PandoraPartyProject

ギルドスレッド

商人ギルド・サヨナキドリ

【夢の中】

(スヤスヤ……)

ベッドで赤髪の男と、その横でいつもの笑みを浮かべていないソレがどうやら寝ているらしかった。

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(そこは色鮮やかなバルーンとお菓子のような建造物、そして踊りたくなるような軽快な音楽が響く遊園地だった)
待ってよレディ。コーヒーカップもメリーゴーランドも十分乗っただろう?
おにーさん、目が回ったから休憩にしようじゃないか。
(長身の男が一人。自分の背の半分ほどしかない少女に手を引かれながら園内を歩いている。少女は金髪のツインテール。赤いスカートがふわりと風に舞う。その声は聞こえない。けれど男には聞こえているようだった)
全く、仕方ないレディだ。次の乗り物に乗ったら休憩、いいね?
(不意に、辺りの気温が下がった)

(地面が急速に凍り、少女だけを狙って鋭い氷柱が生える)
7
―――――ッ!!?(少女を抱き込むように抱えてその場を飛びのく)
だ、誰だ!?(腕の中の少女はきょとんとした顔で周囲をきょろきょろしている)
67
ーーいい御身分だなァ、キミ。(煌びやかな街灯の上にソレは居る)

(生えた氷柱が破裂し散弾の様な鋭さを持って2人を襲った)
10
げっ…(心底、心底嫌そうな顔をして)
ああ、もう3日経ったのか…勘弁してくれよ麗しの銀の君。
いきなり狙うなんて酷いじゃあないか。彼女はただ、願いを叶えて欲しいだけの愛らしい少女なんだ。
(少女は男の腕の中で楽しそうに笑っている。そうしてやはり、きょろきょろと何かを探すように視線を巡らせている)
1
喧しい。ずるずる長引かせてるキミの方がよほど酷いだろう、可哀想に。

あァ、気の毒すぎてーー握り潰してしまおうか。

(散った氷が寄せ集まり、ゴーレムの様になって少女を狙って剛腕を振った)
36
何だよ、ヤキモチかい?モテる男はツライってもんだ。
レディ、少々大人しくしていてくれよ。おにーさんが必ず君の望むものを見つけよう。
今度こそ君に、本当の優しい眠りを。(ちゅっと少女の頭にキスを落として地面を蹴る)

(くるくる回る視界はジェットコースターのよう。少女はふふっと笑みを漏らす。そうして空に視線を向ける。願いはなあに。最初に出会った時にかけられた男の甘い声を思い出す)
62
なぁに?ヤキモチだよ、とか言ったらどうするんだぃキミ?(クスクス)

……。(周囲をぐるりと視渡し)

…城だ。その前に決着が付くなら、その様に。お行き。(ゴーレムたちを追わせる。自分も、街灯から街灯へ飛び移って移動し)
100
どう、と言われても…照れはするがね。いや、今は怖いだけさ(ケラケラと笑い返して)

(ゴーレムたちを交わしながら道をただ駆け抜ける見えてきたのは遊園地の中央に配置された大きなお城。天辺の塔ではガランガランと大きなベルが音を立てて揺れている)
52
……そう。

此処は夢、現では無い場所。即ち、現世の鎖は此処に及ばず。ーー『その身蝕まれよ、八咫烏。その身朽ち果てよ影打ち払うモノ。汝、影を光で喰らうなら、我ら更なる光で汝を喰らい尽くさんーー<蟾蜍王の晩餐>』!!

(少女も、氷のゴーレムも、赤い狐のトモダチも。全て焼き滅ぼしかねない極大の火球が上空に生まれ、熱を生む)
37
お、おにーさんが弱い事を知っていてそういうことをするんだよなあ君は!
(少女をぽいと投げて肩車のようにキャッチする。そうして空いた両手にはいつのまにか1丁の拳銃が握られていて)『俺の可愛い双子姫…護るは青き光の揺り籠。砕くは赤き光の雷。踊れ、<双子の円舞曲>』
(足元から伸びた赤と青の鎖が螺旋状に伸びて双銃へと絡みつく。それはまるで生い茂る木々の葉のようにバチバチと音を立てて広がっていく)

(少女は二つの術をまるで華やかなパレードのように見つめている)
9
双子姫か、律儀だねえキミたちも。暫くそっぽ向いてても許されると思わない?
(街灯を蹴って跳び、真っ直ぐに少女に向かう。その手にはーー漆黒の大鎌。長大な刃が少女の首を目掛けて振り抜かれる。前髪の下から、射抜く様な鋭い紫の目が少女を視つめた)
42
彼女達にまでそっぽを向かれたらおにーさん泣いちゃうけどね!
(迫る刃に合わせて少女を護るように体を逸らし左手の銃の柄で弾いて)
なあ!なあって!ちょっと話し合おうぜ!?

