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ギルドスレッド

赤い屋根の大きなおうち

その1。

だいぶ混乱していたようだが、大丈夫だろうか……。

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いや、俺はもうダメだ……。カレル、後は任せた
えっ。そんな何時に無く弱気な……じゃない、もうその名で呼ばないでくれと言ってるだろうに。どさくさに紛れないでくれ(戸惑いの声音から一転、苦虫をかみつぶしたような顔)
そんなつれねーこと言うなよシギー(にやりと笑い)懐かしくなって兄貴への愛情が深くなるだろ?
……懐かしいな、兄さんにあちらこちらへと振り回され行く先々でひどい目に遭わされた日々が(ただでさえ悪い目つきをさらに据わらせて兄を見遣る。じぃっ)
おいおい、そんな熱い視線送んなよ。俺はノーマルだぜ?(ひらひらとねめつける視線を振り払うように手を振り)……つーか、お前ほんと目つき悪ぃのな。(まじまじと目の下の隈を眺め)
まあいいや。(顔を逸らし)
なあ、お前なんか飲む?
…………(その気持ちの悪い解釈心底やめてくれって顔)
目付きの悪さなんて、お互い様だろう。ラザレフに生まれた以上、切り離せない部位だろうな。





……飲む(こくり)
あーはいはい、悪かった悪かった。確かにお互い様だったな。……だがよぉ、お前もうちっと寝たほうがいいとは思うぜ?(雑に返事をしながら、素朴な木製カップとワインを出す)
(が、はたと気づいたような顔をして)あ、ミルクのほうがよかった?
別に、必要最低限の時間は睡眠に充てている。余計な世話だ。
(ふんと鼻を鳴らしながら適当に腰掛ける。
 カップに注がれる色に、もしやそれは酒かと眉を潜めた)
(アルコールはあまり得意ではない、なんて文句を言おうとしたところで、)
…………問題ない。それで良い(完全にタイミングを外した。その上で意地が顔を出した)(たっぷり五秒ほどの逡巡。絞り出すような声で応えながら、奪うにカップを受け取った)
(見るからに意地を張る弟の顔を見て失敗した、と半ば思う)いや無理すんなよ、お前そんな酒強くなかっただろ。
(自分で飲もうとカップを取る前に、奪われるのを見て、もう半ばで呆れ)お前なぁ……。
(ちみちみとカップに口をつける。ちみちみ、ちみちみ)…………何だよ(兄の呆れたような呟きに対して、じとっとした睨みで返す。言外に不機嫌が滲んでいた)
……っ(少しずつ少しずつ口をつけながら睨んでくる弟に吹き出しそうになるのを懸命に堪える)
いやまあ、無理すんなよ(そう適当に声を掛け、自分のカップにもワインを注ぐ)
(一息に呷ってから)あー、うめぇ。そういえば、お前どっかのギルドには行かねぇのか?ほら、最近妙に騒がしいだろ(更に2杯目を注ぐ)
……別に、無理なんかじゃない(ぶすくれながら再びカップ口を付ける。ペースさえ抑えておけば呑めない訳ではないのだ、たぶん)
ギルドか……人の多い所は慣れないんだが、そうも言っていられないんだろうな。兄さんの勘も騒がしいみたいだし(つい先日、酒場で痛い目にあったのを思い出す。その後の大規模召喚で、さらに度肝を抜かれたワケだが)
……兄さんこそ、もうどこぞに顔を出したのか? 俺よりも、兄さんの方がそういう伝手はあるだろ。
お?いい傾向じゃねーか。おめーもちったぁ外に出りゃ、そのけったいな隈もマシになるだろうによ(にやにやと笑いながら、自分の目元をトントン、と叩いてみせる)
ま、俺ぁ単純にワクワクしただけだがね。ククッ 稼ぎ時だぜ?ジギー。
あー、俺?ま、あんま顔出しちゃいねーよまだまだ。これからさ、これから。
……張り切るのは良いけど、燥ぎ過ぎるのだけは勘弁してくれよ。血を見るのは勝手だが、兄さんが倒れた時に俺一人じゃあ運べないんだし。
そうか。……まぁ情勢が動き始めたばかりで何かと忙しないし。動くのはひとしきり落ち着いてからでも遅くないだろ、お互い。

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