潮のギフトによって作られた鮫のポチがふよふよ漂っています。
構ってあげると喜ぶかもしれません。

（不意に、偶然迷い込んだといった風情の男がゆらりと現れて。庭を見渡して、漂っている小柄な鮫におや、と目を留めて声を掛けてみる）
やあ、こんにちはぁ。……きみは、ここに住んでいるひとかい？

………？
(話しかけられたことに気づいたポチは
不思議そうな表情を浮かべたままくるくるヴェレロゥトの周りをまわっている
警戒はしていないようだ)

きみは……どうやらイレギュラーズではない、みたいだね。同胞かと思ったのだけれど。
ここの留守を任されているのかい？ ひとりきりだと退屈だろうに、きみはえらいねぇ。
（警戒のない様子にゆるく笑って続け。相手は言葉を発さないようだが、こちらの意思は通じているのだろうか。ふと考えたけれど、周囲を浮遊する姿に目を細めるに留めて）

……！……♪
(ポチは、その場にとどまっているヴェレロゥトを見て何か思いつき
庭の隅に落ちてたボールを口にくわえるとヴェレロゥトの前に持ってきて
ニコニコしている。遊んでほしいのかもしれない)

（器用にボールを咥えて持ってくる姿に目を瞬かせるが、ニコニコとした様子に思わずそれを受け取って）
（じっと自分の手に収まったボールを眺めていたが、）
……なるほど。きみの相手として、ぼくは……不足ないように思ってもらえたのかなぁ。
（楽しそうにくすくす笑って。よぉし、と片手に持ったボールを軽くひょいと投げてみる）