戦闘（ロール）訓練所
　戦闘スタイルの書き留めなどに使用する場所

　だだっ広い場所に等間隔で三つのダミーが並んでいる

　日々是精進、ってやつ。ダミー撃ちは基本でしょ。
　あ～あ、何もしないで最強になりてぇなぁ～～。（魔晶剣を構える）

　――Set.
（切っ先をダミーへと向け、己の意思を口にする。別にこんなの言わなくても発動できる。ただまぁ、意識の切り替えスイッチみたいなもんだ。
　今から戦うってことを俺が俺に命令して、集中のオーラを展開する。
　疾く動いて、疾く当てる。結局のところそれが最適解だと、俺は考えてる。）

　Fire（爆ぜろ）!!
（そのまま即座に自身の力を魔力へと変換させ、砲撃として撃ち出す。
　轟音と共に漆黒のビームが剣先から打ち出され、ダミーの身体を飲み込んだ。
　……いや、にしても黒いビームて。これって調整できないのか？　格好いいとは思うけどちょっと恥ずかしいよな……ハハ……）

　よし、もう一回。
（まだまだ余力はある。ただでさえ精度が低い技なんだから、いざ戦いの時に外しまくりました～なんて話にならない。それは『ベルゼブル』としても、『俺』としても望ましくないことだ）