(少女は紫の瞳を見返し、焦がれるように笑う)
42
話し合う?誰が?キミと我(アタシ)が?冗談だろぅ?それをすべきは我(アタシ)とキミじゃあない。(視線は真っ直ぐ少女へ。赤狐の君はちらりとも見ず)可哀想な迷子のコ。それ以上迷わされるくらいだったらーー。(とろりと少女へ笑って心臓へ向けて手を伸ばす)
84
だーかーら!迷って迷って自分の望みも忘れたこのレディをおにーさんが見捨てられる訳ないだろう!
一緒に乗り物に乗ってお茶して売店眺めて歩き続けるだけだったとしても!
(商人から少女を離すように走る速度を上げる。少女は空を見上げて唇を動かす。)
(『るるる』『るるる』)
(そこに意味はないが、男は少し寂しそうに笑いかける)
大丈夫、おにーさんが必ず見つけてあげよう。
93
そも、“なぜ遊園地なんだぃ”。そのコが望んだのか。(懐から鍼を出して両手に挟むと無数にあるそれを投擲し)
45
なぜ遊園地なのか……それはね、彼女の声を聴いて彼女を見つけたのが遊園地の池の中だったからさ。
ここは箱庭。ここは彼女の願いが残された場所。
おにーさんが彼女の為に用意出来る、最高のデート場所だろう?(少女を抱え直して鍼を見据え身を躱す。その顔には相変わらず寂しげな笑みが浮かんでいて)

(少女は空に手を伸ばす。何かを求めるように、何かを探すように)
93
すぐそこまで出かかっている答を、キミが押しとどめているだけに見えるけど。(3対6枚の緑翼を背から広げ、光弾を放ち)
93
この美しい彼女と共にいれる時間が消えてしまうのは惜しいかな?(冗談めいて笑う。それは真実を知っていて、けれど現実がくるまで言う気のない顔で)

(飛来する光弾を避ける男に少女はぱちぱちと手を叩く)
87
おや、それは残念だね。我(アタシ)は夢を終わらせにきたのだから。(すっ、と翼を広げ地に立つ)
65
あー…えっと…いきなり攻撃されたからアレだけど。もしかして本当におにーさんを心配して起こしにきてくれたのかい?(やや疑うように頬を掻いて見やり)

(少女はまたきょろきょろと周囲を見渡している)
6
……キミが心配っていうか、そのコの終わらない悪夢が気の毒で来た。
60
(ちらりと少女を見る。にこりと笑っただけで少女は何も言わない)
分かって、いるさ。これはおにーさんの自己満足だってことくらい。
ねぇ、現実の俺の手の中に居た(宝石)レディは美しく輝いていたかい?麗しく蕩けるようだったかい?
(くらり、と視界が揺れるが笑って誤魔化す。流石に三日も魔力を使えばこの体では疲れてしまう)
97
それを問う意味がわかってるだろう。(周囲に“魔法”が満ちる。ソレの領域に、置き換わっていき)
87
…チッ。魔力では勝てないって分かっててそれをするのか!
(抵抗しようにも一度作られた箱庭を弄ることは出来ない。望みを叶えるか破壊されるか、ただそれだけなのだ)
65
当然だろ。我(アタシ)が何かはわからなくとも、なんと呼ばれているは知っているはずだ。ーーそら、我(アタシ)を行動不能にすれば間に合うかもしれないよ?
44
ーー間に合わせる気は、無いけどね。
――――っ(対抗しようとして世界が終わる音を聞く)

