【Scheinen Nacht(独自解釈と設定)】
世界には闇のカーテンが落ちていました。
人は人と戦い、苦しみ、世界から少しずつ光が消えていく。
繰り返される悲劇は留まることを知らず人々の心をむしばみます。

暗く寂しい夜のことです。
『聖女』と呼ばれた少女は、『悪魔』と話をしました。
「世界が笑顔で溢れますように」、少女の願いはそれだけです。
少女はこの悲劇の舞台を喜劇へと変え、明るく楽しい夜へ変えたかったのでしょう。

少女と世界の敵たる悪魔は友人同士でした。悪魔は力を使います。
これ以上、友人同士で争い合うのは耐えられません。
力の代償は大きいでしょうが、悪魔は少女の願いを叶えることにしたのです。

そして少女は月となり、皆を優しく温かな光で見守ります。
そして悪魔は星となり、暗い夜は輝かんばかりの夜になりました。

おしまい。