PandoraPartyProject

ギルドスレッド

町外れの古アパート

【個別スレ:透垣政宗、メテオラ・ビバーチェ・ルナライト 】

「うん、これは完全に迷子だね?」

たまには遠くまで、と足を伸ばして散歩したものの。
興味の向くままに歩いていたら入り組んだ道に出てしまって、帰り道がわからなくなってしまったのだ。

段々と日が暮れ、周囲の家から夕飯の匂いがする。
そんな中で一人ぼっちになってしまった。

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…本当にどうしよう。このままじゃ今日は帰れないかも、
(最悪のパターンを想像してしまうと、さ迷う足も止まる。不安から服の裾を握って、じわりと涙が滲み始めた。)
肉は買ったし野菜は…残ってるな。(ごそごそと大量の食材を溜め込んだかごを漁りつつ、自分の家に近い裏道を歩く。時折薔薇の香りが、周囲の夕飯の香りに溶けていく。)

…ん?(ちらと見れば、明らかに様子のおかしい1人の女性を見つけた。…女性、だよな??)
(薄暗い中、ふと香った薔薇の香りに顔を上げる。香水…にしては自然だし。どこかに咲いているのかな?)

……良い匂いだけど、僕はそれ所じゃないんだよなぁ。
(ちょっとだけお腹も空いてきた。ここで立ち止まっていても仕方ない、そう思ってとぼとぼ歩き出す。)
(あっ、これダメなやつだな。歩く様子でそう見抜いた彼が、もうそのまま見逃すはずがなく。)

あー…そこのお嬢さん、もしかして道迷ってないかい?(ひゅっと、しょんぼりして歩く彼女の目の前に現れ)
ひゃっ!?(突然目の前に現れた青年に驚いて飛び上がる。その時香った薔薇に、彼の匂いだったかと少し合点がいって。)

……少しだけ、迷ってしまって。貴方はここらへんに住んでいる人?
(性別を間違えられている事を訂正はせず、困ったように見上げた。身長差のせいで自然と上目遣いになる。)
あぁ、よくここを近道に通るんでな。(飛び上がる彼女の姿に、思わず手で落ち着け落ち着けと示しつつ)

んー、確かに見ない顔だな…となると初めましてだろう。(うんうんと)

お初にお目にかかる、俺の名はメテオラ・ビバーチェ・ルナライト。いわゆる「異端者」と言うやつだ。(イレギュラーズだと、そう言って彼は虚空から薔薇を差し出した)
そうなんだ…ああ、買い物帰りに邪魔しちゃって、ごめんね?(彼の手の表情に、素直にこくりと頷く)

僕も君みたいな格好の人に会うのは初めてだよ!(変わった格好だよね?と小首を傾げる)

…そう、メテオラくんって言うんだ。綺麗で良いお名前だね。僕は透垣政宗!……まさかこんな所でお仲間に会えるなんて、思っても見なかったなぁ!
(生き生きと、月の光、だなんて素敵なお名前だ!薔薇を出す様子にぱちくりと目を瞬かせ、不思議がりつつ薔薇を受けとる。…彼のギフト、なのかな?)
おやおや、よく分かってるじゃないか。(名前を綺麗だと言った彼女に、くくくっと笑い)

買い物…?そんなこと気にしなくていい、その程度で鮮度が落ちるものは選ばんよ。(布を掛けつつ、適当に持ち直して)

格好は…まぁ仕事柄な?(にっ
…ん?ちょっと待て、名前今、なんて???(んんん???と)
ふふ、良い匂い……。(彼の笑い声を端に、薔薇を愛でる。よく手入れされているし、この子も凄く喜んでいる。誰が育てたのだろう?)

…そっか、ありがとうね。でもお夕飯が遅れたらごめんなさい、ね?

