戸を開けて、その先にまずある簡素な部屋
正面に小さなソファと低いテーブル
その奥に机と椅子

「らっしゃい。さて、どんな情報お持ちで？」

（椅子に座り足を机の上に投げ出して喫煙している）
フゥー……単体だとイマイチだなコイツ

『情報屋さん…？不思議な不思議な場所ね』
「情報って売れるのかな？ボクタチ、大したこと知らないよ？」
『それは、情報屋さんが決めることよ。ねぇねぇ、情報屋さん。御話良いかしら？』

「情報…まぁ、まずは自己紹介かな。
ボクはレオン、彼女(子供)はレオン・カルラ」
『私はカルラ、彼(子供)はレオン・カルラ。
私たちは皆で私たち、好きな様に呼んでね』

「で、ボクタチの持っている情報だけどね」
『ええ！凄いのよ。お友達が増えると心がニコニコするの』
「ああ、そうだね。でも…それは多分、求められていないね」
『じゃあ…幻想の王都メフ・メフィートにある美味しいご飯屋さん』
(一人と二体が説明……)

『ふふん。どうかしら。これなら、知りたい人も居るはずよ』
「美味しいものも人を引き付けるからね。
他にもボクタチの知ってることなら教えるよ」

おおっと、早速の来店ありがとうなぁ（灰皿で煙草を消し）
店主…っつうのかね、俺はウタゲと言う。
レオン・カルラ、OKよろしく頼む。

情報はどんなモノでも歓迎だぜ。
ここは専「売」情報屋、世間一般的な需要は全く関係なく、俺が勝手に見分広めたり思考したりってんで情報集めてるんでな。
有り体に言やぁ…暇つぶし、に近いかもしんねぇな。

王都の飯屋の情報、確かに。
飯は美味いにこしたことないしなぁ、そういう生活に直結する情報は実際有り難いとこだ。
それ以外でもどんな情報でも買い取るが…対価は、何か求めるものはあるかい？
一応商売の体取ってるんでその辺はきっちり話しておかんとなぁ。
後はそうだな…客毎にカルテみたいの（スレッド）作ろうかと思うんで、好きな数字を言ってくれるか？
カルテに振りたいんで。

「店主の名はウタゲ、と」
『うん。覚えたわ！楽しそうな名前ね』
「暇つぶし…なるほどね。買取のみってことか」
『それって、とっても楽しそうね。色々なことを知ることができるのよ！』

「と、対価…?　そうか。お店だから何か考えないと何だね」
『うーん。そうは言っても…そうだわ！ 情報屋さん、私たちと仲良くしましょう?
それが私たちの望み！お友達が増えると心がニコニコするもの。もっと御話したいわ』
「それは対価としてどうなんだろうか…? それ以外なら、そうだね。
綺麗な場所を知りたいかな。そしたら、そこを目指して出発だ」

『ちなみに私たちの好きな数字は【3】よ。だって皆の数字だもの』
「ああ、ボクタチ合わせて3人だからね」