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旅亭『雨宿り』

リカのおはなし

(とるにたりないサキュバスのおはなしです
暇な人は覗くと良いです)

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【取るに足らぬ世界の話 1/2】
●世界
西に人の国あり
『神』の祝福受けし選ばれた王が治める秩序の領域なり
東に魔の国あり
最も強き魔が王となり全てを支配する混沌の領域なり
二つの国の間、天を貫く山脈あり
ただ一つ『母なる洞窟』を抜ける他の手段無し
二つの国の端、人の国には偉大なる滝が、魔の国には虚無があり
地より墜ちたもの、決して戻る事叶わず

二つの世界は分かたれど、その憎しみ海よりも深く――
●戦争
魔の欲望は決して満たされる事無く、多くの魔族が『母なる洞窟』を抜け、人の世に悲劇をもたらした。
人はそれを怒り悲しみ、神に祈った。神は祈りに応じ強い光を人々にもたらした。
天より光を受けた赤子はあるものは冒険者となり、あるものは神官となり、そしてあるものは王となり、魔に対抗する力を得た。
そして特に強い光を受けた赤子は魔王の魔力を跳ね除ける勇者と呼ばれ、魔の世に渡り悲劇の芽を摘み取った。
己が世を凌辱された魔族は怒り、より強い悲劇を人の世にもたらした。
そして強い悲劇は更に強い祈りを生み、より強い勇者を創り出し――
●魔王
当代の魔王は巨大な紫水晶の塊であった。
魔石には手も足も無かったが、ただ一つ、他者の心を操る力だけは飛びぬけていた。
故にその魔石――『夢魔』は、その洗脳能力で魔の世を支配したのだ。
そして魔王は部下を操り幾多の勇者を屠り、そしてその存在を霞みの様に隠し、尾を決して掴ませる事はなかった。

ある時、魔界に美しい高貴な女の勇者が訪れた、魔王はそれを気に入り、強大な魔力でこちら側へと迎え入れた。
女勇者は恵まれた環境に育っていなかった。それ故か洗脳無くとも魔王を受け入れ、人を辞めた。
勇者だった悪魔は3人の子を産み、魔王の子供達は最も強い悪魔として恐れられた。
その悪魔達は人の肉体と宝石の心臓を持つ、夢魔と人の混血であったという。
【取るに足らぬ世界の話 2/2】
●動乱
魔の世には突如として終焉が訪れる。突然、齢15となった魔王の第一王女が謀反を起こし所属していた『対勇者部隊』を殲滅、人間界へと逃走したのだ。
混血でありながら人を殺め続ける身に嫌気がさしたとも、悪魔故のただの気まぐれとも言われているが、その真相は本人にしかわからないだろう。
魔族達はその裏切り者に怒り苦しみ、追跡と復讐をと即座に吠えた、が。それが長く続く事はなかった。
最後にして、最強の勇者が、魔界に現れ、体勢の崩れた魔界の最深部まで侵入したのだ。
魔王は人を最も恨んでいた第三王女を葬り、魔王へとついに対峙し、そして。
●罪人
その旅芸人を名乗る少女は、奇抜な恰好をしていた。
金色の瞳、老婆の様に薄くも美しい銀の長髪、見たことのない黒色の刃を持つ剣、そしてその胸元に下げた美しい桃色の魔石。
少女は2人、あるいは3人の不思議な従者を引き連れ、人の世を隅々まで見て回る為に旅を続けていたという。

少女の旅は達成されたかは誰も知らない。だが、彼女に関して奇妙な噂が流れている。
魔界から還った『最後の勇者』が各地の酒場を転々として回り、その少女の動向を聞いて回ったのだとか。
勇者はただ、「血を絶やさねば、魔王は生まれる」とだけ、告げたという。
●末路
二人は人の世の西端、巨大な滝の手前で出会う。
互いの従者を逃がし、激突する二人。
黄金の勇者は、全ての魔を滅ぼすため。
白銀の魔王は、己の美しき身を守るため。
最後は勇者が魔王の首を跳ね飛ばしたとも、魔王が勇者の脚を掴み共に滝の下へ墜ちたとも言われている。
いずれにせよ、二人の戦いがどうなったかを知る者は、いない。
●豊穣
大規模召喚直後に『バグ』に巻き込まれ隔絶された地に降りた勇者。
全ての記憶を失い、無垢なる少女として愛を振りまいた魔王。
二人が出会う事は未来永劫無いだろう、否、無いはずだった。

