あやしいおみせ 人気のない場所にひっそりと立つ売店。
カウンターの向こう側には所狭しと並ぶあやしい品々。
その中に1人ぽつんと佇む、真っ黒なローブに身を包む無言の店主。

目深に被ったフードの影や口元を覆う包帯のせいか、
店主の表情は伺い知れない。
年齢や性別、種族や肌の色すら推し量るのは難しい。

あなたが店主に声をかけると、
包帯に包まれた手でカウンターにある品書きを示した。
あなたが欲しいものを告げると、
それに類するか近しいものを無言で持ってきた。
その動きに一切の無駄はなく、
かと言ってロボットのようにぎこちなくも見えない。

あなたは気づくだろう。
目の前の人物からはまるで生気が感じられないと。