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旅一座【Leuchten】

【RP】安寧の鳥籠


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(豪奢な部屋、はめ殺しの窓、鉄の扉、大きな寝台)

(じくじく、じくじくとした感覚)

(鏡にソレの背が映っている。美しかった緑翼が不自然に歪んでいる)

(じくじく)

(人間が入ってきた)

(じくじく)

(ソレには封印がかけられている)

(嗜虐の笑み、ソレのどこか呆れたような雰囲気)

(のしかかる重み)

(ぶちぶち)

(微かな呻き声)

(ぶちぶち、ぶちぶち)

(ぶちぶち)

(いっそ、全部毟ればいいものを)

(ぶちぶち、ぶちぶち、ぶちぶち、ぶちぶち、ぶちぶち…………)
(ココ最近は頗る調子が良い。穏やかで、何処かふわふわとした感覚で。こんな夜は作業も捗ると椅子に座り五線譜に羽根ペンを走らせていた。)


はっ……ぁ゛っぅ……!!!?

(急に遅い来る記憶。)

(なんだこれは、羽を毟られる記憶。こんなの俺の記憶じゃない)

(なのに自身の翼を音を立てて毟られる感覚に椅子から転げ落ち。床の上で悶える)
(治りかけては、また毟られる。何度も、何度も、何度も)

(これなら、飛んで逃げられないだろう?)

(捥がれた翼が撫でられる感触)
ぅ"ぅ"ぅ~…………っ…!!(丸まりながら口を押えて、襲い来る激しい痛みに似た感覚と嘔吐感に耐えている。)

(逃げたい、逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい逃げたい苦しい…嫌だ!!!)

っ、ぅぐ……!!(撫でられる感覚に痛みと共にゾワリとした感覚を伴って。口を離せばもう、叫んでしまう。それは嫌だ嫌だ嫌だ…!)
(ぶちぶち、ぶちぶち)

(痛いって感覚、無いわけじゃないのだけど)

(みりみり、ぶちぶち)

(嗜虐の笑み)

(ぶちぶち)

(傷口に、指が突っ込まれる)

(苦鳴)

(少しでも治りが遅くなるように、と指先が根元の傷口を抉る)
ひっ………ぐ、ぅぅ"~~~………っ………!!(傷口を広げられ、抉られる感覚に咄嗟に悶えながらギリギリと自身の腕を噛み。普段はヴァイオリンを演奏するその腕が血に染る。)

(気を遣ってしまいたい、そう思うのにその記憶はそれすらも許してくれない。)
(ーー眷属の苦痛を感知したソレ朧の様に顕れ、おや、と息を漏らす。引きずられているらしい。ヨタカ、と声をかける)

それは、キミのじゃないよ。我(アタシ)の。

(傷口に熱く濡れた物が這う感覚)

(ーー度し難いなァ、キミ)
はっ…はっ、しょ、に…ん……ぐ、ぅ…ぁぁあ"…!!!(掛けられた声に、汗と涙で濡れた顔をそちらへ向けるも、熱いものが流れる感覚と痛みにとうとう声が零れて。)
(あァ、舐め取るのは、構わんが。飲み込むと危な、いたたたた……)

(何度も、何度も、飽きる事なく繰り返し行われる行為)

ーー嗚呼、キミは本当に引っ張られやすいね。眷属の中で1番だ。

(痩身に似合わぬ怪力で小鳥を抱えあげると、労わる様にその背を撫でようと)
ぅ、ぁ"ぁ"…こ、の記憶…は…この苦痛は…声は…な、に"っ…!!(息を荒らげ、眉を寄せて見上げ。)
言ったろう、それは我(アタシ)の記憶(もの)だ。過ぎ去った事でキミが必要以上に苦痛を感じる必要は無い。だから、お寄越し。

(ずるり、ずるりとソレが小鳥の苦痛を食い荒らす。小鳥の中へ残らぬ様、執拗に、念入りに。じわじわと、記憶を客観的な“記録”に変えていく)
やだ、いやだ……ぁ"………っ…………。はぁ、は…。(自身の中に湧き上がった苦痛の記憶は、ゆっくりと消えていき。悶え苦しみ、喘鳴を零していたが次第に治まり。)
(背を侵す、疼くような鈍痛に嗚呼、こんな感じだったなァと懐かしく思いつつ、小鳥の顔を拭ってやり)

