か有っても大事にはなりにくいでしょうし……ある程度の事象なら切り抜けられる。そういう人選なんでしょうね。
(紹介元がそれを知っていたのかは後で問い詰めるのだけれど、と小声で漏らし)
さ、何時までも話し込んでは居られないしお仕事にしましょうか。
(ゆっくりと周囲を警戒するように見渡し、パーセルの後に続く)
……なあ、ちょっと待ってくれ。
(メインストリートを出るか出ないかのところで、右手を横に突き出してエリーを止める)
護衛ってのは確かに警戒するのが仕事だ。けどよ、今回は誰にも怪しまれねえってのも含まれてるんだ。
(だからそう……と頭を掻きながら振り返る)
警戒するにしてももうちょいさり気なくだな……。バリバリに警戒してたんじゃ、何か後ろめたいことしてますって言ってるようなもんだろうがよ。
(僅かな渋面、嘆息)
……。私としては多少威圧しておく位の方が、余計な虫が付かなくて安全と思うのだけれど。
多少なら怪しまれても良いように、私のような旅人を使っているのだと思っていたわ。
(とは言え運び屋が言うならそうなのだろう、と再び息を吐く)
ま、やれる範囲でやってみるわ。誰かに合わせて動くのも仕事の一部でしょうし、ね。
(悪目立ちする斧槍を外套で包むと、両手を頬に当てて表情を作る。ピリピリとした警戒していますという雰囲気が薄れ、少しの後に出来上がったのは完璧な作り笑顔だ)
こんなものかしら。文句がないのならこれで進めるのだけれど?
余計な虫って。そんなただの通過するやつに付いてくる物珍しい虫がいるものかよ……。
(いや、自分ならばともかくエリーならば有り得るかもしれないが。武装こそ物々しく、普段から対応も素っ気ないものが多いが、素の彼女の器量は良いならば声を掛けられることぐらい、あるだろう)
あー、まあさすがに町中でこのまま戦闘おっ始めますみたいな格好は……
(避けたほうが無難だ、と振り返って言おうとして、エリーの完璧な作り笑いを見る)
(いつもは鉄面皮なエリーの笑顔を見れば、堪えきれず笑い出す)
ふっ……くっ、ははっ、アンタそんな顔もできたんだな……! 
全く持って心外ね、私だって顔色一つ変えない冷血女という訳では無いのよ?
そういう生き方が長かっただけで。
(少しの間憮然とした表情を取るが、すぐに普段の鉄面皮が戻ってくる)
……ま、これで多少なりとも雰囲気が崩れたなら構わないでしょう。さっさと進むわよ。
(先に進むよう促し、外套で包んだ斧槍を肩に預ける)
ああ、悪い悪い。さあ、行くか。
(ひとしきり笑い終えて満足すると、吐息して路地裏から出て行く)
(メインストリートは昼間の一番人通りが多くなる時間帯だ。交通の要衝の都市というだけあって、特に祭りがあるわけでもないのに賑やかで、カオスシードもウォーカーも多い。二人が歩いたところで、きっと外見だけでは気にも留められないだろう)
ま、見つかるまでは目的地のある散歩みたいなもんだと思えば良い。周囲にそれとなく気を配りつつ、気楽にってな。
……ちなみにだが。エリーの姐さんはこういうメインストリートはよく歩くのかい?
護衛の必要な散歩……ね。
(気楽にと言われながらも、警戒と脱力の両立は些か大変なものに聞こえた。なるようになるだろうと帽子を被り直し、パーセルの横を歩く)
私?私は普段こんなメインストリートは通らないわね。
遮蔽が少ないし、警戒対象が多すぎるわ。
人が多いという事がそもそも嫌なのよ、そういう意味では論外ね。
(すれ違う通行人を横目に捉え、通り過ぎるのを確認してからパーセルに視線を戻す)
護衛の必要な散歩って言うと、一気によろしいご身分みたいになってくるな。
(背中がかゆくなるぜ、と身震いする)
……アンタも今までどんな世界で生きて来たんだか。
行く人来る人みんな警戒してたんじゃ、気の休まる時がねえだろうに。
(視線の動きに、呆れたように溜め息をつく)
護衛が付いているのだし、そう思って問題は無いんじゃないかしら?
(パーセルの反応に小さく笑い、しかし続く話題に眉を顰める)
……戦争ばかりの世界だったわよ。
当たり前に人が死んで、当たり前に殺されて、そんなどん詰まりの世界。
此処はそれよりずっとマシだけれど、それでも人間種の中に居ると落ち着かないのよ。
(周囲を警戒する視線はそのままに、呟く声色もそのままに。淡々と言葉を続ける)
……アンタ、よくそんな世界で生き残れたな。いや、アンタだからこそか?
(荒廃した世界を想像して、眉間に皺が寄る。今まで彼女の口にから聞かされなかっただけで、エリーがそんな世界で生きてきたのだと思ってもいなかったのだろう)
……そんなアンタがウチの喫茶に来てくれるんなら、そりゃ光栄なことか。
(少なくとも、喫茶店の人間は警戒されていない。そう思うと、少しだけ安心できて、同時に少しだけ誇らしく思えた)

