こんな辺鄙な場所であなたは、意外な何かを見つける。
……が、それは残念ながら実用に足るモノではなかった。

そうしてあなたが打ち捨てたモノは、
もう二度と見つかることはないだろう――。

◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆　◆

Ｑ．ココは何?
Ａ．なんかあります。あるだけです。
珍しげなモノを見つけると時々女子高生が見に来ます。

ex:
「あ、スマホだ！」⇒「電源はいんねーじゃんかよ(ポイ)」
「あ、空気清浄機だ！」⇒「うわなにこれくっさ！(ポイ)」
「あ、薬草だ！」⇒「嗅いだら分かるコレあかんやつ(ポイ)」
「あ、猿の手だ！」⇒「しかしなにもおこらなかった(ポイ)」
「あ、サイボーグだ！」⇒「へんじがない、ただのしかばねのようだ」

――ガチャガチャ……ガチャ、

(拾い上げしはレトロフューチャーなステレオタイプの光線銃。
いかにも悪い宇宙人が使っていそうなオモチャめいたデザイン、
適当な方向を向けて試しにトリガーを引いてみるが特に何も起きない)

う゛ッ……！ ヤッベ……！

(突如謎の頭痛に襲われた銅は光線銃を投げ捨てた)

クッソ、なんだよアレ……焦った～……。

おや、これは何の本でしょうか？

(拾い上げた本を開くと、見たことのない文字による文章とそれに割り込むように様々な彩色された生物を思わせる挿絵が描かれている)

……あれ？おかしいですね。混沌では『崩れないバベル』などと云うものでどんな言語による文章であっても意味が解かると聞いたのですが、この本の文章は読めないのです。
サンプルが足りないのでしょうか？

(本を一旦床に置いて、類似のものが無いか辺りを捜索する)

……ここに置いたはずの元の本は、何処に行ってしまったのでしょう？

……あれ、おたく探しモンすか。
そいともなんか失くしました？ ココで。
たぶんもう見つかんないすよ、悪ィけど。

なんか、ココにあるいろいろってなんか、ユーレイみたいなモンとか。
あるけどないとか、あるだけとか、このまえ魔女っちいオネーサンがゆってたんで。

ウチむつかしいこと分かんねーんでアレですけど。
まー、ご愁傷サマした。とりま気ィつけて。

うーん、読めないとはいえ挿絵は緑が映える大変綺麗なものでしたので勿体ないですが、その様な複雑なことになっているのでしたら諦めざるを得ないですねぇ。
それでは失礼いたします。