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ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

お茶会の日

いつか、どこかであったような、どことなく懐かしい日。

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(サヨナキドリの客室のひとつでソレは待っている)
(随分優しい目をした狐に導かれるような気持ちで、招待状片手にやってきたのは、なんだか不思議なお部屋。自分の元いた環境にはない、不思議なものが並んでいるのを見ては興味津々といったようすで。何かに目を輝かせるたび、髪の先はうっすらと色を変えた)ほえー、なんだか面白いモノばっかりだにゃ…… って、うわ!?(武器商人の姿を視界にとらえたら、軽く飛び上がるほどに驚いた)
やァ。いらっしゃい。必要とするモノの庵、サヨナキドリへようこそ。(くすくす)
さよ……?(首をこてりとかしげて。招待状を改めてジッと見て確認した)……さよなきどり。およばれ、しました!
よくできました。(くすくす…)そう、呼んだのは我(アタシ)だからね、わかるとも。おすわりよ。(ソファーを指して)
(ソファーを見つけたら小走りで寄って、飛び込むようにボフリと腰掛け)ぅわっは、ふかふか! ねーねーアヤシー、あのかわいー狐さんもアヤシーのおともだちにゃの?
真砂かぃ?ヒヒ、あのコの前でもそれを聞いてごらん。この世の終わりの様な可愛い顔をするから。あのコは眷属……あー……部下だと思ってくれればいいよ。
部下かぁ! なんかねーすごいやさしー顔してたの。またあいたいにゃー(なんだか妙にリラックスする。ソファでポヨポヨ跳ねつつ、は!と)そいえば、ねご、アヤシーのなまえしらないや!
最近は武器商人と呼ばれることが多いよ。後は、ああ、(少し懐かしそうに)紫陽花の君とか。
紫陽花の……(いつもたどたどしい喋り方をする自分には珍しいほど、するりと言葉が出る。それに微かな驚きを覚えながら独り言のように何度か繰り返して口にした)商人……紫陽花……
ーー昔の話さ。(肩を竦めて片手を上げるといつの間にかローテーブルにティーセットが用意されている)
ふー、んん…?(不思議な引っ掛かりを覚えつつも、そんな感覚は突如出現したティーセットによって掻き消されて)わあわあ! 深夜のティーパーティ!…の、おさそいだったの?きょう!
正解。いい菓子があるからね。こうして招いたというわけさ。
えーーー!やったあ!!アヤシー、いいひとだにゃあ!!(人に対する印象などたやすく変わるのでした)
うーン、いいひとではないけどね。(くすくす笑ってティーポットから紅茶を注ぎながら)ジュエリー・ストロベリーを使ったクレープがあったからね。エヴァーグリーンの旦那から貰ってきたのさ。

(ジャーナリストなら、もしかしたら貴族も買い求めるジュエリー・フルーツの存在は聞いたことがあるかもしれない)
えー、いいひといいひと、日々のパンとかーやさしいお菓子とかーそういうのを誰かに分け与えられる人っていうのはさ……、ン!?(ポットから注がれる紅茶を、魔法でも見るように眺めながら、ジュエリー・ストロベリーと聞いてはひときわ大きく反応を見せる。――聞いたことは、あった。でも、この目で見たことは……)……え、えっと、ほんもの……? まじのまじのまじ!?
そりゃあキミ、エヴァーグリーンの旦那本人から買ったんだからね。偽物掴まされる方が難しいさ。
(疑っているのはエヴァーグリーンの旦那でもなんでもなく、目の前の”アヤシー”の言葉なのだけど、そんな屁理屈は湧き上がる唾液と一緒に飲み込んだ)……(わくわく。きらきら)
うーン、現金。そんなところも好きだぜ我(アタシ)は。(けら、けらと笑いながら箱を開けた)

(箱からのぞいたのは一見すると春巻きみたいな見た目で中身は伺えない。だが甘く漂う新鮮なイチゴと生クリームの芳香がそれを生クレープだと教えてくれる)
ン? げんき?(にぱりと笑って、そんな素の聞き間違い。笑う武器商人が箱を開くと身を乗り出して覗き込んだ。ジュエリー・フルーツというからにはまばゆい光を放っているのでは……と息巻いたものの、眼の前にあるのは優しい色の生地で)……これの、なかに?
然り。ジュエリー・フルーツ・スイート・コレクションが誇る一品、ジュエリー・ストロベリー・クレープさ。食べてみればわかるよ。
た、食べて、いいのにゃ?こんなにキチョーで、いいもの……。ねご、なんだか緊張しちゃうねえ……!(どきどき、姿勢を正して。すん、と香りをかぐとウットリしてしまう)
まあ、その為に呼んだんだし。遠慮するなら、我(アタシ)が食べちゃおうかねぇ?

(“普段、供された物しか口にしない”ソレは、くすくす笑ってそろっと手を伸ばしてみる)
! しょーにん、ねごも! はんぶん!
(ぱぁっと表情が輝いて、両手をぴっと出す。その顔には「半分こしよう」と書いてあるだろう。さっきまでの「アヤシーへの不信感」が嘘のようなその様は、子から親だとか、悪友同士だとか、そんな間柄にあるような絶対的な信頼を感じさせたかもしれない)
いいよぉ。(ソレは無邪気に笑って、クレープを半分に切って相手の皿へ乗せた。クレープの断面からはルビーの様に煌めく大粒のイチゴがとろりとしたホイップクリームで着飾って顔を見せている)
はえぇ……! すっごいきらきら! すごい! じゅえりー!!
(無邪気が行き過ぎて幼稚ですらあるかもしれないが、だが、クレープの断面に輝くいちごとフリルのようなホイップを見て興奮しない女子はいるだろうか。――否! みずみずしい甘酸っぱさが鼻孔をくすぐり、反射的に頬が緩む。きれい。すてき。すばらしい。どんな言葉がふさわしいかしら。ほにゃほにゃとした笑顔を、無邪気に笑う武器商人へと向けた)
召し上がれ?(親が子に向けるような、気の置けないトモダチに向けるような、そんな声。春の陽のような穏やかな気分になるモノだ)
食べるのもったいねい…けど、食べてぃ…。よしっ、たべる! たべるぞー!!
(穏やかな空気の中で、妙な安心感を覚える。そうしながら、おそるおそる手に取って……はむ、と食べた瞬間、口の中には甘いと酸っぱいと爽やかと濃厚と……たくさんの情報が雪崩込んできて。咀嚼するときの歯ごたえはサクサクしていながらもとろけるようで。嚥下した私は、うっとりとため息をつくのだった)
(口に運べばモチモチのクレープ生地の食感と、華やかな甘味が口の中を幸せに満たしてくれることだろう。ソレも口にクレープを運びながら)……うン、やはりエヴァーグリーンの旦那はいいモノを作る。キミのお眼鏡には叶うかぃ、ねごとの方。
こいつは、ばかすか食べちまうには勿体無いにゃぁ……幸せだねえ、幸せだねえ、商人……!
(お眼鏡に叶うか、という問いにそう答えて。口福とはこのことか。頬が緩んで溶けてそのまま落っこちそうな心地に、うっとりと目を細めたまま、大切そうにちびりちびりと食べた。食べたらその分減っていくという当たり前の物質学が恨めしい)
(その様子を、それこそが幸せだというように眺めている)そいつは重畳。呼んだ甲斐もある。

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