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商人ギルド・サヨナキドリ

路地裏のグラットシエル


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(コエが、聴こえた気がした。そのコエを聴くままにソレは其処へと降り立つ)
(それは薄暗く路地裏にでも隠れたら見つけられないであろう雨の日。あぁ、しくったなぁとじわじわと腹部から溢れでる血を手で抑えながら路地裏の隅で誰かと小さく誰にも聞こないだろうな小さな声で懇願する。その瞬間に目の前に降りたつソレに驚き)……だ、…れ?……(と出血が多く意識朦朧し掠れる目でソレを見詰め)
…おや。
(雨に濡れたソレの銀の髪が光る。ゆっくりと視線を下げてうずくまるコへ近寄り)

死にかけだ。死にかけが落ちてる。可愛いなあ。落ちてるなら拾っていこうか。ヒヒ。
(屈むと紫水晶のような瞳が見えた)

……ねぇ、誰かって我(アタシ)でもいいの?“キミの望みは、なぁに?”
…、にげた、い………たす、けて…いきたい…、…(意識朦朧とし歪む視界で屈む貴方に懇願し手を伸ばそうとする)
ーーいいよぉ。叶えてあげる。(震える手を、細く美しい手が取った)

(路地裏の奥から、どたどたと足音が聞こえて……すぐに静かになる。闇の奥を視ながら、ソレは見かけにそぐわぬ腕力でのんびり落し物を抱き上げようと)

対価は、キミで。
……………(抱き上げられると安心しきったように目を閉じる。当の昔に亡くなった銀髪の母を思い出しお母さんと呟いて、軽く涙を流して)
ヒヒ。我(アタシ)の拾い物だからね、キミたちにはあげなぁい。…おっと、いけない。人間は脆いのだった。

(影の暗がりに、拾い物ごと溶けるように姿を消した)
(ソレがサヨナキドリと呼ぶ仮初めの庵。その一室に、拾い物は寝かされていた。傷は手当てされ、清潔な包帯が巻かれている)
…んん…あれ…ここは…
(路地裏にいたはずなのにと驚くも小綺麗な部屋だと周りを一通り見渡す。)
おや、目が覚めたか。存外回復が速かったね。(ソレは窓際で、巻物の形をした書物を読んでいた。顔を上げてベッドの上の拾い物を見遣る)
……っ…えっと…(声掛けられれば目を見開き其方を向く。朧気な記憶を辿るもあまり思い出せず「だれ?」と問いかけて)
拾い主さ。最近は武器商人と呼ばれることが多い。魔女の中には“旧き夜”と呼ぶコもいるね。(妖精の様な、悪魔の様な、人間の様な、神の様な、怪異の様な。そんな不思議な雰囲気をたたえた“魔法”が、そこに居る)

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