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ギルドスレッド

旅亭『雨宿り』

【1:1RP】モニカとリカ

綺麗に整頓された木造の宿と同じ建物内にあるとは思えない物が若干散らかった1階の部屋。
練達から取り寄せた本、壊れた掃除用具や調理器具、備品や鍵業者へのメモ、猫の毛、『サキュバスの血が流れる以上必然的にある物』……などなど
そんなものが部屋の片隅に固められてるような部屋。セミダブルのベッドには一応女の子らしいものがまくらの片隅にある様な部屋。

従業員の為の――雨宮利香の部屋、その一室にて。

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(この宿の構造上、扉を挟んだ廊下の足音が聞こえるかどうか。もし聞こえるならば。歩き、というには少々テンポが早い――言ってしまえばスキップめいた足取りで近づいてくる一つの気配が感じられるだろう。やがて……)
(――こん、こんこんっ♪)
(と、これまた妙にテンションの高いノック音と共に……)
リカちゃん先輩ー! 遊びに来ちゃったー!
(同じくテンションの高い声。その声色を、さてこの部屋の主は聞いたことがあっただろうか?)
……来たんですか? 物好きだなぁ…
(声色を聞いてため息を吐く、思えば厄介な存在に絡まれたものだ。異世界でもそれほどマイナーな種族ではないとは聞いていたが、同じ名前だからという理由で……まあそれはさておき、聞こえないように小声でつぶやくと、扉の向こう側に若干大きめな声で呼びかける)
はいはい、いつでも入ってくださいなー
(起き上がるとベッドに座り、来客を待つ)
はーい、おっじゃましまーす!!
(待ったましたとばかりに、勢いよくオープン・ザ・ドア。見るからにキラキラとした瞳で室内をぐるりと一周眺めて)
なるほどなるほど、サキュバスの部屋と言っても割と普通なんですね!
むむっ、でもちょっと良い匂いがする……かも!?
(楽しそうである)
……はいはい、こんにちはですよー
(見回されても基本無頓着そうに、まるで子供のようにはしゃぐ悪魔をじいと眺める)
どういったレベルのものを想像したのかは知りませんが見ての通り、私は普段は人間なので……そういった類いのは全部地下室にあるんですよ
(といってもこのサキュバスがどこまで『そういったものを知っているか』微塵も読めないからこうやって困惑しているのだが……と思いながら)
あ、気づきました?甘くていい匂いでしょう?ふふ……それがこの世界での私のギフトみたいで……もっと近くで嗅いでみます?
(甘ったるいのに、何故か不愉快を感じさせない。魔族に適応する瘴気のガスは彼女の体から四六時中溢れている……まるで香水のようなそれを左手を伸ばしてモニカの方へと送りながら、手招きをして)
『そういったもの』……?
うーん、何か凄い物を隠しているのでしょーか……?(あんまりピンとこない様子である)
おおっ!?
もしかしてそれはアレですね、フェロモンってヤツなのでは!?
すごーい! なんか凄く大人のサキュバスって感じー!!
(食い入るように尊敬の眼差しを送り。近くにと誘われれば、言われるがままに距離を詰め、彼女のすぐそば、ベッド脇に屈みこんで。クンクンと分かりやすく鼻を鳴らす)
(ああ、やっぱりという顔をしながら)
わからなければいいのです、魔族に詳しい人は私のこれをそういいますが、戦闘になればバタバタと倒れていくこれをフェロモンと呼ぶのは若干気が引けますね…ってか大人のハードル低いですよ…私3年前以前の記憶ないんですから…!

