PandoraPartyProject

ギルドスレッド

キャリー喫茶店

【個別RP】海に行こう

▼「数日、仕事休めるか? 海見に行くぞ」
 そんな突然の提案で海を見に行くことになったエクリアとパーセル。
 目指すは南西、バルツァーレク領。川と山を一つずつ越えれば海が待つ。
 旅支度を整えていざ、出発。

※エクリア・メティオウラとパーセル・ポストマンの個別スレ

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ふふ、了解だよ。たまにはゆっくりのペースで遠くまで、気をつけながら行くというのも悪くないだろうしね。私だって、君が野垂れ死ぬようなことがないようにちゃんと監視しなくちゃいけないからね。男の子だからって私の代わりに無茶はするんじゃないからね。
(とにこりと笑いながら言う)
それじゃ、行こうか。
(彼の後を追うように、肩に下げた鞄を揺らしながら歩き始めた)
余裕のある今のうちに言ってろ。遠出の経験があるのは俺の方なんだ。途中でくたばった時に同じことが言えるか聞いてやるよ。
(意地悪く笑いながら、応と答える。二人で歩いていると、じきに門が見えてきた。ここまでは、二人共通の通り慣れたであろう街中の風景)
今日は絶好の行楽日和です、ってな。
(門をくぐった先は、一直線に伸びた道路と草原だ)
行商も多いし、人も多い。こういう人混みは凄く疾るのが楽しいのだけれども……今日は我慢だね。
(あの隙間は抜けられる、この場所ならくぐる……などとルートを示すベクトルが自然と頭に浮かびながらも、彼の隣で今日は悠々と歩きながら)
そういえば、人と街の外に出るのは初めてかもしれないね。
(隣町へと赴く際にも、仕事のためあまり他人と一緒に出ることは記憶にはない。それに基本的に疾って出ていき、疾って帰ってくるためこうやってのんびりとした足並みで街から出ることは珍しいのだ)
それだと俺が置いていかれるだろうが。障害物があるとこじゃ俺じゃアンタにゃ追いつけねえ。
(勘弁しろ、と肩をすくめた)
ま、そもそもあんまり出る必要もねえしな。大抵のことは街の周りで事足りる。積極的に街に出てこうってのは旅人か行商連中か俺らぐらいのもんだろうさ。
(街から出て、街道を歩いていけば行き来する人や馬車の数も減り、街の近くの小高い丘まで行く頃には周囲に人はおらず、背には街が小さく見えるようになっていた)
ふふ、まだ得意分野では負けるつもりはないからね。
(彼より少し前でくるりとかかとを軸に回転しながら彼の顔を見て笑顔で)
そうなんだよね、私たちの街はそれなりに物の流通もいいから街に住んでいるのなら外に出なくてもいい。まぁ、町人が獣や野党狩りに出なければいけないような状態じゃないなら、平和でいいものさ。その落ち着いているおかげで、こうやって遠出も出来るんだから。
(人が減り、少し整えられた街道を後ろ歩きで彼の顔を見つめながら進む。ギフトの力もあって、多少の段差やくぼみ程度なら見なくても進むことが出来るのだ)
(危なっかしい歩き方をしやがる、と思いながらも、危うげない様子を見ればまあ嬢ちゃんなら大丈夫か、と心配半分、安心半分にエクリアを見る)
まったくもってその通りだな。これでアンタも俺も、何も考えずに食っていけるぐらいだと尚更良いんだが。
(冗談っぽく肩をすくめる)
ま、お互い仕事中毒って身でもねえんだ。今日は思いっきり羽伸ばしてやろうや。
私の場合は仕事と趣味は紙一重だけれど、身体を休めるのも大事だものね。これも仕事のウチ、なのかな?
(ふむ、と考えながら少しだけ首を傾け)
そういえば行き先は海……だよね?船で海を渡ることは何度かあったけれども……海で過ごす休日って、どんなことをするんだい?