(――それから、しばらくルート通りに歩き。あと半分ほどの距離で到着という段になって、気配を感じた)
――姐さん。路地裏に2、建物の中から……何人だありゃ。わかるか?
反吐の出るような世界にだって、それなりの生き方という物があるのよ。
ま、私の場合は大分特殊な立ち位置だったし死ぬようなことは……
(言いかけた台詞を止め、首を振る)
何でも無いわ。あの喫茶店はそれなりに居心地が良いし、この世界に来てよかったと思える数少ない事ね。
(言いたい事を言い切ってから、つい饒舌になったとばかりに苦い顔で押し黙る)

…はぁ、流石に何事もなく終わりとは行かないのね。
路地裏に2、建物に3。このまま進むと囲まれるわよ?
(「エネミーサーチ」のスキルに引っ掛かった僅かな敵意。その先をちらりと見遣り、平坦な声で横を歩くパーセルの言葉に返す。)
さすが。
(ひゅ、と小さく口笛を吹く。果たして、いつの間にかに気付かれて尾行されていたのか、それとも自分たちが網に掛かっただけなのか)
……こうなったら撒くしかねえな。
走るぞ、姐さん。あいつらが追いすがって来たら足止め頼むわ。
(視線だけで路地裏を示す)
カウントダウン任せた。
そうね、逃げるにしろ戦うにしろ此処ではやり難いもの。
(パーセルの視線を追い、逃げ込むべき路地を確認する)
3、2、1――(任されたカウントを数えながら裏路地へと歩を進め、同時に斧槍に巻きつけていた外套を解く)――0、行きなさい!!
(最後の数字を数えると同時、裏路地の手前に有った雑多な荷物と建材を斧槍で引き倒す。けたたましい音を立てて崩れた即席の足止めを横目に、裏路地へと侵入する)
(エリーが簡易バリケードを作る間に、路地裏の奥へと駆け込む)
ひゅぅっ、やることが豪快だ!
(口笛一つ。一直線に路地裏を駆けていく)
よお、どんぐらい追いかけて来てる!?
そりゃあどうも、けれど貴方ほど早くは走れないの、よっ!
(パーセルの暫らく後ろの路地を疾走しながら、ちらりと後ろを確認する)
(敵影は無い、けれど少々騒がしくしすぎてしまった。路地裏の住人たちの注目を否応にも集めている事に僅かの不快感を覚えつつ、声を上げる)
一度仕切り直しましょう、待ち合わせ場所でまた会いましょう?
(言葉にするのは運びに入る前、ルートの確認中に指定された待ち合わせ場所。一方的にそれを言い切ると、横に逸れる道を探して進んで行こうとする)
(エリーへ「ああ」と短く応じて、それとは反対側のルートへと散る。二人はそれぞれ別方向のルートを使って追手を撒き……)
(それから小一時間ほども経っただろうか。合流場所となる、人気の少ない寂れた公園でパーセルはベンチで座って待っていた)
ちとやり過ぎたな……。
(やや疲労の様子を見せながらも、ポストマンバッグから魔法瓶を取り出して、コーヒーを一杯飲んでいた)
エリーの姐さんは無事だと良いんだが……。
はぁ……待たせたかしら?
(暫くすると、違う路地を使って来たのであろう。少し息を切らせたエリニュスが顔を出す)
怪我は無さそうね、お互い無事でまずは何よりかしら。
……良いものを飲んでいるわね。別に思う所はないのだけれど、私も何か持ってくればよかったかしら。
(横合いの席にするりと腰を下ろし、疲労の混ざった吐息を漏らす)
よお、そっちも撒けたか。首尾は上々だな。
(姿を現したエリーへと軽く手を掲げる)
水系は何かと嵩張るからあんまりオススメはできねえが。俺ので良ければ飲むかい?
(カップになるフタでコーヒーをまた呷りながら、魔法瓶本体の方を座るエリーへ差し出す)
上々とは言っても、これで道半ばだと言うのだから面倒ね。
(首元の襟を緩めゆっくりと息を吐く)
そうね、なら……
(差し出された魔法瓶を前に、貰おうかしらと言いかける。
 けれども直接瓶に口を付けることが躊躇われて、閉口する)
……やっぱり良いわ。少し休んだら出発しましょう?
なら、この仕事が終わったらウチに来な。
(ぐい、とカップを空にすると、ポストマンバッグに魔法瓶をしまい込む)
――殺しはしなかったよな?
(端的な言葉。追手のことだ)
地元に根付いた連中だ。揉み消しが効くならまだ良いんだが、殺して恨みを買うってこともまあここらじゃたまに聞く話でな。
そうね、ならそうさせて貰おうかしら。
(到着時より大分落ち着いた様子で、ベンチから立ち上がる)
追手? ……命までは取っていないわよ。
それなりに痛めつけて、追跡しにくい状態にはなってもらったけれど。
(ああいう手合にも絆って有るのね、上手く利用させて貰ったけれど。と下らなそうに笑う)
そりゃあ生きてるんだ、絆ぐらいはあるだろうさ。あいつらにしたってそうだし、俺もアンタもそうだろう。人間なんだ、情は必ず付いて回るものさ。
(ポストマンバッグを肩に掛け、エリニュスに続いて立ち上がり、目的地の方向へと足を進める)
後は警戒しながら人気の無い場所を突き進んで、届けて、それで終わりだ。行こう。
けれどその絆、情に振り回されて彼らは仕事を失敗したのよ。本当に下らないわね。
(あくまでも否定するようにつぶやき、けれど議論の場ではないなと首を振る)
……そうね。
この仕事も思いの外に長引いている事だし、早く終わらせてしまいましょう。
(帽子を目深に引き下ろし、警戒するような瞳で周囲を睥睨する)

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