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ギルドスレッド

刺繍の絨毯

【RP】大きなフキの 葉の下で

幻想レガド・イルシオンの王都から離れた土地。

草原と森の境目。
そこに、大きな岩とフキ畑があった。

ひとをすっぽりと覆い隠せてしまうほどの
大きなお化けフキ。
その下に少女が立っている。

フキ畑は雨に包まれていた。
(お招きした方との1対1RPスレです)

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(しんしんと雨が降り、雨粒が葉を叩いて太鼓のような音が響く。 頭を守るフキの葉はとにかく巨大で、葉肉の厚みからは、この世にこれほど頼れるテントがあるのかと感心するほどだ)
(ぼんやりと上の緑一面を見上げ、首が痛くなってきた頃に少女は弓から弦を外す)
(狩りをしていたのだ。 少女の足元には動かなくなった野兎が2つあった)
ちっ、ボクとしたことがこの程度の天候予知も出来ないとはね。
(この世界の理により封じられた力を嘆いた。突如辺りを襲った雨に打たれ駆ける。)
とっ、あんなところに巨大なフキがあるじゃあないか。
雨宿りするとしよう。
(近づいた植物の下に人影が見える。こんな雨の中だ、相席を頼もう。)
(聞こえたのは人間の声。 それも意味のある声、つまり言葉だ。 声色から察するに、若い女子である)
(少女はつい、と顔を上げて振り向く。 最初に映ったのは黒い髪、次に見えたのは赤い瞳。その次は青い瞳)
(左右の目の色が違う、と気づいて少女は眼を細めた。この瞳からは世界が何色に見えるんだろうなどとどうでもいいことを考える)
…どうも。
ああどうも、お騒がせした。
雨にやられてしまってね。
(茶色の髪に民族衣装、シャーマンか何かの一族だろうか。ならば気が合うかもしれない。)
(話をしてみようと、そう思った。)
キミ。この雨が落ち着くまで、しばらくここに居てもいいだろうか。
(少女の衣装は、問いかけてきた少女とは対照的なものだ。 赤と白を基調とした布には刺繍が幾重にも施されており、そして耳から木彫りの飾りが揺れる。 軽装の黒髪少女に比して、フキの葉の下で雨宿りをしていた少女は重装と呼べたかもしれない)
どうぞ。
クク、では失礼するよ。
材質、木材。形状は…椅子でよかろう。数は2。
(両の手を勢い良く叩き合わせる。一瞬の閃光が奔り、分厚い木の塊が虚空より現れた。)
その服装で雨が止むまで立ち続けるのは億劫であろう。
座るがいい。
(このとき少女はどんな顔をしただろうか。 例えばフキの葉が風で傾いて葉の上にたまった大量の水がバケツのように落ちたのを目の前で見たときのような、何か信じられないものを見て口をぽかんと開けたような。 そんな有様だ)
……魔法を?
(しばらく、椅子とその主を交互に見る。 見て、数秒が経ち、やがて少女は座った)
クク、良い反応だ。見せた甲斐があったというものだな。
(呆気にとられた様子の彼女を見やり、満足げに頷いた。)
だが否。これは魔法ではなくボクのギフトだ。
キミも何か特別な力を持っているのだろう?
(自らも椅子に座り更に問い掛ける)
キミ、名は何と言う?
(ギフト。そう告げられた言葉に少女の眉はぴくりと反応する。 単なるギフトの有無であれば、この反応で充分に『ある』と判断されてしまうだろう。 当の少女は警戒するように口をつぐんだままだが)
……。
(無言、そして一拍)
レ・ライエ。
レが姓で、ライエが名です。
(小さな口をゆっくりと開き、名乗った)
語りたくなければ語らずとも構わぬさ。
まだボクたちは出会ったばかりだしね。
(少女の様子で何となく察す。)
なるほどライエか。良い響きだ。
こんな雨の中、大きなフキの葉の下で出会うなんて何かの縁があるのだろう。
ボクの名はディエ。クク、この名をその魂に刻むがいい!
ええ、まあ…。
