此処は屋台【羽印】の中―――ではなく
彼自身の自室

ここ最近になって、やっと部屋を手に入れた彼
必要最低限の家具（そもそも買う金が無い）があったりする

深い木目の箪笥とクリーム色の壁紙。
そして灰色のベッドだけで構成されていた
殺風景にもほどがあるが、生きるという点においては、一応困らないだろう
…冷蔵庫も一応、簡易的なものがあるようだ


今はイヌスラと子ロリババアとすんでいる
此処はそんな上谷の日常が描かれる場所
―――
基本的にゆるりとした場所、時間軸は気分で変わる
因みに他の人が来るのも問題は無い

……ｹﾞﾎｯ
（血の混ざった咳を吐く）（手当も真面にしてねぇ気がする、ずっとこの体のまま、マザーの所から姉ヶ崎の所まで、ROOの中でもずっと、走っていたような気さえする）
……………………
（だからこそ、だからこそ、やり切ったかと言われれば、如何だろう、託されたし、やれる限りはした、した、でも）
…………畜生。
（お前から奪った命を、お前が死にやがった事を、一緒に生きてくれなかった事を。なんもかんも、忘れないから、許さねぇから。ずっと、俺が死ぬまで……いや、死んでもこの記憶も出会いも縁も何もかもを引きずって、進むから……だから、お前は一生俺達の友達だぜ、姉ヶ崎、絶対だ、絶対。）
……………俺は、生きるぞ、お前と生きたかったこの世界を、強く強く、後悔の無いように。