安心おしよ。背中、なんとも無かろう?(するりと優しく指先が小鳥の背を撫ぜる)
ぅ、ゲホッ、ぅ………ん……っ、やっと治まっ…っだ……!?(ありがとうと感謝をしながら少しだけ噎せ。大きく息を吐くと伝う汗を腕で拭おうとしたら、腕を先程思い切り噛んだのを思い出して顔をしかめる。 )
それもか。(腕を取って、傷口に口付けをするとその傷が消える。ソレの長い衣装で見えないが、自身の腕に転移させていた)
ん、ん…それは、自分が付けてしまった…傷…なのに…。(腕の傷が消えてハッとし。すまないと謝り。)
そういう約束だからね、可能な限り守るさ。(親が子を安心させる様に、眦に口付けを送ろうと)
ん……ありがとう…。(不思議な感覚に腕を擦りながら、瞼に口付けられ少し擽ったそうに瞬きする。先より落ち着きを取り戻した。)
自分のことじゃなくて我(アタシ)のことで苦しむのであれば、それはそれでちょっと心惹かれるけど。(くすくす。囁く様に笑うソレ。魂をひと撫でするが如く、白く細い指が小鳥の翼がある場所をもう一度甘くなぞる)
ん、ん…商人…それは少し、趣味が……っ…。(悪いのではと言う言葉は翼がある背中をなぞられ、擽ったいような、先程の痛みが疼くような感覚が走り抜け、思わず仰け反る。)
そぉ? (ソレがころりと優しく笑った。悪戯好きなソレはからかうように背を撫で) じゃあ、我(アタシ)に影響を与えたコの趣味がよくなかったのかもね、気の毒に。(くすくすくす…)
ぅ、んっ……その人も…悪趣味だ…。(商人に背を撫でられると、力が抜けるような感覚もあって。でも逆らえない。この手から逃れる術を俺は、知らない。)
(緩やかにその背を撫でながら、体格差をものともせず抱えるとソファーへ運んで腰を下ろし)

ヒヒ、元飼い主殿はどうやら悪趣味だったらしい。ま、流石に度し難いとは我(アタシ)も言ったがね。

(記憶の中のあのコは、どうだった?と小鳥の耳元でくすくす笑う)
ゎ……!(抱えられると驚いて少しだけしがみつき。)

んん……あんなの、嫌だ……あんな、残虐な……。(首を横に振って。相当痛かったのと恐怖心だけが残る記憶だった。)
(しがみつかれても何処にそんな力があるのかその痩身は揺るがない)

あのコは魔術師でねぇ。厳重に我(アタシ)を封印したうえ、余程逃げられたくなかったらしい。
(そう話す口調に、嫌悪や憎しみなどは無い様子だった)

此処と、此処と、此処辺りが我(アタシ)の翼の位置なんだが、(そう言って小鳥の肩甲骨から腰にかけて三箇所を印をつける様に軽く爪を立てて指で引っ掻き) 最低でも一箇所ずつ捥がれてね。なまじ再生するもんだから治りかけては捥がれてえらい目にあった。
んん…すまない…。(ぱっと手を離して)

何故…逃げられる事を…恐れた…?それとも…自身のものに…したかった…?(首を傾げて聞き)

ぅ、ん…!(背中を引っ掻かれ「擽ったいから」と商人の手を抑えようと。)
どう、して…商人は……嫌じゃなかった…?苦しく、なかった…?(嫌悪や憎しみを感じない様子に疑問を抱いて)
いや?しがみついてても構わないよ。(くすくす)

我(アタシ)の羽根は魔術の触媒として優秀だったし、羽根そのものにも美しさを見出してたようだったしね。観賞用ってところか。(ソレはそう言ってからからと笑った)

(だがあなたが視た記憶に残る人間の、情欲に濡れた視線が果たしてそれだけだったのかは判別がつき難いかもしれない)

(手を抑えられ、若干不満そうにソレが喉の奥を鳴らしつつ紫水晶の瞳で小鳥を見遣り)
ンー……どうしてと言われても。痛いのは嫌だし当然苦しかったが、"それだけ"だしね。その当時は商いもやってなかったから時間もたくさんあったし。そうそう、魔術の本がいっぱいあったからそれらを読んでたなァ。最後は退屈になってしまったから、全部壊して逃げたけど。
(ソレの言葉からは"自身への執着"がすっぽりと抜け落ちているかのような、そんな違和感)
んん…大丈夫、だから…。(少し恥ずかしそうに俯いて)

……本当に、目的は…羽だけだったのか…?(記憶で見たあの人の瞳を、顔を思い出してゾクリと悪寒が走る。)

(商人の視線には弱い。あの紫の瞳に見詰められると、何も出来なくなるような気がした。そろりと抑えていた手を退けて。)

じゃあ、逃げ出そうと思えば逃げれたのに…逃げなかったと言う事…なのか…?
それだけ…?…それは、それだけじゃない…。
商人は…商人自信に興味が、無さすぎ…る…。(首を横に振って)
ン?後は珍しいモノをコレクションしておきたかった、とか?