……仕事柄?(ぎらり、と観察眼が光る。上等な布で誂えてはあるけれど身軽な格好、頭に巻いた布から、考えて…)
メテオラくんって、盗賊?(ぽつり、自分の住んでいる場所の治安からは考えられない推測を呟いた)
んー…まぁお察しの通りだ。と言っても、スリとか強盗とかはしないが。(うーんと唸り)
へえ、みみっちい盗みはしない主義なんだねぇ。そういうの嫌いじゃないよ!(なんで唸ってるんだろう?と顔を覗き込む)
……さあて、どっちだと思う?(とびきり可愛らしい声色で、唇に指を当てる)
…うぅむ、分からん。(体を見ても、男性らしい体つきには見えない。しかし女性と言うには、ラインがきっちりしすぎなような。怪しい風貌のこの子は…一体。)
ふふっ、じゃあわかるまで僕を見ていたらいいんじゃない?……まあ、僕は出来たら家までの道のりを教えてもらいたいんだけれど。(くすくす。笑う声は中性的で。悩んでいる様子を眺めるのは愉しい。男だって知ったら吃驚するかな?)
…まぁいい、美しさは何物にも変え難く尊いものだ。(にっ)
さてと、お嬢さんはどこまでは覚えてるのかな?(道に迷っていた様子を思い出し)
……っ!か、可愛いとはよく言われるけど、美しいなんて…(初めて言われた、と恥ずかしそうに薔薇を弄る)
ええっとね、そこのケーキ屋さんを曲がって真っ直ぐ言った所までは覚えてるんだぁ…それからがわからないの。(しゅんと俯いて)
ふむ、なるほど。となると多分、その先の大通りから来たな?…よし、案内してやる。と言っても何かの縁だ、なんか話しながらでも?(俯く政宗を、肩に手を置いて宥めつつ)
うん、そう。多分、そこからなら帰れるの…。……いいの?えへへ、嬉しいなぁ。綺迷子になっちゃったけど、ちょっと運が良かったかも。(自分に自信を持っている子は、どんな人間であれ好きだ。彼をもっと観たい、知りたい。励まそうとしてくれているメテオラに笑顔を見せた)
ふむ、それはいいセンスだ。(運が良かったという彼女に)

にしても、なんでこんな方にまで?(この辺の暗い感じとは合致しないことを訝しみつつ)
…きょ、興味本意で。楽しそうな方に足を向けていたら、こっちまで来てしまったの。(軽率さを反省しつつ、肩に置かれた手に手を添えた)
…なるほど、興味津々なお姫様だったってことかい。(肩をすくめて、顔を逸らす政宗にクスッと笑い)
おーひーめーさーまーじゃ!ない!(この人恥ずかしい事ばっかり言う!顔の火照りが治まらないんだけど!?)
くっ、はははは!お前本当に面白いやつだな?
男か女かも分かんねえし、可愛げある癖に
素直になれずに赤くなって…久しぶりに乙女
らしい乙女にあった気分だぜ。
(顔を白黒させる政宗を見て、声に出して笑ってしまい)
もう、やめてったら。
(本当に照れるでしょ?と拗ねたように顔を背けて)
……笑ってないで、さっさ案内して。お姫様を待たせる気?
(ぷいっとそっぽを向いたまま、服の裾を引っ張る)
はいはいっと…(不意に手を取り)
と言っても、普通に行くんじゃ楽しくねえし…エスコートは任せてくれな?(そのまま姫を抱くように抱えて…そのまま高く飛び、周囲を足場にして家の上へ軽い足取りで上がっていき)
っ、!(不意に触れられると身が強張る。抱き上げられると骨張った体の感触が伝わるだろう)
……なん、というか…まあ、エスコートは任せるけれど…。(ここまで来るとキザだな。すっと真顔になると彼に身を任せ、家々を見下ろした)
おや…(真顔になる政宗を見て)
…高所恐怖症?(言葉を選び損なったような)
…まあ、怖くない訳ではないけれど。君は落とすような人じゃないだろうし、そこに関しては気にしていないんだ。(溜め息を吐くとほんの少しだけ、服を摘まんで。)
ねえ、誰にでもこんな事してるの?(呆れたように見上げて。眼下の光が眩しい。)

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