(海は見たこともあるし潮風を肌に感じたこともある。しかしあの広い水の前でどういった過ごし方をするか、見当がついていなかった。)
海は眺めてるだけでも楽しいもんだぞ。
後は、嬢ちゃんの好みで言えば川よろしく泳いで遊んだり、浜辺で走り回ったり……。ああ、小舟に乗るってのもあるな。
まあ注意するところが違うだけで、遊び方は川とそう変わらねえさ。
(そんなところか、と言いながら歩いて行くと、ちょうど川と橋が見えてくる)
……そういやエクリアの嬢ちゃんって泳げるのかい? ソレ、あるけどよ。
(ぴっぴっ、と頭に両手で耳を作る。耳の中に水が入ってしまわないか、という心配だった)
眺めたり、泳いだり……海なら風もよく感じられそうでいいかもしれないね、確かに。(以前船で渡った際に感じた潮風を思い出し、少し涼しげな様子を思い浮かべ柔らかな顔になる)泳一応、私も泳げないわけではないさ。まぁ、島から島へ渡るような遠泳が出来るわけでは無いけれども。(浮いて、少しくらい進む程度ならと応え)
……耳かい?普段は顔を付けて泳ぐことは無いからね……潜ることが無い限り、ある程度は大丈夫だと思うよ。(ぴこぴこと耳を帽子の中でぱたぱたとさせながら)
(犬掻きで川を渡るエクリアを想像する。ちょっと微笑ましい気分になれた)
そうなると、エクリアの嬢ちゃんは海女さんにゃなれそうにねえな。
(ぱたつく帽子の中の耳を見ながら、冗談っぽく笑いながら言う。キャップでも被せれば、水が入りにくくならないだろうかと少し考えながら)
ま、でもどっちみちエクリアの嬢ちゃんなら泳ぐよりも疾る方が好きか。
私の専門は陸地だからね。足の踏ん張りが効かない海で働くつもりはないさ。何かを採るなら、まだ山の方が何とかなるかもね。(ホルスターに仕舞われた銃をちらりと見ながら、いざというときは君との練習を思い出すさ。と笑い)
さて……結構歩いたね、今どのくらいなんだい?(後ろをくるりと振り向きながら、二人が歩いてきた足跡を見つめながら彼に問う)
文字通り地に足の付いた仕事をしたいってところか。
(くく、と喉の奥で笑う)
水の中じゃあさすがに銃も使えねえからな。山菜採りの方がマシってのは確かにあるかもしれねえよ。ま、それを言い始めると何人か常連客に負けちまうんだが。
(皮肉げに口の端を歪めた。山で生活しながらも、あの喫茶に足を運ぶ者も少なくはない)
今は……川を超えたから大体半分ってところだな。あとは山の裾を通って越えりゃあその先が海だ。
なんだ、へばって来たか?
はは、まだまだ狩りの腕に関しちゃ皆には敵わないからね。(銃を持っているだけでは狩りの腕など到底敵わぬような手だれの常連たちの顔を思い浮かべながら笑い)
ふふ、ご心配のところ悪いけれどもまだまだ歩けるよ。
いや何、話を聞いていると少しばかり、休暇で行く海が待ち遠しくなってしまってね。(ふふっと少しだけ子供らしさを出した笑みを浮かべ)
そりゃあ俺も嬢ちゃんを連れてく甲斐があるってもんだ。
(そうかい、と答えながらも少し歩く速度を緩める)
狩りと言えば……最近じゃ農家の方でイチゴだとかオレンジだとか、作った果物を農園に招いた客に取らせる果物狩りっつー商売をやってたやつがいたな。
仲介を噛まねえから利率が高えとかなんとか。運び屋泣かせの商売だが、楽しそうであることは確かなんだよな。
……果物狩り……。(狩りと聞いて、イチゴやオレンジに手が生え走り回っている姿を思い浮かべ、少しぞぞっとする) ……普段は気にもせず、街で仕入れられた果物を私は食べていたけれども……農家の人って、やっぱり大変なんだね……。(苦労して狩り取った果物達が、仲介屋を挟むと利益が減ってしまう農家の人の大変さを思い浮かべながら)
……?
(若干の気配の変化に、またぞろロクでもないことを考えているのだろうと思いながら少しいぶかしげに視線を寄越して、前に戻した)
人が動きゃ金も動く。人も有限なら金も有限で、限りがあるならパイを細かく刻むしかねえ。世知辛い話だぜ。
(よもや果物に手足が生えて走り回っているのを狩り取っているのを想像しているとは露程にも思わず、肩を竦める)
さて……そろそろ山が見えてきたな。あそこを通りゃ海が見えてくる。
今からなら、山の裾より高く跳ねれば見えるかもしれねえぜ?