出会った二人は己が存在の為再び殺し合うのか、それとも手を取り合うのか。
【夢魔(ハーフ)について】
人の肉体と夢魔の精神体を併せ持つ人と魔の混血の種族
本来は巨大な宝石であるために自ら動けず、周囲の魔物の夢を喰らい(洗脳し)手足とする夢魔とは異なり肉体を持つため、従来より広い行動範囲を単体で移動することが出来る
ただし人の肉体は心臓でもあるコア(夢魔の霊石)の魔力に耐えきれず、精神体である夢魔の体に近く変質してしまっている
ぶっちゃけると霊石を取り込んだリカの肌色が青くなったり角が生えたり翼が生えたりする原因がこれ

リカは心臓である夢魔の霊石を無理矢理切り離し、本来の人の姿を取ることができる
他の姉妹も同様の事ができると思われるが……

夢魔は色欲の悪魔であり、特有の趣味趣向の人間の欲望を満たせる精神体を持っている。
リカの場合は何処に発現しているか、言うまでもないだろう。
【眷属について】
本人に記憶は無くとも、リカ=サキュバスは魔界の支配者の素質を持つ悪魔である。
故にその腹部にはその悪魔固有の紋様を持ち、紋様はそれ単体で膨大な魔力を持つ。

そして魔力によって悪魔と同じ紋様を刻み込まれた者は、その悪魔の眷属となる。
ただし眷属となるには双方の同意が必要。
……もっとも、お互い身に覚えのないルカの様に、双方がしっかりとそれを認識している必要はないのだが。

リカ=サキュバスの眷属は5人、それ以上でも、それ以下でもない。元の世界で3人、混沌に来てから2人。
眷属は皆紋様の魔力により悪魔と化し、リカの持つ『特有の趣味趣向の人間の欲望を満たせる性質』を若干引き継ぐ……要するにグラマーになる
ただし、混沌に住む純種であるルカにはその効果は現れない。

第一眷属…ライム・マスカット
第二眷属…アマリア・オルコット
第三眷属…ミエル・プラリネ
第四眷属…ルカ・マルコーニ
第五眷属…クーア・ミューゼル

番号に特に意味はない、強いて言えば眷属となった順番である。
方向性は違えど、記憶は無くとも、リカが信頼し愛を振りまく数少ないメンバーであることは間違いない。
【トリビア】
夢魔は、他者の精気を吸い続けている限り不老不死である。
逆に言えば、精気が無ければ死ぬ。加えて人の体に必要な食事や水分もなければ当然飢える。

極限の飢えは理性を麻痺させ、夢魔を暴走させる。
その後の行動原理は皆が「サキュバス」と聞いて思い浮かべるそれと大差ない。
皮肉にも、その性質のせいで記憶の無いリカが人のまま飢えて死ぬ事はなかった。初めての変身はリカにある種のトラウマを残したが。
以降はリカは夢魔の本能と肉体がもたらす快楽を受け入れ、必要とあらば『ガス抜き』をする様になった。
罪悪感を誤魔化すため、『自らの肉体を求めるものに限る』と重く制限を課して。
【記憶喪失】
リカ=サキュバスは記憶喪失者である、故に混沌世界での記憶しか存在しない。
召喚当時の自我は薄く、現在の人格はレイニーに拾われてから再形成したものである。
その際、大量の『再現性東京から取り寄せた本』を読み漁ったため、ファンタジー世界の出でありながら常識や知識は現代日本人のそれに極端に偏っている…と歪な事になっている。
もっとも、本人は非常に自他共にドライな性格であるため過去の世界や現在の知識について深く思い悩むことはないだろう。

余談だが、利香はその経験を元に『自分は本の虫である』と冗談めかして言うが、信じてもらえたことはない。信じてもらうつもりもない。

かつての利香は人間と魔族の融和を願い、色欲寄りであったが愛によって調和を図ることを願う性格であった。
そのため、記憶が戻ったとしても人格に大きな影響は出る可能性は低いと思われる。
【雨宿りの】
雨宮利香は、『リカ』としか名を思い出せなかったリカが宿屋の名前を混じってつけた偽名である
もっとも、サキュバスの部分は夢魔の種別の名であるためリカ単体でも問題はないのだが。
何はともあれ、今の彼女は雨宮利香である。
いつかは別の名を名乗る事があるかもしれないが、その名を捨て去ることはないだろう。

ちなみにサキュバスの姿の時は本名の『リカ=サキュバス』の方を名乗る。
宿の看板娘の正体が『あんな』むちむち青肌胸部特化な淫魔と知れれば、客層に大きな変化が生じるのは火を見るよりも明らかである。だから偽名を使わないのである。

