「ずっと演技しっぱなしってのも超ダルい……と思ってたんだけど、なんかこの世界に来てからそうでもないらしい。
　ギフト？ ってのが働いてるらしく、俺は俺の思った通りの人格を演じきることができるみたいだ。すげー便利。
　ただよくある『自分で自分を忘れてしまいました』なんてことにならないようにちょこちょこ素に戻ることにする」

　屋敷内にある一部屋を自分好みにいじくったもの。
　ほかの部屋に比べるとかなり雑然としておりやや散らかっているが、本人は概ね満足そうにしている。
　”ベルゼブル”のイメージが崩れるので常に『来訪者立入禁止』のカードがぶら下がっている。

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素のRP場所。シナリオ感想などもここに書いておく。

　どうやら『称号』ってのがあるらしい。他の人らは自分で考えてんのか？　だとしたら相当にご苦労なことだな……。だったら俺は『蝿の王』か？　ハハ、恥ずかしー。どっか適当な奴にそのうちつけてもらうことにするか。

　『私』として振る舞う部屋を作ったはいいが、ここにいると来訪者でもこねぇかぎり素でいいし、いらなかったかもな……。

お、MVPか！　なかなか嬉しいもんだな。演技も嘘もやっといてよかったわ。しかしこの『ギフト』は便利だな。これが元の世界の俺にもあれば……いや、大して変わらないか。