（冷たい飲み物をカウンターにおいて）
気がついたら異世界だった？　そりゃ、災難だったな。オレもそうなんだが……。
それで……ああ、寝泊まりするとこが見つかっていないのか？
だったらうちで働くといい。ちょうど従業員を探している。部屋と三食賄つきだ。
依頼なら仕事はいくらでも休んでいい。オレもよく店をあけるからな。

また来た。

（出された飲み物を一気に半分近く飲み干し）
しっかし……見事にコンセプトっちゅーか全部バラバラな宿だな。
面白いけど。

あ、うん。そうなんだ。いきなり気がついたら神殿みたいなところにいた。
ビックリしたぜ。
何が何だかわからずにウロウロして…いままで野宿してたんだけど、さすがにこのままじゃまずいかなって思ってさ。
オレ、見てのとおり健康だし、体力もある。
住み込みで雇ってくれるならありがたいぜ。

おお、君は。確か、オリエンテーションで寄ってくれたんだっけか。

（面白いという言葉に反応し）
ほっとけ。
あ、いや、ホットケーキだけに、なんていうなよ。
……ん？
うちで働いてくれるのか？
もちろん大歓迎さ。

オレはパン・オス。オーナーとでもパン・オスとでも好きなように呼んでくれ。
今まで野宿か……なら、風呂が先だな。そのあとで部屋を選ぶといい。

やった！　よろしくだぜ、オーナー！
（ギルドメンバー申請書出しました、よろしくおねがいします）

おう、よろしく頼むな。

よし、じゃあ、風呂入ってくる。
そのあと仕事があるなら言ってくれ。街へのお使いとか、巻き割りとか。
料理の手伝いではないけど、注文を聞いたり料理を運ぶぐらいならたぶんできる。たぶんだけど…。

あ～、着替えとかある……わけないよな。
体のついでに風呂で服洗ってもいい？

駄目だ！　
……と言いたいところだが、フルチンで歩き回られると困る。
洗濯を済ませたついでに風呂掃除もしてくれればいいよ。

（ギルドメンバー専用のスレを立てますので、以後はそちらへ書き込み願います）

あの…こんにちは
さっそくなんですがパンオスさん。
従業員として応募しに来ました。前からここおしゃれだし面白いなぁって思ってて、特異運命座標としてもまだやることあんまりないし、たくさんここに来れるなら従業員やってみようかなーって思いまして。
掃除は苦手だけど、それ以外は並み程度にはできる…かな

やあ、アイラ！　こんにちは。
なに、うちで働いてくれるって？
もちろん、大歓迎さ。

（にっこりと笑って手を差し出し）
よろしく頼むよ。

（扉をくぐり、店内を見回し）
えーっと、従業員募集してるって聞いてきたんだけど。
まだ募集してる？

（奥のバックヤードから慌てて出てきて）
あ、お客さま！　気がつきませんで……と、従業員？
もちろん、募集中だとも。
……ん、キミは……なんだかオレと雰囲気が似てるな。
同じ世界の出身ではないようだが……すごく近い感じがするよ。
あ～

（店内を見回し）
まだ一部、作りかけのところがあるが……宜しく頼む。
家はどこ？　ないなら部屋も空いてるよ。

（出てきた店主の姿に目を丸くした後、嬉しそうに顔を綻ばせ）
まさか……店主さんも俺と似たような種族なのか？
なんか心強いぜ！
ここで働かせてくれ！店作りに人手が必要ならそっちも手伝うぜ！

部屋も提供してくれるのか？マジありがとうございます！！
（深々とお辞儀）

（シュルクを上から下まで眺めて）
同じ種族？
見た目は全然似ていないが……と、チョイ待ち。
甘い匂いがするな。
オレたちケーキ人とよく似た匂い……うん、すごい親近感を感じる！
シュルク……シュルクと呼んでいいかい？
改めてよろしく。

（作りかけのステージの方へ顔を向け）
あるお客さんとのやり取りで思いついてステージを店に作り出したんだけど……シュルクは何か楽器ができるかい？
あるいは歌が得意とか。
うちには他に従業員が二人いるけど、あ、そのうち紹介するよ、どっちも楽器ができそうにないんだよなぁ……。

ケーキ人、かぁ……。
俺は元の世界では「活菓子」って呼ばれてた種族だ。
同じ甘いもの同士、よろしくな！
（ニッと笑い）

楽器なら、元の世界で少し教わってたぜ。
……って言っても、太鼓で簡単なリズムを刻むくらいしか覚えてないんだよなぁ……（溜め息）

活菓子。ふむ……。
オレたちがいた世界は、案外隣り合わせで存在しているのかもな。

（楽器ができると聞いてぱっと顔を輝かせ）
お！　いいね。
リズム大事だよ、リズム。
そっか、ステージができたら何かやってみたいな。
セッションなんていうとカッコつけすぎだが……あとはギターとピアノが引ける奴がいれば。

ところでシュルク。
つかぬことを聞くが、ローレットの依頼受けてるかい？
オレはなかなか受からなくてなぁ。
（……溜息）