おたまじゃくしらしきものが泳いでいる。

物は試し。

ふーんふふふーふふーん(鼻唄を歌いながら二本の足をちゃぷちゃぷと水面に遊ばせている)

えっと、お邪魔していい？　なんだか気持ちよさそう。

ふーふふーん……あら、人が来た。何もないけど、気軽にゆっくりしていってー。あ、おたまじゃくしはいっぱいいるわ。池に。

ありがとっ。歩いていたらちょっと足が疲れちゃって。
ほんと。いっぱい泳いでる。

あ、そうだ。さっき街で買ったビスケットなんだけど、もしよければどう？

それは大変ね。歩くのって大変よねー。陸歩いてると常々そう思うわ。
おたまじゃくし、毒もないし、水に足つけても大丈夫よ。
寄ってくるから、気持ち悪くなければだけど。

……いいの？じゃあお言葉に甘えていただくわね。美味しそう。(手を伸ばす)

（どこからか迷い込んできた）こんにちは、美しい人。君は此処の人？僕も休ませて貰っていいかな（外套と纏った青年が一人、疲れたようにして尋ねる）

あら？また人が来た。珍しいことが続くものね。
ここの人というか……誰もいないから勝手に占拠しているというか……まあ、ここの人ね！(強気)
どうぞ好きにしていって。池以外には何もないけど。
……宝石みたいな髪の毛なのね。見慣れない感じだけど、綺麗。

うん、大丈夫。おたまじゃくしって結構可愛いと思うけど。
わっ、きもちいい。

うんうん、どうぞっ。あっ、お茶とかなくってごめんなさい。

ああ、これ（髪を弄る）僕は旅人なんだ、珍しいかもしれないね。君は海種というのかな……初めて見たよ（珍しそうに眺め）
（ブーツを脱ぎちゃぷ、と足を池に浸ける）

かわいいわよねー。かわいし、特に悪さもしないし。

こんな何もないところでお菓子貰えるだけでもありがたいってものよ。
ありがとー。いただきまーす。(ぱりもぐ)

旅人。通りでねー。
旅人ってほとんど皆変わった見た目してるもんね。もしくは変なアイテム持ってたりとか。

あら、海種は初めて？
まあ、私なんかは人間のカッコ好きだから大して見た目変わんないかもだけど、
他にはもっと海種っぽい！のがいっぱいいるから、街とか行ったら探してみるのもいいかもねー。(池で足をぱたぱたする)(ビスケットをもぐもぐ食べながら)

そうなのかい？なら別の姿の君も見てみたいね（にっこり）
海種っぽいって言うと、ヒレや足が魚だったりするのかな。話には聞くけど、まだ想像の域を出ない気分だよ。僕の居た世界には、生憎とそういう人はいなくてね。
（ふふっと笑い）変なアイテム持ってたり、自分がアイテムだったりするみたいだね。コッチに来てから驚きばかりさ。

んー、そうね、機会があったらね。海の中での仕事とか。(ばしゃばしゃ)
そうね、ヒレあったり、鱗ついてたり、頭がもう魚だったり。いろいろいるのよ。

そうそう、ぱっと見普通の人かな？と思ったら肩に乗ってる鳥が本体だったとか。
そんな感じの多いわ、最近。
賑やかになって楽しいことも増えるけどね！