今年もまた夏がやってきた。
青い海、白い砂浜。
去年も訪れたプライベートビーチである。

小型のボートや浮輪の貸し出し可、BBQセットも揃えている。
余暇の一時を過ごすには十分な設備だろう。
心地よい陽気と爽やかな潮風、良い夏の思い出が作れるかもしれない。


時折、視界の端に掠める平たい魚族の気配を無視できればの話だが。


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今年もやってきました、夏の特別スレッドです。
シチュエーションは去年と同じ、海洋にあるプライベートビーチ。
椰子の木に囲まれ浜辺の端には岩場が広がっています。
泳いだりBBQしたり、お好きに遊んでください。

浜辺には色々なものが流れ着きます。
綺麗な貝殻、小石のようなシーグラス、誰かからの手紙が詰まった瓶。
ヒトデ、ウミウシ、ナマコ、カツオノエボシ、クラゲ、マンボウ―――…。
去年はひどい目に合いましたね、今年もやります。
まずは乱数にチェックをどうぞ。

ダイスの29↓は少しご注意を。
ヒトデにウミウシ、ナマコ等が流れ着きます。
沖に流して忘れましょう。

ダイスの30↑から89↓までは素敵なものが拾えるでしょう。
シーグラスや貝殻、手紙入りの瓶や古びたコイン。

90↑が出た場合やたらデカいサメが襲ってきます。
砂浜に居ても襲ってきます、一発殴っておけば帰っていきます。

ゾロ目が出たらマンボウが打ち上げられます、海に返してきなさい。
尚ゾロ目が出る度に打ち上げられるマンボウは同じ個体です。

どうぞ良い夏を！

（輝く太陽、白い砂浜に青い海。まるで切り取られた一枚の絵画のよう。
　――長い尾を揺らめかせた黒豹が眩しげに目元へ手をやった）

……来ちゃったわねェ…。

（しみじみ、呟いて）

（そんな足元へ渦巻貝がころりと転がり込んだ。
　恐る恐る足先で転がし、持ち上げて中を確認するのは色々予感があったからだ）

……おお、何もいない。これは今年は期待できるのでは。

（そう、それは何の変哲もない普通に綺麗な形の貝殻だった）

（さらりと砂を掌でかき混ぜれば真白い二枚貝の片割れが出てきて）

やん、綺麗なの見付けちゃった。
ふふふ、幸先良いわねェ。このままの状態が続けば良いのだけど。

(視界の端に、流れ着いた瓶を発見。カラフルで、太陽にかざすと光るようだ)

ほう、ステンドグラスみたいな空き瓶だな。
こういうのも面白い。

（そんな事を言い、すっかり油断し足元不注意で歩いていたのが仇となった。
　気づいた時には既に遅い、足先に感じるぐんにゃり感。覚えのあるその感触）

―――！

（声にならない悲鳴。振り払うように足を蹴り上げれば、
　哀れ被害者ナマコは何か吐きながら波間に消えていった）

（ハッ、と何か感じるものがあったのか己の足元を振り返る。
　うにょり、挨拶レベルの気軽さでナマコ第二号発見）

…………。

（さくさく砂を掛けて埋め立てた）

…お？
（三人分のパラソルを差し終えた後、ふと付近を見ると、蟹がのんびりと歩いている）
おお、蟹じゃねえか。まだ穏やかなもんだな、今のところは。

（そんな足元に、併走するように歩くヒトデがいる。詳細は割愛するがキモい）
………そんな歩き方だとか、今分からなくてもいいと思うんだ……

何だろう。私達水と相性よくないのかな。
海洋とラサって相性悪かったっけ？ 砂漠民は素直にオアシスで泳いでろと？
釣りでもした方がまだ楽しめる気がしてきたぞ。
（ヒトデが波間に消えるのを見送り、一旦パラソルの下へ）

（礼を言ってヨシヒロが開いてくれたパラソルの日陰に入る。
　ふと、その足元をのんびり歩き過ぎる綺麗な巻貝を背負ったヤドカリを見付けて）

……この程度なら可愛いのに、ねェ…。
（つつくとすぐ逃げていく姿が妙に癒された）

(近くでカモメの群れが鳴いている。快晴で、波は穏やか。
至って美しいビーチである。)
いやぁ、このくらいだと本当に気持ちいいビーチだな。
…これから揺り戻しがなきゃいいんだが。