イレギュラーズには正体を隠さないため怪しいものだが、少なくとも一般人に対しては利香はサキュバスである事を隠しているのである。
ちなみに、領民にはバレバレである、バレてるけど彼女の性格を知っているので優しく接しているのである。
でも、リカだけは領民にもバレてないと思ってる。可哀想に。
【トリビア?】
ちなみに眷属に対する命令は『なんじがなしたいようになせ』
つまり『好きにしろ』である
なので基本的に眷属が何をしているか、利香は知らない。少なくともライムは主人の為にと領地経営を続けている様だしルカは住み込みで一緒に仕事をしているのは確かだが。

ちなみに『繁忙期は宿の仕事を手伝え』とも言っている。どっちだよ。
【ルカ】
かわいい。いろいろと凄い。かわいい。
普段は真面目だが夢魔の姿のリカを見ると甘えん坊の骨抜きになる。かわいい。
立ち絵は夢魔のリカと並ぶ想定だからあんな事なってるけど普段は真面目なんですよ、リカが変身さえしなければ。
ハーモニアの男子を眷属としたのはその寿命の長さが無意識に夢魔の好みを引いたのだろう。だって妹(アキ)の相棒もハーモニアだぜ?かわいい。

ちなみにルカは純種である為眷属化で人間をやめる様な事はないが成長が止まっている。やることがえぐい。
(ちなみにルカは魔種としての素質もある為反転はする、純種の宿命には逆らえないのである)
(反転しないのはリカが宿に厳重に閉じ込めているのと、反転全身図を頼んでいないからである)
【白と青】
リカは自分の事を「人の体」「夢魔の体」などと呼ぶが、一部の人は彼女の形態を肌の色で呼ぶ
即ち、白い利香と青いリカである。

人の姿の彼女も可愛らしいと言う人はいるが、利香の中では魅力あるのは青い自分であり、人の体は取るに足りないものと思い込んでいる。
なのでお洒落するときや脱ぐ時は軽率に変身してしまう、だから白い利香はあまりお洒落をしない。

どうしてもと頼み込めばしてくれるかもしれないが……「変な人」と見られること請負。
【人格】
雨宮利香はあたかも人格が二つあるかのように振る舞うが多重人格者ではない。
では何故ああも振る舞いが異なるかと言うと、「営業スタイル」である。
猫被り、営業スマイルを見せていればウケがいいからそうしているのである。

なので口調や性格としては夢魔の時の口ぶりの方が本来のリカの性格である。
ただ夢魔の姿の時の言動は本人曰く『快楽に酔っ払っている』状態であり、多少体に合わせて蕩けたようなものいいや艶やかな声になるなどの変化もあるので厳密にはどちらも本来のりかではないのだが……。

酒に酔った人が人格が変わったかのように振る舞い、時には記憶を失ったかのようになるように、リカも快楽に慣れない頃はまるで人格がわかれていたかのようか振る舞いをしていたが……
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【夢魔の種別】
男性を誑かす「サキュバス」
女性を誑かす「インキュバス」
禁断の欲望を刺激する幼い見た目の「リリム」など。
人間の色欲が練り固まり生まれる夢魔は核になる欲望によって見た目も種別も千差万別。
多分、「エンプーサ」とか「アルプ」とかもいるんだろう、まだ決めてないけど。
「精気を集めやすい対象」で種族名が決まるので、例えば男の娘サキュバスも存在する。
ちなみにリカの父親は「ナイトメア」、正体は不明だが(巨大な紫水晶以外の)肉体を持たずして無数の魔族を操り、魔王となるのだからきっとヤバいやつ。
【リカの一日】
早朝:起床、朝食の用意
朝:朝食、チェックアウト、ベッドメイク
昼:自由時間(ローレットの依頼や領地の確認)
夕方:チェックイン
夜〜:施錠、数日に一度『夜遊び』をする
翌朝:遊んだ翌日は寝不足になる

※リカがローレットの仕事に赴いている時は当然代打が入る
※お昼ご飯と晩ご飯は従業員任せ、定住のお客様に限ります
※朝食は日替わり、毎日必ずかぼちゃのスープがついています
【宿の構造】木造3階、地下1階建て
屋根裏……魔境
3階……『超長期滞在者用』主に住む家がないイレギュラーズ向けに解放している階層である、宿泊代金はローレットからの給付金から天引き。
2階……『一般宿泊客用』宿に滞在する旅の人たちに向けて解放されたスペース、部屋数や大きさは様々で、ビジネスホテルのような部屋からスイートまで完備。
1階……キッチン、食堂、ロビー、従業員(リカ、ルカ、ライム)寮、オーナー室
B1……地下倉庫(石造り)
どうもリカの瘴気は空気より重いらしく、地下倉庫は高濃度のギフトによる気分を昂揚させる魔界と化してしまった。密造酒や灯り用の蝋燭、防音設備にベッドなど誤解されても仕方のない空間であるが……。
【宿のチラシ】
心躍る一夜をあなたに、他のどの宿よりもいい夢を見せれる事をお約束します。
練達式のシーツ交換およびアニメティで清潔感抜群!
朝食サービス付き、日替わりのパンとクリーム仕立ての名物かぼちゃのスープはおかわりし放題!(※数に限りがあります)
長期宿泊者やイレギュラーズの皆様向けのプランもございます、ご気軽にご相談ください。

