あれから何度、日が昇り、沈んだか。
今、此処には新たな住人が移り住んでいる。
父を憎しみ、愛し、その背を追う、1人の海種が。

・高速RP場
・毎週水曜日。誰に言われずとも開始。
・不定期に休み

たっく…いつになったら掃除終わるんだよ…
（床に乱雑に倒れた椅子や散らばる木片、皿をゴミ袋に詰める青年）

んっ…？ニホンシュ…？開けっ放しか…腐ってんじゃねぇか？コレ？
（彼の名はプラック。この宿屋の新たな主人である。今は先住人の残した物を片付け中だ）

マジであの糞野郎、此処に住んでたのか…？
到底、人が住む所じゃねぇぞ…
（テキパキとゴミ袋に明らかにゴミであろう物を入れて行く。ここ数日行っていた甲斐もあり、人が集まり騒ぐには問題ない空間になってはいるが…）

（まだまだ汚さが目立つ有様である）
ぬおっ……これ、えっ、えっ、エロ本……
ええい、捨てっぞ、捨てっぞ、俺はあの糞とは違う、違うけど……
（生唾を飲み込む）

……（隙間から紅い目がプラックを見ている）

（胡座をかいて閉じたままのエロ本を見つめている。読もうか読まないか頭の中では悩みの戦がパーリナィ）

……ん？
（視線を感じるも何処からかは分からず、気のせいかと思う）

……（今度は白い方の目で見）えな……あっ。（声が出てしまった。聞こえただろうか）

！！！！！！！
（慌ててエロ本をゴミ袋に突っ込み、声のした方向に向き直る）
だ、だ、誰だ、ゴラァ！出て来やがれ！

何を慌てている（すました表情でひょいっと出てくる）
出てきたぞ。うん（視線は、袋に）

………質問に答えてもらって良いすか
１つ、何処のどちら様っすか
2つ、いつから其処に？
3つ、見た、見たすか？

１つ、ランドウェラ＝ロード＝ロウスだ。君のとこに山口さんセット（ハッピーセット）を突っ込んだランドウェラ。
２つ、君がいた時。
３つ、何を？
……なんだこれ。

あー…！！
あの大荷物の人っすか！
すみません、覚えてなかったっす！
ええと、この質問はですね…
いやぁ、はははは、検討が付かないなら付かないで気にしないでください、はははは（棒読み）
い、今、お茶出しますね！

ま、まあ、いきなりあんな大荷物送ったら覚えるどころじゃないもんなぁ（後悔はしてない）
……？（気にしないでと言われると気にしたくなる）……楽しいもの？（楽しい物だったら嬉しいという思いを込めて呟く。慌ててる姿が楽しいから間違ってても別に良い）
おーありがとう。菓子はあるから安心しろ（懐からこんぺいとうを出した）

い、いやー？楽しくないモノっすね、全く、全然。
それよか、お茶を飲む方が万倍楽しいっすよ、
金平糖も持ってるみたいすからね、ははは。は。
え、えーと、冷蔵庫は…此処だったよな…
お茶は冷え…冷えてっか？いや、暖かい方が良いのか…
（状況から逃げる様に奥へ行き、冷蔵庫を漁ってお茶を探しだす）

そうなのか……残念……だが、確かに考える事より
のんびりお茶をした方が楽しいな！（切り替えるのは早い方なのだ）
何か手伝えることは（急に出てきて茶をもらう。これではだめだ、と出来る事を探してうろうろ）……（ふと呟いてみる）ここは君の場所なのかい？

そうそう、エロぼ……（喉まで出かかった言葉を止め）よりかお茶のが良い、良い！
ああ、良いっすよ、良い、お客さんに手伝わせる訳にはいかないっすから
…んで、なんで、そんな事を聞くんすか？

？（さっきから言葉を誤魔化したり出なかったり。
体調でも悪いのだろうか？……お茶ができるから。うん、まあ良いや）
おお、そうかい……んーえっとだなぁ、見た目からの判断で申し訳ないが、
そう慈善活動（ゴミ拾い）をするようには見えなかったのでね。
汚れているココを掃除する理由は自分の場所であるから、と考えてみたのだが……合ってるかい？

ははっ、半分当たりで半分外れって所すかね。
悪いんすけど、俺、慈善活動は趣味なんすよ。
でも、此処を掃除する理由は俺の場所だからは合ってます。
（そうして準備が出来たのか氷に茶色の飲み物が入ったグラスをランドウェラに差し出し）
よいしょっと、どうぞ、お茶っす。
と言っても、お茶はお茶でもミルクティーすけど大丈夫すよね？

（コクリコクリと頭が揺れる）………すまん。もう一度言ってくれ。
（聞き逃した）
（眠いのはきっとギフトのせいだ。ギフトの奴が毎回良い所で叩くから……！）


（寝てる）

んっ、おっ…寝ちゃったっすか…良い時間帯だったすからねぇ…んじゃ
（差し出したミルクティーを一息で飲み干し、近場から毛布と枕を持ってくる。そして起こさない様にランドウェラの周りに置き）
突然の客に驚いたっすけど嬉しかったすよ、聞こえてねーと思うけど、良い夢を
（戸締まりをして、奥の部屋にこもって行く）

ーーーー『第1回終了』ーーーー