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ギルドスレッド

朽ちた錬金術士の館

一周年のSS

一周年のSSを書こうと思うよ
久方ぶりなので見れる物になるかは疑わしいが。

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クロバ=ザ=ホロウメア (p3p000145)君との話

燃え上がるバイクと黒煙を見上げながらクロバは途方に暮れる

――どうしてこうなった

「君に是非頼みたい仕事がある」
ローレットを通さない依頼、指名と胡散臭い事この上ないが顔見知りの頼みということもあり引き受けた
依頼人、ラルフは興味と面白い事だけが行動原理で倫理なぞ全力で投げ捨てたような生粋の変人だ
クロバが詳細を説明するよう促す
「先日バイクを作ってね、死霊術とゴーレム生成を応用して自律させるように作ったのはいいが暴走して今郊外を爆走しているんだ、困った困った」

――大問題じゃねーか!!

寡黙なクロバの全力のツッコミはさらりと流された

ラルフに渡された依頼用のバイクで指定された街道へ向かうと前方を禍々しいバイクが爆走しているのが見える
「あれがターゲットか」
スロットルをあげて暴走機に併走する
クロバの接近に気付いた暴走機は煽るような爆音を響かせて更に速度をあげ
バシュッと乾いた音と共に後方のクロバにマフラーから毒ガスを吹きかける
動じぬクロバは速度に任せてガスを突っ切り、構えた黒刀で渾身の突きを繰り出す

!?

クロバは我が目を疑う、暴走機が突如停止し
車体ごと後輪を高く上げてクロバの突きを回避したのだ
そのまま後輪ホイールから赤熱した刃が飛び出し、不快な摩擦音を立てて周囲を回転して一閃
クロバも対抗するように巧みな輪動制御でこれを回避し、ターン

――面白い
ヘッドオン状態でこちらに突っ込んでくる暴走機の機首の穴が青白く発光し始める
危険を察したクロバがフルスロットルでバイクを突っ込ませ交差する
交差の瞬間、暴走機から極太の光線が放たれ、空間を灼く
しかしそこにはもうクロバは居ない
「あのオッサン自分の技全部バイクに詰めてんじゃねぇよ!」
至極真っ当な怒りの咆哮と共にバイクを飛んで乗り捨てていたクロバは舞う様に空中でくるりと一回転し二刀を構え、振るう
交差の後、暴走機には無数の線が刻まれ四散する
クロバの乗っていたバイク無傷だったにも関わらずはどんどんと速度を上げ、炎を吹き上げながら大爆発した

途方に暮れながら徒歩で帰還したクロバは報告し先ほどの大爆発について尋ねる
「ああ、あれ試作機だから速度を上げすぎると爆発するよ、ハハハ」
何故自分を指名したかを尋ねれば
――その方が面白いから

満面の笑顔のラルフに力の限り右ストレートを叩き込んだ


実はギャグSSなのだ、クロバ君に感謝を

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