(少し意地悪く笑いながら、冗談を口にした)
まぁ、孤児の私でもそれなりに努力すればこうやって生活出来ている分、悪くない世の中だとは思うけれどもね。
(世知辛いといえば世知辛いが、ままならないというほどではない。何とも絶妙なバランスで自分の周りの世界が成り立っているのだなと考え、自分の身体を弥次郎兵衛のように両手でバランスを取りながら段差になっている道を歩いて)
むむ、流石に……少し高さが足りなさそうだ。こういう時はサーシャのような羽があれば、だなんて思ってしまうね。
(冗談に付き合うように、軽く飛び跳ねながら遠くを見渡すような様子。当然山の先は見えることはなく、友人の顔を思い出しながら、先を行く彼の背中に小走りで追いつく)
世は押しなべて想像よりも厳しいが、想定よりも優しくないわけではない、か。
(どこだったかで旅人に聞いた言葉を、ふと口にする)
(危ねえぞ、とエクリアへ口出ししようとも思ったが、口を閉ざした。こいつならきっと大丈夫だろうと思えたから)
これでアンタのギフトが脚力の強化だったならまた話は違ったんだろうけどな。ブルーブラッドもカオスシードも、スカイウェザーみてえな翼はねえんだ。
それに、アンタに翼が生えちまったら地に足付けて仕事ができなくなっちまうだろ?
確かにそうだね。ウォーカーの出現に少し前のサーカス騒ぎ、この世界も中々荒れているのだとは思うけれども、中々に興味深くて楽しい世界だ。今この時に召されて足も付かないことになったんじゃ、勿体ないしね。(ストン、と両足で綺麗に着地しながら)
アンタも段々ウォーカー連中みたいなことを言うようになってきやがったな。常連連中の影響か?(クク、と少しばかりからかうように笑う)
さあ、そろそろ山に着くぞ。ここを越えりゃ海だ。気張れよ。
好奇心旺盛な年齢だろうからね、私も。ふふ、皆の影響を受けているのは確かかもね。(ふわりと楽しそうに、嬉しそうに笑いながら)
ラストスパート……かな?これを超えれば念願のバカンスというわけだね。
そういえば、君は以前にもここを通ったことはあるのかい?
バカンスって割には、アンタの連れは華やかじゃねえけどな。(自嘲的に肩を竦める)
こうしてここを通るのは仕事で何度かってところだな。いつもはギフトで走り抜けてるから、こうしてゆっくり見て歩く暇もねえ。道順はわかるが何があるかは知らねえって感じだな。だからここは道として通るのは数度目でも、旅路として通るのは初めてだ。
おや、私では不服かい?ま、逢引というにはいささか初々しさは足りないのだとは思うけれどもさ。(少し彼の前を歩きながら、顔を覗き込むようにしながら楽しげに)
へぇ、やっぱりお仕事では通りかかったことがあるんだね。私は普段、他の街へ走るときは平原の街道を使うからこっちまでは来たことが無かったんだよね。(森に囲まれた辺りを見渡しながら歩いて)
(ふ、と口元を僅かに釣り上げる)見ての通り、俺の連れは華やかでな。ちっとばかりまだ小せえのが玉に瑕だが。初々しさはねえが、逢引の相手としちゃ上等だ。
なんだ。俺は今までアンタは町中専門かと思ってたが。隣町ぐらいまでは足を伸ばすようになったのかい。(やるようになったじゃねえか、と口笛を吹く)
人の通りも少ない平原だと、障害物が少ないのは何とも寂しいところだけれどもね。
ウォーカーが急増したこともあって、彼らの依頼である要人警護や荷物運搬、そういった仕事の完了証を届けることも増えたんだよね。(人差し指を回しながら、明かせる程度の仕事の内容を軽く話しながら)
ああ、そっちの仕事も回されるようになってきたのか。(そういえばそちら方面で人手がどうこう、とは話は聞いていたが。まさかエクリアが携わっているとは想わなかった)
ま、危険な仕事ってこた無さそうで安心だぜ。エクリアの嬢ちゃんが怪我でもしちまったら、店でカフェラテを飲むやつが一人減っちまう。
(よっくらせ、と山の裾、緩やかな勾配の頂点にまで辿り着くと、木々の合間から青が見え始めて来た)
お。見えてきたぜ。
人が増えたとはいえ、こういったこちらの世界の仕事を携わる人が増えるかといえば、また別問題になるからね。
それに、私もあそこで飲むラテが気に入ってるんだ。あまり危険なことはするつもりは無いさ、きっと。(仕事は確実にこなしているため、たまに密書の送達を依頼されることもあるのだが、今は伏せておきながら)
……おぉ、船で海を渡ることは幾度かあったけれども、こうやって歩いて山を越えた先に広い青を目にすると、また別の達成感も得られるというものだね。(口調は大人しいものの、感慨に浸るような様子で息をつきながら)
(そうか、とだけ応えて、少し安心したように頬を緩ませる)(時として非合法な荷物の運びも担う彼だけに、その危険性は十二分に承知していた。それに携わらないというだけでだいぶ安心できようものだった)
港は行っても海岸には行かなかったか? なら良かったな。港よか海岸の方が視界は開けてるぜ。(決して走りやすい、とは口が裂けても言えなかった)
港から発ったとしても、到着するのはまた港だからね。中々こういった砂浜がある場所には来たことが無かったのさ。(まだ少し遠くに見える白い砂浜を眺めながら山を下る)
泳いだり、走ったり、小舟を漕いだり……だったよね、確か。ここの海はそういった目的で訪れる人がやっぱり多いのかい?
