金烏玉兎庵
吹き抜ける風が語る言葉は
古い古い剣道場。屋根からは蔦が降り、石は苔生す。
門下生も師範も誰も居らず、畳の上には居酒屋の如く酒瓶が並ぶ。
かつて、人格者であり比類なき剣の名人であった老人が多くの門下生を従えた場所だが、彼が亡くなってからは誰もが道場を後にした。
今は流れ着いた一人の男が縁側で酒瓶を増やすだけの家。
今はもう訪ねるものは殆ど居らず、稀に古い噂を聞いた人間が名人に会いに訪れる程度であるという――
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縁側 【適当RP】
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2020年11月09日 22時52分32秒 |
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