(フキってそんなに運命的なのかななどと思いながら少女は肯定とも否定ともつかぬ返事で濁す)
ディエさんですか。
…あまり大したことはできませんよ。それも、魔術くらいですが。
(ギフトの返事だった。混沌によって定義されたレベル1が、いまのライエを大きく制限する。 彼女にとって魔術とは、もっと日常に根差した親密な技術だった)
ほう、魔術くらい…ときたか。
キミにとって魔術とは随分と手軽に扱えるものだったらしい。
羨ましい限りだ。
(心の底からの羨望を込める。)
なに、ボクも趣味で魔術を嗜んでいてね。
差し支えなければキミの「魔術」を見せてはくれないか。
興味持たれるほど大したことは。
(そういって自身の手のひらを眺めながら思案する。 動物を選んでいるのだ。 雨の中で湿気塗れな空間ではあまり羽毛や毛の多い動物は避けたいのだが)
……はい。
(やがて、特に詠唱なくライエの頭にヤギの角が生える。 くるりと螺旋を描く大きな角が、少女の頭からアンバランスに生えていた。 魔法によって変化した部分はと言えば、それくらいしかなかった)
動物の霊を、体に降ろします。
湿気が嫌なのでいまは角だけ。
素晴らしい!!素晴らしいじゃあないかライエ!!
(純粋に賛辞を込めて拍手を送った。)
変身魔術の一種か。いや、それとも神を降ろしたか。
ああ、なるほど霊を降ろしたのか!
いずれにせよ、今のボクには真似できぬ芸当だ。
ふむふむ、ほぉ。なるほど
(じっくりとヤギの角を観察している)
(こそばゆい、とばかりにディエから角を離すようにして首をかしげる)
普通のヤギです。野生動物の。
狩りで狩った獲物の特徴を体に降ろすんです。
狩猟した動物の特徴か。
キミ、珍しい力を持っているようだがどこぞのシャーマンか何かの家系か?
少しキミ自身の事に興味が沸いてきたのだ。
(紅碧の瞳が爛々と煌いた。)
ああもちろん、語りたくなければ語らずともよい。
シャーマン?
(思わず聞き返した。 少女の持つ言葉にシャーマンという存在に該当する概念はない。 混沌の『崩れないバベル』の力も万能ではない。 何故なら動物の霊や先祖の霊を降ろすのは彼女の一族にとって当たり前の文化で、それをわざわざ特別に意味する単語が存在しなかったのだ)
(少女はややあって、納得したように声を出し)
そういう風習だったのです。一族が。
(端的に返した)
そう、シャーマン。
神や霊魂を自らの体に降ろしその力で敵を打ち砕く戦闘民族の総称だ。
(ああ、そういえばここでは通じぬ言葉もあるのだ。と思い出し。)
ボクは最近来たばかりの「旅人」というやつでね。
今のようにキミの知らぬ言葉を使うこともあるが、許してくれたまえ。
シャーマンのライエ君。
(旅人、という呼び方になら聞き覚えはある、なぜなら)
私もその、旅人になりますね。
でも、シャーマンではありません。私たちの魔術は生活のためで、戦うためのものではなかったので。
(なかった、つまり過去形だ。 戦争が始まってからはもっぱら戦いに使われたが、本来は狩猟と生活のための魔術だった。はずだ)
ほう、キミも同類だったか。
だがしかし…クックク、キミの…いやキミの一族の考え方は尊ぶべきものだ。
魔術など戦いに使うものではない。大いなる力は人々を生かすために使うべきだ。
戦いで命を狩るなど本来の魔術の姿とは程遠いと思わんかね。
(降り止まぬ雨に、葉を叩く水音にかき消されぬよう声を張る。問い掛ける様に、戒める様に。)
ボクの趣味は魔術だと先ほど言ったな?
それは錬成魔術の類だ。限りある素材で新たなる物品を創造し、如何に人々を豊かにするか。
こんな見た目をしているが、これでも人の願いを叶えることがボクの望みなのさ。
(サファイアの瞳を閉じ右手で覆い隠す。ルビーの瞳は一層の事輝きを増し――。――何のことはない、ただの不器用で中二くさいウインクだ。)

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