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ギルドスレッド

隠ヶ森

【雑談】湖のほとり

湖のほとりにある一軒家。
縁側から見える樹木は葉桜に変わり、湖からは涼風が吹いています
何方でもご自由にどうぞ

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(ある日の遠出の帰り道、すっかり道に迷った人影がひとつ)
さて無事民家は見つかったが、人はいるかな。 ――もし、誰か住んでいるだろうか?
いらっしゃいませ。おや。お久しぶりでございますね。
いつぞや、天義の騒動の際はお世話になりました
おや、これは驚いた。鬼桜の家だったとは。いや、あの時はこちらこそ世話になった。
しかし存外世間は狭いな。どこぞの厭世家の住まいかと思っていたよ。
本当に。狭いものです。ここでお会いするのも、何かの縁でしょうか
このような場所に来る方も、珍しいものですが、森で迷う方は、時々。
ラダ様もその一人でしょうか
ご名答というか例に漏れずといったところだな。
遠出した帰りに、少し違う道を選んでいればご覧の有様さ。縁には感謝せねばな。
縁と言えば、鬼桜は梨は好きか? 用事先で見かけて幾つか買ってきたんだが。
気の迷い、というものでしょうか。道一つで、迷う方は多いですね
これもまた、縁なのでしょう。出口なら分かります故、そちらはご心配なく
梨ですか。果物は、好きですね。もし、頂けるなら、お茶を用意しましょうか
森も砂漠も、同じような景色が続けばいずれ迷うのだろうさ。
ともあれ、好きならば良かった。出先の市場で幾つか買ってきていたんだ。
(2つ3つ荷物から取り出し)では茶を頼めるか。梨は私が剥こう。
(茶を用意しながら、皿を出して)
道標がない場所は、感覚的にも分かりづらいものですしね
市場は、あまり出向かないのですが、やはり。色々とありそうでございますね
ラダ様は、市場にはよく行かれるのでしょうか
ローレットでの仕事もしてるが、元々の生業が商売人なものでな。
暇つぶしでも行く程度には、よく行くよ(適当に2人分を剥いて皿へ並べ)
所変われば品も変わる、旅人が持ち込んだ珍品が並ぶ事もある。そういうのが好きでね。
ラダ様は、元々商いをする方だったのですね。(合わせて、冷茶を入れた湯呑を)
拙はあまり、市には行きませんでしたが、お話を聞いていると、楽しそうでございますね
変わる品々に珍品。見て回るだけでも、楽しそうです
ラサの出でな、よくある商家の生まれさ――ありがとう(茶を受け取ると一口啜り)
きっと性分なんだろう。小さい頃から聞いた事もない土地の品をよく眺めてたから。
ふむ。では鬼桜は、普段ここで過ごす事が多いのかな。ずいぶん静かな所のようだ。
そうでしたか。元々、商いをする家の生まれ。
その見聞が、色々なものを見つける今になるのですね。――美味しい。こちらの梨も、ありがとうございます。とても、美味しいですね
はい。普段はこちらに。時折、街に。でしょうか。静かな方が、落ち着きますので
ラダ様は、その様子ですと、普段から出かけていることが多いのでしょうか
その考えでいくならば、鬼桜は学者か職人の子という事になるのだろうか。
刀を振るっていたからどこかの武人かと思っていたが、異世界だとまた違うのかな。
(こちらも梨をひと齧り、味に満足いったかうんうんと頷き)
そうだな。どうにも家で静かに過ごすよりも、外を歩いている方が落ち着く性分だ。
最も、これは家の生業よりも四つ足に生まれた所為かもしれないが。
そうなるでしょうか。しかし、拙は、異界ーー元の世界においては、唯の鬼ですね
武人と、誇れるようなものでもございませんでしたから。
ラダ様は、獣種の方でしたね。元の姿に、惹かれる部分もあるでしょうか
外を歩くと落ち着くのも、分かります。散歩に出かけると、心地良いものですし
ふむ? こちらでの精霊種のようなものだろうか。それとも恐れられたのか。
どちらにせよ、混沌での生活が元の世界よりも悪いものでなければいいけれど。
――ああ、どうにも獣の気質に引かれる者は多いな。猫科の知り合いは喉が鳴るよ。
散歩はいいな、この辺りなら季節に応じて景色も楽しめそうだ。
恐れられた方ですね。此方で言えば、生者を脅かす魔物でしたから
ふふ。お気遣いありがとうございます。そうですね。こちらは、随分と過ごしやすい世界です。
こうして、梨を頂く機会もありますし(一口しゃくりと