そうだな。『遊楽伯爵』ガブリエル・ロウ・バルツァーレクの名前は知ってるよな? ここがその伯爵様の領土なんだが、ここいらじゃ珍しくも民政に力を入れる貴族でな。海水浴場としても整備されているらしいぜ。確か、小屋で小舟の貸出もあったはずだ。
(避暑地ってやつだな、と言いながら歩いて行けば、いつしか山を越え。少しばかりの平地の先には砂浜が続いていた)
ガブリエル……ああ、例の穏健派の。(直接会ったことはないが、流れてくる噂や記事くらいは見たことがある。)
へぇ、あの貴族様の膝元なら、さぞ海の幸とやらも美味しいんだろうね。(あまり多くは食べられないものの、普段はあまり口にしない魚料理などには少し興味がある)
貴族の避暑地なんて、僕ら平民は踏み込んでいい領土なのかと思うけれども……まぁ、あの人望を聞くにこういうところも寛大なんだろうね、彼は。
魚は足がとにかく早えからな。並の足じゃ、運んでいる内に傷んじまう。大体干したり塩漬けにして持ち運ばれるのが普通だが、それだってかなりの値段がする。食えるのなんてそれこそ港町での仕事があった時ぐらいだ。
(市場で見ないことも無いが、大体は淡水魚。海魚というものはなかなか見ないものだ)
安心しろ。避暑地として利用する期間はともかく、今の時期は市井に解放されてるらしい。海を荒らすんでもなけりゃしょっ引かれるようなこともねえさ。
ふふ、足の速さなら負けないつもりだけれども、彼らの早さも中々なものだとは私も聞いたことがあるよ。(冗談で笑いながら、前に魚を食べたのはいつ頃だろうかと思い巡らせる)
密漁や海賊、そういった輩も少なくは無いと聞くしね。まぁ、私たちはただの観光客だし、あまり気にするほどのものでもないだろうけどもさ。(すっかり斜面は平地に変わり、段々と人の姿もちらほらと見え始めてきた)
アンタは魚みたいな足の早さよりも先に、身体の成熟の方が先だろうけどな。(楽しげに冗談には冗談で返す)
観光客らしく楽しんで行くとしようや。そら、着いたぜ。
(ある程度硬かった土が、柔らかい砂に変わってずしゃ、と靴が砂にわずかに沈む)
そういや、ここに連れて来た目的はまだ言ってなかったよな?