【とあるスラムの男の言葉】
聞いた話、あの白髪の淫魔が出す不思議な匂いが宿中の夢になんかの干渉をしてるんだとか。嘘か真か気に入ったやつの夢に入り込んで夜通し幸福を与えるなんて話もある、俺も一度泊まってそうされてみたいみたいもんだな!
……そういえばあの宿のオーナー、親切心で記憶のないあの女を泊めて、数日してから突然従業員にスカウトしたらしいな
案外、あの女自身よりも早く正体を見抜いていたんじゃないか?
【宿の従業員】
(常勤)
オーナー レイニー・ブルー(←よくいない)
支配人 雨宮 利香
従業員 ルカ・マルコーニ
同上  ライム・マスカット
研修員 クーア・ミューゼル

(非正規雇用)忙しい時にたまに来てもらう枠
ミエル・プラリネ
アマリア・オルコット
【給料】
当然、ローレットの依頼金とは別に出るが。
リカはチーズ代と趣味の魔法道具代に消える
ルカは実家の両親へと仕送りをしている
ライムは主人の為蓄えて領地経営に使っている
ため、武装の調達には使えていないのが現状
【アレ】
リカ=サキュバスは、どことは言わぬが混沌一を自称している。
実際彼女より大きいものはいるだろうが、ただのしょうもないプライドが何かしら一番を求めているだけである。
本人自体は大きさに好みがあるのは百も承知だし、小さくてもそれはそれで可愛らしくていいだろうと思っているのだが……大体火に油を注ぐ

そんなわけで小さくても彼女は見下したりしない、むしろ応援する。
ただし『将来が有望そうなヤツ』はめちゃくちゃ警戒する、それはもう名前を意識的に覚えるほどに。
最近はある獣種のイレギュラーズに警戒していたようだが……リカ本人も予期せぬ形で彼女はローレットを離脱した。
それはそれで、勝負は永遠につかないのでムカつくのである。まぁ、当人からしたら知ったことない話だが。

……ちなみにサキュバスの胸の大きさはその時の性欲で多少変わる、ただし総じて大きいのは言わずもがな。
【プライド】
高い。歩けば転ぶ、気を抜けば魅了術が誤発動する。そんな利香でもプライドは高い。
故に彼女は戦いにおいて『失敗を許さない』
完璧な防御術、完璧な剣と鞭捌き、そして敵を穿つ力と集中力。リカの雷魔力は主に電磁バリアの他、自らの筋肉や神経を活性化する事に使われ、戦闘中の彼女は見た目に違わぬ堅牢さを持つ。

……夢魔だとこう、刃とかあててもぷにって沈んできれないんだよ、多分
【魔剣グラム】
リカがリカたる証の一つ。
夢魔の王女が生を受けた時に与えられた魔装の名前。
魔金属と呼ばれる光を吸収する金属を使用し、主人と認めた物の意思で自在に姿を変える不可思議な性質を持つ。
最初は剣の形をしていたが、リカに夢魔としての形質が現れらに従って(大きくなった胸が邪魔で)扱いにくいとの事で鞭の形に変化させられていた。

記憶を失っていた間は剣の形に戻り、変身時は鞭と同様の理由で鉤爪の形にしていたがある魔種を討伐した事をきっかけに何かをしばらく考え、なんの因果か再び鞭の形にしている。
「なんでかこれが一番しっくりくるのよね」

崩れないバベルで翻訳された結果、持つものによっては聖剣ともなる『グラム』の名が与えられたのはなんの因果だろうか……
「忘れた過去 6」
秩序と光に満ちているはずの人間界は欺瞞と絶望に満ち溢れていた。
法という秩序に庇護され肥え太る商人、辺境へと追いやられ憎しみを互いに向け合う貧民。ただ清いと言うだけで選択権も無く魂と時の全てを供物として捧げられる聖女達。その全てから目を背け祈り続ける住民達。そうして祈りから生まれた勇者が自分に殺され、どれほどの絶望を味わう事になるのかすら考慮せずただ後方から送り出すだけの権力者。

人間は混沌と欲望を憎む存在などでは決して無かった。
ああ、そもそもよ。こっちに来てから勇者の魂など食わずとも乳肉を求める男の精のみで十分食事を済ませれていたじゃないの。
もっと早く気づいておけば良かったわ…リカは、自嘲した。

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