喉が鳴る方もいらっしゃいますか。混沌とは、実に多様な方々がいて、楽しいものです
はい。この辺りも、散歩すれば、季節が変われば、紅葉から、時折、雪景色に。四季の変化は、楽しいものです
市場も、この森と同じように四季折々。変化が楽しそうですね。季節が変われば、採れるものも変わっていくのでしょうし
今の穏やかな姿からすると想像がつきづらいな。(合間に茶を啜りクツクツと笑う)
私達からすれば旅人の方が余程多様だが、その様子だと鬼桜の故郷に旅人のような者達はいなかったのだな。他の旅人達でも異世界を認識してた人は少ない風だし、関わりないのが普通か。
そうだな。市場は秋口が一番にぎやかだろうが、冬も冬で面白い。
特に暮れや2月はほら、祭があるから。春までは菓子の季節だな、腹周りに注意が要る。
そうおっしゃっていただけるなら、幸いです。
はい。生者と死後の世界はあっても、異界のような場所は、知りませんでした。
拙のような者も居りましたが、丸っきり別世界の存在は、見かけませんでしたね
あぁ。これから、年の瀬、シャイネンナハトがありますね。2月も、楽しそうな催しが。
そうですね。これからの季節は、食べすぎに気をつけねばなりません(くすくすと笑い返し
機会があれば、市場でラダ様の勧める菓子なども聞いてみたいものですね
死後の世界か。混沌生まれの私達からするとそちらの方が余程珍しい。
あの天義の決戦の折、冥府の入口へ出向く依頼がありはしたが結局行かなかったしな。
……ん、私か? 甘いものはあんまり買わないけど色々見て回るだけでも楽しいもの。
一度行ってみようか。シャイネンナハトやグラオ・クローネでもいいし
それこそ季節を問わずのサンド・バザールでも楽しそうだ。
(時間が空いてしまってすみません)
何方様も、いずれは至る場所ですが、生者には縁のない場ですね
時折、天義の時のように迷い込むものもおりますが。
ラダ様は、あまり甘い物を買われませんでしたか。確かに、並ぶ品々。楽しそうでございますね
ご一緒していただけるなら、是非とも。サンドバザールも、灰冠のグラオ・クローネも、どちらも楽しそうです
(いえいえ、お気になさらず。のんびりいきましょう)
あの時は、話に聞くばかりの冥府が実在した事にまず驚いたよ。
少し興味はあったが、ああ、私達は結局全員行くんだからと思って行かずにおいた。
うーん、甘いのも嫌いではないんだが、あまりたくさんは食べないな。
それでもグラオクローネの頃は町中チョコレートだらけだから、比較的食べるが。
――ああ、それなら面白そうなものがあった時は声をかけさせてもらおう。
その様子なら、どの国の市場でも楽しめそうだ。
行きはよいよい帰りは怖い。いつか、訪れる日までは、その方がよろしいでしょう。
こちらの冥府は存じませぬが、あちらにも市場などあれば、楽しそうでございます
フフフ。そうですね。グラオ・クローネの時期は、チョコレート一色。口にする機会も多いですね。楽しそうな市場があれば、ぜひともご一緒したいものです。
グラオ・クローネがすぎれば、春もいよいよ、間近でしょうか。移り変わりも早いものですね
ハハ、冥府の市場か。そりゃいい。混沌よりも多様な品が揃っていそうだ。
人によっては死んだ後まで世知辛いと言いそうだが、中々どうして面白そうだ。
グラオ・クローネが過ぎれば程なく春、あっという間にまた夏が来るのだろう。
と、そんな話をするような歳でもないけれど。ともあれ、機会は色々とあるだろうな。
――さて、そろそろお暇しよう。すっかり忘れていたが、帰り道教えてもらっていいかい?
フフ。まだまだ、ずっと先のお話ですが、想像するのは楽しいものですね
はい。機会は、色々ありそうですね。楽しそうな市場にいける機会があれば、その際は是非、お声掛けしてみたいです
えぇ。構いません。お見送りさせていただきますね。こちらこそ、お話していただいてありがとうございました。実に、楽しい時間でございました。
そうなると冥土に手持ちを忘れないよう、段取りつけておかないとな。
一文無しで突然放り出されるというのは、召喚されたあの時だけで十分だよ。
こちらこそ、迷子のはずがすっかり忘れるほどだったよ。お茶もご馳走様。
それじゃ、まずはこれを片づけてしまおうか。
(湯呑と皿を手に洗い場を尋ねる。
 その後は程なく帰路につくのだろう。道すがらもう少しだけ、楽しく喋りながら。)

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