ギルドスレッド
Shooting stars
「もう少し食事中は静かに」
「返事は一度。はい。だけだ」
わたしが何かするたびに、おじさまは細かく注意する。
わたしは
(べつに誰かが迷惑する訳じゃないし、いーじゃん)
ておもうんだけれど、
「はい!」
って返事する。
そうすると、一瞬だけど目を細めて笑ってくれるの、知ってる。
困らせたいわけじゃないんだけど、それが見たくて
わたしは今日も注意される。
…もう一つ知ってる事が、あるの。
時々わたしのほうを見てるんだけど『わたしを見ていない』てこと。
『本当のルアナ・テルフォード』を、わたし越しに探している、てこと。
おとなのわたしが、本当のわたしだとしたら。
今のわたしは、一体何なのかな?
おとなになったら『わたし』は消えちゃうのかな?
なんて思ったりもするけれど。
「ねーおじさま!けーきたべたい!」
「ケーキが食べたいのであれば、ちゃんと手伝いをする事だな」
今、おじさまと話しているわたしは、わたしなわけで。
いつか消えちゃうとしても。
おとなのわたしがおじさまとの日々を覚えていますように。
おじさまも、こどものわたしを覚えてくれてますように。
祈りながら、今日も注意されるんだ。
「返事は一度。はい。だけだ」
わたしが何かするたびに、おじさまは細かく注意する。
わたしは
(べつに誰かが迷惑する訳じゃないし、いーじゃん)
ておもうんだけれど、
「はい!」
って返事する。
そうすると、一瞬だけど目を細めて笑ってくれるの、知ってる。
困らせたいわけじゃないんだけど、それが見たくて
わたしは今日も注意される。
…もう一つ知ってる事が、あるの。
時々わたしのほうを見てるんだけど『わたしを見ていない』てこと。
『本当のルアナ・テルフォード』を、わたし越しに探している、てこと。
おとなのわたしが、本当のわたしだとしたら。
今のわたしは、一体何なのかな?
おとなになったら『わたし』は消えちゃうのかな?
なんて思ったりもするけれど。
「ねーおじさま!けーきたべたい!」
「ケーキが食べたいのであれば、ちゃんと手伝いをする事だな」
今、おじさまと話しているわたしは、わたしなわけで。
いつか消えちゃうとしても。
おとなのわたしがおじさまとの日々を覚えていますように。
おじさまも、こどものわたしを覚えてくれてますように。
祈りながら、今日も注意されるんだ。
キャラクターを選択してください。
- « first
- ‹ prev
- 1
- next ›
- last »