ただの広場。
休憩や雑談など各々が好きにできる場所。
ベンチがあり、直ぐそこには食べ物を扱う屋台が出ている。

(することもないからベンチに座り惚けている)

初日か……(何があっただろうかと記憶を漁る)

かっこよく、目を伏せて、フッとかいいながら、私達にはまだまだやるべきことがある。私達の戦いはこれからだ！どこだここー！？
って流れだった。

昼飯だ。
（火を起こす。スコップをしっかり洗って金具を抜いて火にかける。水と小麦粉と卵の混合液に、キャベツを入れて混ぜ合わせ、金具の上でジュージュー焼く）
（酢と菜種油をよくまぜて、卵を入れて乳化させる。焼いた食べ物にかけていく）

出来た。（二本の木の棒でつつくように食べていく）

ほぉ？それは箸か。また懐かしい物を使っているな……

箸知ってるなら話は早いな(もっしゃもっしゃ)
食う？
天カス入れてないからふんわり感足りないけど、お好み焼きモドキ。

……オコノミヤキと言うのはよくわからんが、折角だ。頂こう(自分の箸をとって戻ってくる)

ほい（残り半分渡す）
本当は酸味と旨味がぎっしり詰まったオタフクソースっていう黒いソースをかけて食うんだけど、無いのでマヨ（酢と油を混ぜて卵入れて乳化させた白いソース）だけだな。

日中、たこ焼き食ってたのにな。変な感じに知識偏っているものだな。
たこ焼きとお好み焼きは、本場オオサカの二大巨頭！　あ、オオサカというは私がよくいうサイタマと同じく地名のことだ。

ああ、あれは行きつけの雑貨屋に勧められたから買った物だしな。ニホンの料理は美味いって再三進められるから好奇心に駆られて買ってみただけで、実は全然知らないぞ？(そう言いながら箸でオコノミヤキを一口大に切り食べる)……なるほど、少し違うがたこ焼きと似て小麦を使った料理か。この白いソースもまたいいな

んー？
醤油あったのなら、味噌、みりん、米から作った日本酒も探してみてほしい。おたふくソースは無理でも、それでソースみたいなやつ作ることができるし、かなりできること増える。

(スコップの金具を洗い、再び菜種油をひいて火にかける)
(皮を剥いたジャガイモを一口大に砕いて、口の広い鉄瓶に入れる。飲料用の水を入れて、こちらは遠めに火にかける)
(レンコンを石で擦って大雑把に皮を剥き、グレーターですりおろす)
(マメ科クズ属の根を洗って手でちぎりすりおろしたレンコンと混ぜてこねる)
(葛レンコンを一口くらいに取って小麦粉をまぶして、スコップ金具の油へ投下)

キノコ入れて、余ったキャベツもついでに処理するか。味付けは醤油で簡単に…

ほい、二品目。レンコン団子のすまし汁。
(大きめのお椀の中央に団子。食用キノコとキャベツの具沢山な汁物)

器用な奴だな……(ありがたく椀を受け取りゆっくり食べる)

(余った菜種油を濾して小壺に入れる)
欲をいえば調理ナイフ、フライパン、鉄オーブンも欲しいところだが、希少なものばかりでは財布が持たんし、冒険をするなら持っていけるものも限られる(ハンドスコップと鉄瓶を片付ける)
ま、手近にあるものしか使わんのが、物も増えなくて財布にも優しかろう。

なににつけても、まずは飯（まんま）だ。
（白米を炊いて固めて並べて干し飯作り。芋の茎やカボチャの茎を干して縄ない。作った縄を味噌で煮込む）

あと何か、携帯食料というか、知恵はあるかな？

ふむ……？乾物や燻製、瓶詰めくらいじゃないか？元の世界ではそれくらいしかなかったからな。……まぁ、今は雑貨屋で色々新しい物を見つけては試しているが

（屋台でたこ焼きをソース、紅ショウガ無しで色々注文をつけて買ってくる。木台に並べて箸でつまみダシつけて食べる）もっしゃもっしゃ。

燻製や瓶詰めか。
そういえば、人類側の国家に属する戦闘部隊――騎士？みたいなポジションの連中が、れヱしょんと呼ばれる糧食を食っていたが、全て缶詰だったな。
こういうカラカラぱさぱさの飯ではなく、もっとジューシーな保存食なりそうだが、あれの作り方が分からん。