(自らの傍に屈みこんで鼻を鳴らすモニカに若干の戸惑いを覚える、サキュバスとはいうものの、本当にそうなのだろうか、あるいはその無知こそが武器なのだろうかと思いながら……)
…モニカさんは、サキュバスってどんな生き物だと思ってるんです?
うん……?
えーっとね……「他人の夢を糧に生きる者」だよ
(少し考えこみ、やがて出てきた答え。しかしそれは、自分の意見というよりかは、誰かにそう教えられたような口調であった)
極論、別に夢じゃなくてもいいんだけどね。感情、っていうの?
そういうのに触れ続けていないと。どんどん具合が悪くなって、酷くなると消えちゃうんだ。
リカ先輩は違うのかな? なんせ違う世界のサキュバスだもんね。
私、キョーミあります!
(ニカッと笑って。今度は此方からも同じ問いを投げる。つまりは――)
リカちゃん先輩にとっては、サキュバスってどんな生き物なの?
そうですか、まぁ、世間ではそう教えられてるみたいですね
大体の世界の宗教の本に語られるサキュバス、人を堕落させる生き物は。
(まるで吐き捨てるかのように淡々と言う、立ち上がって少し深く息を吐くと両手でお手上げといったポーズを取る)
私もこう見えて他人の強い感情や精気……あるいは魂を夢や現実で奪わないと行けないわけですけど?
まぁ、私は長く摂取しなくても死ぬわけじゃないですけど……息苦しくなって、自分が自分で無くなるほど頭と体がぼんやりしてきますね…………何も知らなくても、身体が欠落を求めるように。
(だから苦手だ。何も知らなかった私が夢魔に覚醒したあの日を思い出す。夢魔なのか、人なのか。自分が何者であるかなんて、深く考えるのは嫌なのだ。と。)
知りたいですか?
(換気をするように扉を開けながら、ふうと息を履いて、壁に立てかけた剣から桃色の宝石を抜き取るとモニカに指で弾いて手に取らせてあげる)
他人の色欲を背負って生まれた原罪の生き物。欲望を叶えるためだけの肢体、他人の性欲に異常に敏感に反応する制御不能の精神……魔種と変わらないですよ、こんなの
(部屋の外を親指で指差すと、廊下の壁に目立たないように生えているドアノブを指差す。それは雨宿りの地下室、リカがここで伸び伸びとできる唯一の場所)
場所を変えましょうか……私だけ人間のフリをしてるのは不公平でしょう?
…………?
(紡がれるリカの言葉を静かに聞きながら。モニカが持つ深紅の双眸は、彼女の表情を。その瞳を。捉えて離さない。やがて、小さく首を傾げる)
……もしかしてリカちゃん――?
(紡がれようとした言の葉は、不意に飛んできた桃色の宝石によって掻き消える。掴んだ手を開き、確認した其れは。――とても、綺麗だと思った)
……うん、いいよ?
(親指でドアノブを差して見せたリカに、モニカは応える)
(無邪気に微笑むその瞳は、焔のように揺れてみえた)
……すみません、ちょっと話が過ぎましたね?
(…羨ましい。練達製であろう――金属の扉に鍵を刺し、くるりと捻る。ドアの向こうは石で出来た階段と質素な手すり、その闇の奥からは目に見えるほど濃い桃色の煙が立ち上る)
さあ、こちらへ。
(石造りの地下室、嗅いだことのない匂いをかき消すかのような強烈な芳香、油で燃える通路の蝋燭の僅かな灯……)
いえ、特にお気になさらずに?ちょっと込み入った話がしたいだけですから……
おー……こりゃまた……
(開かれた扉の奥を覗き込めば、なんというか。見るからに危ない雰囲気ではありませんか)
それじゃ、お邪魔しまーす……
(だが、今更後戻りする気もない。誘われるままに、導かれるままに階段を降りて。辿り着いた地下室をぐるりと見回していく。雰囲気も強烈だが、何より強い香りが印象的だった)
込み入った、話……?
(なんだろう、と。リカの瞳を見つめて)
…まあ、そんな深い話はしませんよ?お客さんに聞かれたくないだけですよ
さ、こっちに。
(甘い瘴気、石造りの地下室の中には怪しげなワインセール、それを楽しむであろう椅子とテーブル、傍らには良く整えられていたダブルベッド、片隅には近くの温泉から水を運んでいるのだろう、排水溝の小さな簡易的なシャワー。)……ふふ(金色の瞳はきらめき、どこまでも昏く)
いやあ、ほんのちょっとしたスイートルームですよ?いひひ……(先に行かせると後ろ手に扉を閉める……鍵は、かけない)
ああそうです、今モニカさんが手に持ってるのは……私の魂ですよ。綺麗でしょう?
(彼女の手に持たせた石が光り輝く、さらりと言い切ると恐らく彼女の手に熱がこもるであろう)
拍動を感じるでしょう?私の欲望の波動が……本当に難儀ですよ、これ
ふーむ……雰囲気たっぷり、って感じだねぇ……
(通された部屋の中央。再び周囲をぐるりと見回し、出てきたのはそんな感想。とても陽の雰囲気ではないが、不思議と嫌な気分はしない。むしろ、部屋を満たす瘴気のせいもあるのだろうか。心地好い――というか、なんというか)
へぇ……魂、ですか……
あはっ……ホントだ、凄い……凄く"美味しそう"ですよ、コレ……!
(充満する瘴気は、さながら食欲を刺激する香辛料。掌で拍動するかのような玉石は、まるで上質な脂がのった霜降り肉のように――この少女には感じられたようだ)

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