幻想に戻ってきたミルヴィは家を探していたが中々都合のいい物件は見つからない……
いつまでも宿無しでウロウロしてる訳にもいかないので当面の拠点を兼ねて宿を借りる事にしたのでした。

ちょっと詩を書いてみよっ

『明日起きたら笑ってごらん
朝日を迎えていっぱいに笑えば幸せ訪れるから
新しい始まりに向けて歩いてごらん
貴方ならきっと大丈夫だから
貴方が笑えば貴方に笑いかける微笑みが見えるよ
辛い時は唄って心を吐き出すの
冷たい朝露も夜の冷たさも貴方は耐えられる
歌いながら貴方の肩にぬくもりをかけてあげる
不安は昨日に置いて行って風のままに歩いていって
暖かい風はずっと貴方の傍にあるから
信じて歩いていこう』

どこかで苦しむ誰かがまた立って微笑むようになる願いを込めた唄。

『空茜色に染まって
私は進む
鋼が私を支えてくれるのさ
黄昏が満ちる時
幸せは終わる
ただ独りで、月夜の中
溢れる想い、後悔ばかりの毎日
地獄の中で産声をあげて私は産まれる
後悔も辛さも胸に秘めて月夜の中を駆け抜けて
命という名の星屑を数えて
熱い情熱は捨てずに私は戦士となる。
この誓いと共に』

ふいー…今日も疲れたー。（ベッドに倒れ込んで）
夜までに一休みして魔物狩りいかなきゃ……（うとうとしながら眠りについて）

起きた！
明日は準決勝！
サクラは手強いケド頑張るよっ！

勝った！
今度こそシラスに勝って優勝するよっ♪

優勝が欲しいわけじゃない…
優勝はただの願掛け…
アタシの願いなんて叶う事はなくても少しでも届きますように…

やったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ！(ベッドに倒れこんで悶えている

(一日中部屋から小さな嗚咽が聞こえてくる)