ギルドスレッド
手記
ようやく部屋が決まった。ひとときのものであろうと、借り物のそれであろうと、ひと先ずの安堵が得られたことには違いない。今しばらくは、この街の下宿に世話になろうと思う。それがいつまでになるかは、わからないけれど。
大家の女性は朗らかで、色々と気遣ってくれたのが、嬉しくもあり複雑でもある。なされるべき説明は、おおよそのところ聞けたのだと思う。確かに理解できたかといわれると、頷けはしない。 (数行の空白) 今はまだ、何もかもが、わからない。
「混沌」「ざんげ」「バベル」「ギルド ローレット」「バルトロメイ」「幻想」 「アンナ」「ホークス」「踊る子馬亭」…… (つらつらと単語や名称が書き連ねてある)
その日のこと https://rev1.reversion.jp/spevent/result/1/8
まるで夢の中にいるよう。ひと時の旅路と思えば、これ以上なく刺激的だ。物事には折り合いをつけるしかないだろう。それが私の生き方なのだから。
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それはなめし革の古びた手帖だった。
安っぽい白紙の紙が、紐で簡素に綴じられている。女がかつて手製し、長年覚書として活用しているものだという。
手帖には、女の香りが染み付いていた。
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