（そんな事を言っていたからなのだろう。
　突如ざっぽーん、と絵に描いたような白波と共にデカい鮫が突っ込んできた）

くそ、流石に鮫はないだろうと考えていたのが甘かったか！
（悪態をつきながら思わずグーで鼻先を殴りつける。勢いだった。
　なお当然だが鮫は別段歩いてはおらず、そのまま波間に消えて行った）

………実はマスターから鮫討伐依頼が出てるとか、あるか？

（暴れた鮫が跳ね上げた波を頭から被る。
　ずろろん、とやたら長い昆布が纏わりついた）
……。

（無言で浜辺に叩きつける。
　そしてどこかで平たい魚族の気配）

（ふと周囲を見渡すと、サメが飛び出した際に巻き込まれたと思われる、
　エビや二枚貝が跳ねている…。）
ちょうどいい、こいつらは食べられそうだし、いただいておくか。

個人的には今のところバカンスだぜ。まだあいつにも出会えていないしよ。

お、亘理のはエビか。いいな、バーベキューの材料にも良さそうだ。
この辺にまだ何か――
（さっきのヒトデが波に押し戻されてきていたので、摘まんで海の向こうへ投げ返しておく）

せめて食べられるのならなぁ……いやナシだ。今のはナシ。ナマコは出てこなくていい。

（その足元に平たい魚族もといマンボウがスライドイン。
　仲間になりたそうにこちらを見ている！）

……出直してきなさい。
（ばっさばっさ足で砂を掛けて追い返す。
　波の満ち引きで前後しながらマンボウは帰っていった）

（と言いつつ、先程の混乱に乗じて、飛び出てきた貝や魚を集めていく。
　ふと、波間から巨大ザメと平たいアイツの気配を感じたが振り切った。）
よしよし、そこそこに材料も集まりそうだな。
海に潜ったり、釣りしたりする必要もなさそうだぜ。

（冗談半分に運目当てに走り寄れば、見つけたのは二枚貝。ホタテだ）
お、これ食べられるやつだよな、バターとかで焼いたの知ってる。美味しかった。
……これは、本当に亘理にくっついていれば悪運と幸運が合わさって
私達でも悪くない目を見ることができるのでは。

（ふと、途中で爪先に触れるものがあった。
　掘り出してみればころりと丸いフォルムの二枚貝。
　しかも小さめの拳ほどもある）
……すごォい、ほんとに良いもの拾えちゃったわ。
ヨシヒロの幸運のおかげかしら、これも食べましょ。

（ころころ出てきたのを数個拾い上げた。
　近くに纏めて置きつつ、BBQセットを出し始める）

（すこし手間取ったが、着火は問題ないようだ。網の下に炭を入れ、
　火のついた紙を入れていく。）
うむ、こういう風に火を入れるのは慣れてねえが、問題姉ようだな。
屋台でも普通にガス使ってたしよ、失敗しねえでよかったぜ。

（言うが早いか、どっぽーんとまた白波が立った。勿論ヤツも一緒だ。
　BBQのセットの方へ水が掛からなかったのは偶然だが奇跡でもあったろう）

…………………………なるほど、今年のキーワードは「噂をすれば影」だな。
リノ、バーベキュー用の金串ってある？ あと鮫って頭硬いっけ？

（噛み付いて来ようとするのを避けながら聞くだけ聞いてみた。仕留めた方が早いだろうと。
　もちろん無ければゲシゲシ蹴って海にお帰り頂くだけであるが）

……っと。
（近海にサメの気配を感じつつ、サメに追われて岸に打ち上がったらしいイカを数匹拾い集めて）

宜しければ、私も混ぜていただけませんか。
参加費は、このイカ焼きで。

（逃げようと身をくねらす鮫が打ち上げた海水をまた被った。
　髪飾りのようにヒトデが乗る）
……ちょっと待っててね、今フカヒレも追加するわ。

（追加の金串を逆手に持ち歩き出す黒豹）

（ちょっと見せられないような光景があったが材料に鮫肉が追加された）

(解体された鮫を見やり、南無南無と手を合わせる。
取り敢えず食すには支障無さそうだ。)
まあ、でかい魚は毒が溜まりやすいとはよく言うが、
この世界なら問題ないんだろう。
…別の意味で食えない奴もいそうだが、こいつのようにな。
(いつの間にやら足元でマンボウに見つめられている。
いつぞやの如く、サーフボードのように抱え、海に還しておく。)