(少女はふわり、男の腕から逃げるように地へ降りた。カーテンコールを終えた女優が客席へ向かって挨拶するように。スカートの裾をちょいと摘まんで礼をする)
『るるる るるる わたしはどこ あなたはどこ わたしのわたしはもういない』
『でもいいの いいの だってそらをとべたもの だってせかいをじゆうにみれたもの』
『るるる るるる さあ あくむは おわり』
4
『終わろう。終わろう。優しい悪夢を終わろう。果てなき迷子に道標を贈ろう。満たされねども、気付きし子が歩けるように。優しき旅路へ、往けるように。終わりで満ち足り、眠れる様に』

(詠う様に魔法(ソレ)は世界へ言葉を投げかけ干渉する。慈しむ様に、闇之雲(ソレ)は迷い子へ言葉を贈り祝福をする)
(少女は笑って手を振った。人間のように。バイバイと大きく手を振って、そして)

(ころり、その場に何の輝きも持たないガラス玉が転がった)
……ああ。忘れ去られたレディ。本物の輝きを得れば見つけてもらえると信じたレディ。
愛されたかった君の願いをおにーさんが叶えてあげったかのに。
(疲れたようにその場に腰を下ろして項垂れる。その手には何かが欠けたリボンが一つ。それも砂のように溶けて消えていく)
キミが見つけた時点で、終わりにしてやるべきだったんだよあのコは。それでよかったんだ。全く、また世に呪いの品だとか呼ばれるものが増えるところだったよ。結局、そうなって一番気の毒なのはこのコらだというのに。(転がったガラス玉を拾い上げ、地面に座り込むトモダチを見下ろす)
―――――だって、曰くつきの彼女達は、人が命を捧げても構わないほど、美しいじゃないか。
(冷たい目で)それこそ、キミらのエゴだ。
…ふん。(サングラスをかけ直して立ち上がる。足元がゆっくりと崩れていくのを感じる)
麗しの銀の君。愛しき俺のトモダチ。終わらせてくれて、ありがとう。
(さらりと銀の髪が揺れて前髪が濃紫の目を隠す)ほら、帰るよ眠り姫。(ふわっと宙に浮き、手を取ろうと)
誰が姫だ。(君の方がよっぽど。そう言いながら騎士のように恭しくその手を取った)
……。(”お昼寝”から目を覚まし、時間を確認する。それほど長い時間は立っていないらしい。隣の部屋から甘い匂いがするのを感じた)
(むくっと予備動作なく起き上がる。それは機械の起動と似ている動作だった)
………おはよう。
……おはよう。(ムスリ、とどこか素っ気ない声で)
ふむ。(手を伸ばしその長く美しい髪を一房指に絡めるように取り唇を寄せようと)
寝起きで不機嫌なのかな、麗しの銀の君。
美しい顔は曇っていても美しいが、どうせなら寝起きはとびっきりの笑顔が見たいものさ。
……怖いとか、言ってたくせに。(布団に横たわったまま、のそりと身動きして)
えー…とー…(少し考える間を置いてへらりと笑って)
敵に回せば何よりも怖い、という事を再確認したってことさ。
けど今はもう敵じゃないし、何より箱庭での夢はおにーさんの記憶残りづらい。
どうか機嫌を治しておくれ。そうしていつものように笑っておくれ。
愛しき君よ。拗ねないで。その気がすむなら殴られたって構わないから。
(少ししてのんびり起き上がり、小さくため息)……殴ったって仕方がないだろうに。(ため息をつくのも珍しいが、その様子は笑顔をたたえてはいるものの少しアンニュイに見えた)
じゃあ、おはようのハグはどうだい?(両手を広げておいでと笑う)
キミねぇ……。…まァ、いいか。(よいしょ、と同じように手を広げてガタイのいい相手に抱き着き)
(優しく大切そうに抱きしめて)
(そうしてもうぼんやり消え始めたレディの事を思う。彼女がもしも本当の宝石になれたなら…いや、これは考えても仕方のないことだろう)

…ん、良い子。君と二人こうしているのも悪くないが、君のかわいい薔薇娘にも拗ねられそうだからね。そろそろ戻るかい?
あァ、茶会を途中で抜けてきたからね。戻るとしよう。(するっとハグから抜けて隣室に行こうと)
おや、つれないな。(抱き上げて運んでも面白いと思っていたのだが。やれやれと自分もベッドから降りるとその後を付いていく)

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