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ギルドスレッド

魔王の砦

一階:魔王の間

砦の一階、その奥側にある大きな広間。
玉座があり、魔王が座っている。

話しかけるのも良いし、無視して広間を漁るのもいいし、寛ぐのもいい。
魔王を討伐しようとするのもいい。
要するに、自由にするといい。
(ただし口は出すが)

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(砦の奥、大広間に魔王「ハウザー」が座している。)
(一切の言葉を発さず、妙に分厚い書物を読み進めている)
(足音を殺し、ギフトを使って姿を見せずに広間に入ってくる青年が一人。)(魔王の城があるという噂を聞いて興味本意で立ち寄ったようだ。……そしてそのまま壁に凭れ、魔王に気づかれるまで観察する気でいる)
(書物を読む手を止めて、ぱたりと閉じる)
……ふむ、「いる」な。(研ぎ澄まされている直感は、何かを感じ取って)
姿は見えず、音も聞こえず、まさしく幽霊の如し。

(落ちている石礫を親指に乗せて)さて、どこか……ああ、其処の壁か。
(幽霊がいるであろう方向へ、石礫を中指で弾き飛ばした)
(石礫は幽霊には当たらず、壁に跳ね返って転がった。と、同時にほうと感心するような息が洩れる音が聞こえた)
……わあ、流石は魔王様。まさか気づかれないだなんて思ってはいなかったけれど、こんなに早く気づかれるなんて……
「魔王」と言われるだけの実力はあるってことですねぇ。

……ああ、勝手にお邪魔してしまってごめんなさい。中々良いところに居城を構えていらっしゃいますよね!
(幽霊は未だ姿を見せずに、飄々と明るく声を掛けてくる。特に何も言われない限りは、そのままでいるつもりのようだ)
(跳ね返った石礫を見て)当たったと思ったが、外れたか。……いや、通過した?
…ともあれ、やはり居たか。
俺様を試すとは、良い度胸だ。(にやりと笑うと、椅子に肘を凭れ掛けて)
……まあ良い。よくぞ俺様の砦へ来たな。 歓迎するぞ、透明人間よ。(未だ見えぬ来訪者へと、魔王なりの挨拶をして)

廃れた砦を俺様が頂戴しただけの事よ。何故こんな所に砦があるかは知らんがな。
果たしてこの砦は、何を護る為に合ったのだろうな?
(透明人間へ、問いかけるように言葉を発して)
通過した、が正しいですかねぇ。この状態の僕には物理攻撃は効きませんから。
……まあ、僕も何も出来ないんだけど。
だって魔王って物語で聞くような実力が本当にあるのか、知りたくなったので……無礼をお許しくださいね。
(じわり、じわりと足元から実体化しつつ笑みを含んだ声を洩らして)
ふふ。改めてお邪魔しますね、魔王様。……僕が幽霊ではなく、透明人間だと気づいた慧眼には、お見それいたしました。(そう言い終わる頃には、全身が見える様になっているだろう)

ふむ、それは素晴らしい事ですね!きっと砦も喜んでいることでしょう。
忘れられるというのは寂しいものですから……
(暫し手を顎に当てて考える様子を見せ、)そう、ですねぇ。昔昔の大昔、ここらの地域では異民族が攻めてきていて、それらから自国を護る為に存在していた……
なんて考えますと、僕的には楽しくなってくるのですがねぇ。
ククク、透明でなければ当たっていたか。 目測を誤ったかと思ったぞ。
良い、俺様は寛容だ。 貴様の無礼には目を瞑ろう。
(人差し指を立てて)一つだけ言わせて貰うが、今のは実力ではなくただの直感だ。
純粋な力ならば、貴様と比べてもそう変わらんだろうさ。
混沌肯定……忌々しくも面白い、世界の法則のお陰でな。
(姿を現した人間をしげしげと見て)なに、幽霊にしてはお喋りだと思ってな。
何より、貴様からは怨念を感じられなかった。只それだけの事よ。

(椅子の肘掛けを撫でながら)
さてな。砦本来の役割を果たしていないのでは、喜んでいるとは到底思えんが。
だが、設備は十分に整っている。これを使わない手はあるまい。
(人間の見解を聞いて)だとすれば、近くに国の跡地が有っても良いと思うがな。
まあ、今となっては誰も知る良しはないが。 なんだ、貴様は歴史家か何かか?

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