庵のすぐ近くの開けた原。
　簡単な雨よけが設置してあり、木刀、棍、弓が立てかけられている。

（膝上くらいの高さの二つの台座に、拾ってきた長めの枝を積み上げていく）
（少し離れて、台座に向かって礼をする）
（腰から木剣を抜いて、青眼に構える）

ヶイッ！（台座の中央の枝木をﾊﾟｼｰﾝと叩く）
（一歩引いて、八相に構える）
ヶェェェイ！（同じように枝木を叩く）

（八相からさらに高く、木剣を垂直に、肘を締めて、更に高く、高く……）

ヶィェェェェェエぇぇぇぇえ－－－－－－悪悪悪悪悪悪悪悪悪ッッッッッ！！！！！
（左手を無いものとするような、右手で投球するように渾身で振り下ろす）

――アッッッッ！！！
――アッッッッ！！！
（ギフトを含む怒号のような猿のような声で、台座の枝木を拘束に滅多打ちにする）

（枝束の真ん中を粉砕。奇声を止める）
（腰を落した姿勢のまま、木剣を縦に構え静止）
（スッと立ち上がり、下がって礼）

スロトレ以外の稽古など久々な気がするな。
（冒険者セットから、先端に石分銅が結ばれた分銅縄を出す。少し距離があいた切り株の近くにゴザをひいて、縄を投げた）
（Lv1で低下した精密さの修練。割った枝束を一つ一つ手元にたぐり寄せるべく頑張る）

(型稽古中)
ようやくスロトレから型稽古にこぎつけたか。
まあ、次の模擬戦、相手が相手だから、ここまではやっておく必要あろうな。