ふむ、成熟か……さてさて、この先の私はどうなっていることやら。……おっと、ついたようだね。(未来を夢想しながら、彼の後ろに続いて柔らかな土へと足を踏み入れる)
……?目的……ああ、そういえば。別に、さっき話していた遊びをするために……なんてのも、言って無かったよね。
(ニッと笑って見せる)
――誕生日おめでとうさん。日程の都合でだいぶ遅れちまったけどな。
あんまりこういう場所には来ねえと思ったから、祝いにゃ丁度いいと思って連れて来たんだ。
―――なるほど。いや、ふふ、中々意気なことを考えるね。
……ああ、日程なんて対した問題ではないさ。こうやって祝ってもらえるのなら、何だって心地よいものなんだから。(自然と笑みが浮かび上がり、彼の祝辞に感謝を述べる)
しかし……いや、ふふ。(嬉しそうに笑いながら)
(やれやれ、ようやく着いたとばかりに魔法瓶のコーヒーを二人分カップに移して、片方をエクリアに差し出し、もう片方を飲みながら)
気に入って貰えたようで何よりだ。
アンタに贈るなら重たい物だとか、着飾る服よりか、こういう場所と旅路だと思ってな。
(両手でカップを受け取りながら、少し冷ましてコーヒーを一口)
ふふ、エクリア=メティオウラを解ってくれている。今私はとても嬉しさを感じているから、間違いなく正解だね。(例え服や物などでも、嬉しいことに変わりは無いが、彼なりの特別なプレゼントはその比ではなかった)
そりゃあウチの常連客で、俺の同業者だ。わからねえはずもねえさ。
(もうかれこれ半年ほどの付き合いで、そこそこ顔を突き合わせることも多い仲ともなれば、自分なりに彼女の喜ぶものというのも想像できた)
ま、残念ながら水着もなけりゃ海開きもしてねえもんだから、泳げはしねえけどな。
(よっくらせ、とオーバーシューズを脱ぎ捨てて、波打ち際に歩いて行く)
これほど心強い理解者もないさ。半年か……思えばあっという間だったけど、それでも薄くはない。楽しい時間を過ごせているよ。(つい最近出会ったような気もしながら、それでいて多くの思い出を思い出して笑いながら)
問題無いさ、海の中よりもこうやって足が付く方が、私も安心するしね。(硬いシューズとソックスを脱いで持ちながら、波が白い波状となって上がって来る砂浜へと続いて降りていく)
思えばふらっとアンタが店に来てからだな……。最初こそ、カフェラテばっかり頼む妙な客だと思っていたが。(懐かしむように海の向こうを見てから、エクリアを見る)今じゃ馴染みの常連客だ。
なんなら小舟を借りてこようとも思ってたが、この感じだといらねえかな。
うん、せっかくの海なんだ。上に浮くより、こうやって足で冷たさを感じられるくらいが丁度いいさ。(段々と続く小さな波に素足が浸り、冷たさが心地よい気持ちよさとなる)
こちらこそ、居心地の良い場所を提供してくれて感謝しかないのさ。こうやって馴染めるほどになったからこそ、嬉しいこともあったんだしね。(遠い水平線を見つめながら、なびく横髪をかき上げながら彼に微笑む)
……ああ、そりゃまったく店員冥利に尽きるね。
(数瞬ほどエクリアの姿を見て、反応が遅れる)
……残念だが、こんな浅瀬じゃ滅多に魚は来ねえけどな。
(何かを誤魔化すように、冗談を言って足で波を受ける)
おや……ふふ、どうしたんだい?目が日にやられでもしたのかな?(少し意地悪そうに微笑みながら、彼の目の前で顔を覗き込むように上目遣いな様子)
はは、確かにこんな足の着く場所じゃ中々魚も上がって来られないね。今日はここで泊っていくんでしょ?なら宿を取る前に、魚の美味しいお店でも探そうじゃないか。
そんなところだ。
(油断しちまったと内心で自分に舌打ちしながら、表情を悟られないように、あるいはエクリアの顔を見ないように踵を返す)
そうだな。海遊びは宿で一泊してからでも十分できる。
しかし、宿屋はともかく魚料理がうまい店か……。
(さて、どこにあっただろうかと波打ち際から浜辺へ上がり、自身のオーバーシューズを拾い上げる。浜辺の足跡は、波にさらわれてすぐに消えてしまった)
ふふ、素直じゃないねぇ。(彼に聞こえないくらいの声で呟きながら、楽しげに笑って後を追う)
今日の私は祝われる側みたいだしね、良きエスコートをお願いするよ。……パーセル。(置いていたシューズを片手で拾い上げながら、少し悩む様子の彼に向け、ぽそり。名を呼んで。)
ああ、わかってるさ。(空いた片手で頭を掻く。調子を狂わせられた。……それも、悪い気分では無かったが)
(一瞬、名前を呼ばれた気がして、振り向いて。そこにいるのがいつものエクリアだとわかれば、視線を前に戻す)
行くぞ、嬢ちゃん。早くしねえと店が閉まるからな。
(ざく、ざく、と砂浜を踏みしめながら海辺の町へと向かって行った)
~♪(上機嫌の笑顔、なんなら鼻歌でも溢れだしそうなほどににこやかな笑顔を振り向く彼に向ける)
うん、それじゃあ行こうか。まだまだいっぱい、今回の旅を楽しませてもらうんだから。(白い砂浜に残る彼の足跡を上から踏むように遊んで追いかけながら、彼と共に町へと上がっていくのだった)

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