広い草原

なぜこの土地を買ったのかって？

彼女は多重人格者。
その為の修行というのはいつだって必要だと思ったから……。
自分が自分である為に。

……………こんなもんかぁ………
(的を深く深呼吸をして鋭い目つきになり、銃を取り出してパァンッ！と撃つと飛んでた鳥が落ちてきて、それを見ると走り出しながら、狛狗から借りている刀で居合切りで鳥を真っ二つにして)

……僕自身、戦うより逃げる派なんだよなぁ…だから、千虎姉に乗っ取られやすいんだろうねぇ……
(頭を掻いては苦笑いをして呟き)

なんで、多重人格なんかになったんだろ……普通、だったらよかったのに……
(後ろに倒れては右手を伸ばし自分の右手を見て言い)

というか、普通ってなんだろ…………
(右手を下ろして空を見て呟き)

気にしてたらキリねぇわ…よっと………さて、次！
(むくりと起き上がってジャンプをして立ち上がって、パッパッと服に付いた葉を払い落として)

……あはっ…！……………っ………くっそ…千虎姉、強すぎんだよ……
(自我を保ちつつ、人格の力を操るのが難しいのか、ナイフを自分の肩を刺して自我を保っていて)

キリなっ……本当に、困ったよ…
(クスッと笑って肩を抑えてパタンと倒れ)

……ｹﾎｯ……ﾊｰｯ………や、ば………人格…出し、過ぎた…か……
(起き上がろうとすると咳が出て)

ｯ……ｹﾞﾎｯ!…ﾊｰｯ……頼れ、ない…ｾﾞｰｯ…時、の…為、って…ﾋｭｰ……こと、で…
(息を整えようとも呼吸が上手くいかず咳き込んで)

くす、り…持って……くれば、よかっ…た……
(咳き込みながらフラフラと立ち去り)

……………私の……存在意義とは、何か…

病鬼姉！
(後ろから霊架を抱きつこうし)

っ………
(抱きつかれる前に回し蹴りを喰らわそうとし)

ちょっ！ふべらっ！！
(回し蹴りをされて下腹部にクリティカルヒット、パタンと横向きに倒れ)

病鬼姉、無慈悲………………今更だけど…空って広いよねー
(しょぼんとした顔をしつつも空を見上げるように仰向けになり)

突然何を言い出すの君…気持ち悪い…
(一歩下がって無表情で麗を見ては言い)

気持ち悪いって言われた！！！酷い！何その言い方酷い！まだパンツの色とか聞いてないのに！？
(バッと上半身だけ起き上がって立つ気はない様子)

聞く気満々…いっぺん、この世の女の人に殴られてきたら？
(ため息混じりで呆れたような声で言うが無表情)

それは女子全員に殴られてこいと…？
(パタンと大の字で倒れてヘラヘラと笑い)

なんなら、今殴ってもいいけど…？
(無表情のまま首を傾げ)

物理攻撃強い病ちゃんに殴られたら死んじゃーう☆
(にぱーっと大の字で倒れたまま言って)

何その病ちゃんって気持ち悪……やめて、吐き気する…
(また一歩下がって嫌そうな声だけするが無表情)

相変わらず、僕のこと嫌いだねぇ……病ちゃんは…♪
そんなとこ、すっごい好きだよー♪
今、病ちゃんのことは２番目に好きだけど♪
(むくりと起き上がって立ち上がり、パッパッと服についた汚れを払い落とし)

好かれたくないんだけど麗みたいな変態に
(何をするのか分からない麗の様子に警戒しながら言い)

うわぁ、まぁ…変態＝紳士だと思って受け取っておくけどさ…相変わらずの自殺志願だね、病ちゃんって……いつになったら自殺志願しなくなるのさー
(ため息混じりで肩をすくませて苦笑いをしながら言い)

存在意義わかったらじゃない…？
分かっても、死にたいのには変わりはないけどね
(警戒しながら無表情のまま会話を続けて)

結局、分かっても自殺志願者なんかい……相変わらずだなぁ…………まぁ病ちゃんらしいといえば、らしいけどさ…
んで、相変わらず僕には警戒心MAXだねー？
(にへらっと笑いながら距離はとったままで)

そりゃあ、そうでしょうに…行いがいつも悪いんだから…
(警戒は解かず麗の様子を見ていて)

でーすーよーねー…
(ケラケラ笑いながら)

その笑顔、ウザい……腹立つ…
(無表情のままではあるが、声と口調が苛立ちを隠せないでいて)

えー……
(苦笑いをし)

えーじゃない……お前といると調子狂うからじゃあね
(そう言ってため息をついてから立ち去り)

んー、またねー！
(手を振り)

さてと、どうしようかなぁ……
(ケタケタ笑いながら)