(くすくすと無邪気に笑って、手が退けられるとまた小鳥の背を撫でだす。自身の翼が捥がれた場所を追憶してそこをなぞるように、何度も)

あァ、退屈するまでは特に逃げる理由もなかったしね。羽根の研究のために殺す気は無かったみたいだし。我(アタシ)自身への興味? ふむ……興味かァ。無いわけではないけど、結局詳しくはわからないままだったし……。(思案する様な声に連動して小鳥の背を撫ぜる指先がぐり、と若干強まる)
商人は…モノじゃない…のに…。(少しムスッとした表情で。)

ん、ぅ…殺す気は無いにっ、しても…逃げられるなら…ずっとあの苦痛を味わう事なん、て…なかったのに…。
分からない…ぅ、い"っ…!!?(往復していた指に擽ったさを感じて、少し逃げを打っていたが、強まる指に眉を顰める。)
機嫌悪そうだね。

(おっと、ごめんごめん。と詫びをして背中から指を離して口元に指を当て)

方法はともかく、我(アタシ)を使って何をするのかには若干の興味はあったからね。その頃はまだ触れる機会が少なかった「魔術」という分野の知識も沢山所持してたし。
ん……だって…俺を…救ってくれたヒトを…モノ扱いされるのは…嫌だ…。(駄々をこねる子供のように首を横に振って。)

んん…つまり…尽きぬ興味と…お互いに…利害関係が…偶一致していた…という感じ……なのか…。
翼を捥ぐ以外は、それなりに丁重だったけどね。(今度は小鳥の白い髪を撫で始め)

利害関係の一致。あァ、その言い方が近いかもねえ。(最も、向こうがどう思っていたかは知らないが。と付け足し。やはりソレ自身が自分の身の安全にさほど興味が向いていないようだ)
翼を捥いでる時点で……丁寧ではない…。(撫でられるのは嫌ではない。このヒトの手は安心する手なんだ。)

…商人…いくら長生きで……死ねないからと…自分の身は…大事にして欲しい…。(聞いてるだけで冷や冷やしてしまう、と付け足して。)
そぉ?食事は3度手ずから食べさせてたし、髪を梳いたり、装飾品をあれこれ付けたり、だいぶ丁重だったけどねぇ。
(ゆっくり手櫛で小鳥の髪を整えるように撫でながら)

ン? 大事にはしてるよ?無駄に死にたい訳では無いし。
(自覚のない顔で首を傾げて)
それは…丁寧…と言うか……それは、まるで愛玩動物…だ…。(梳くように撫でられるのに目を細めて。)

嘘、いつも無茶ばかりしてるのは…知ってるんだからな…。(ムッとした顔で見つめて。)

愛玩動物じみていても、よくわからない研究サンプルを管理するにあたっては破格だろう?
それに、キミ達より丈夫なのだから無茶というほどでも無いし……それで死なないということは、まだ死ぬべき時では無いということなのだろうさ。

(美しい白色の髪に指を通しながら、くすくす笑って)
そういうモノ…なのか…?
んんん……でも、たまに思う…死に急いでいる気がして…ならない…し…。

その……俺が不安で押し潰されそう…だし…。

(最後の方はモゴモゴと言い。)
(キョトン、とソレが首を傾げた。小鳥をひと撫でして抱き締めると、彼の不安を喰おうとしてずるり、ずるりと意識を這わせる)
んん、ん…!(意識が合わさって混濁するような、麻痺するような感覚に首を緩く振って)そう、じゃな…っ…。
? でも、感じてるみたいだから持っていくね。(無邪気にソレが笑って、暴きたてて奪い取る)

大丈夫、大丈夫さ。怖いことなど無いとも、我(アタシ)の可愛い所有物(ことり)。“まだ、死ぬべき時ではなかった”のだから。(耳元で幼子へ言い聞かせる様に、毒の様な甘い声で)
ぅ、ぅ"……!!(そうじゃないのに、と首を振ってもそれは抗えぬ呪縛。ずるりずるりと奪い取られ。)

…ん……。(ガクリと身体から力が抜けて。混濁しままの意識の中で甘い声に囁かれると、素直に頷いてしまう。このヒトの言うことは全て"そう"なのだ。)
いいコ。

(脱力した小鳥を安心させるようにまた瞼へ口づけを落として、ぎゅうと抱きしめる力を強めた)

愛してるよ、ヨタカ。

(くすくす。ソレが無邪気に笑う)
ぅ……ぅ…。(瞼へ口付けられ、商人が笑むのに釣られてこちらも笑む。笑う状況じゃないはずなのに。)
(話題を逸らす意図などかけらも無く、ただ純粋に"自身の安全に然程興味が無い"ソレは、机の上の五線譜とペンに視線を遣って) そうだ、また新しい曲を作っていたのかぃ?
ん……そう、だ…。(動かせるようになった身体をゆっくりと起こしながら頷いて。)
最近は…よく…いい曲を思いつく…から…。

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